向井宏の「社長の気持ち。」

まぼろし/RCサクセション

僕が20代のころ、一緒に映画を作っていたS君に、会いに行ってきました。
15年前、彼が、僕の前から突然消えて以来の再会です。

大阪の八尾駅の改札前で待っていたS君は、
服装のセンスから髪型、雰囲気までもあの時のままでした。

とりあえず飲もうということで、まだ日も明るいうちからお酒の飲める店に直行しました。
空白の15年のお互いの人生の話が一通り終わると、
断片的に、僕らが好きだった映画や音楽の話をしました。

おそろしくあのころのままでした。
15年って、大したことないやん!って思いました。
成長できなかったけど、少しだけ器用になったS君に、僕は安心し、
成長できなかったけど、少しだけしたたかになった僕に、S君は安心していたと思います。

僕らは一晩中飲み歩き、
朝が来るのを待って僕は東京へ、S君は家庭へ帰っていきました。

S君は、毎晩一人でウイスキーを飲んでいるそうです。
何を考えながら飲んでいるんだろう?