「主人公」のような経験がつないだ道。
変わらないのは、映像が好きなこと。
代表取締役
向井 宏Hiroshi Mukai
大阪の映像専門学校在学中に重病で倒れ、2年ほど休学。
復帰後は映像作りに没頭し、卒業後はフリーの映像制作者に。
29歳の時に単身マレーシアへ渡り、数年間映像を作りながら生活する。
帰国後、2007年にボーダーレスを設立。
趣味 | スキューバダイビング |
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座右の銘 | 『一心不乱』 |
好きな映画監督 | ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ(ダルデンヌ兄弟)、北野武など多数。 |
映像に興味を持ったきっかけ | 小さい頃、図書館でずっとドラマや映画のシナリオを読んでいた。タダだし、わかりやすくて凄く面白かったことを覚えています。 |
思い出深い仕事 | 10代の時、北海道の牧場で働きました。僕は神戸のシティボーイなので、ひどく退屈したのをよく覚えています。 |
図書館でシナリオを読み漁った思い出
幼少期は、1人家の中で漫画やテレビを見て過ごすことが多かったです。中学生になって、時間をつぶすために行った図書館で映画やテレビドラマのシナリオが読めることを知り、夢中になりました。
まだレンタルDVDなんて無かった時代、「タダでいくらでも映画やドラマが見られる!」と感動して読み漁っていたのを覚えています。シナリオライターになりたいわけでも、映像を作りたいわけでもなかったけど、ただただ面白くてたまらなかった。
音楽からも大きな影響を受けました。高校生になるとバンドを組んだり、シナリオを書く真似事もしました。でも当時は映画を作るよりも映画の中の主人公のような人生を送りたいと思っていました。
夏休みになると自転車で一人旅に出かけたり、旅先の大人に未知の音楽を教えてもらったり。そんな普通の高校生とは違った青春が、今の僕を形成する要素になりました。
「映画の主人公みたいな人生」
高校卒業後は、バイクを買って北海道へ。牧場で住み込みバイトをさせてもらったりしながら、1年くらい放浪していました。
神戸の自宅に帰り、とりあえずお金が無いので日雇いバイトをはじめることに。そこで出会ったのが、頭が良くて見た目もおしゃれで人気者な先輩でした。
バイトが終わった後によくみんなで夜遊びに出かけていたんだけど、その先輩だけは行かないんです。もう夜の23時くらいなのに、「制作のために学校に帰る」って。先輩は建築学校に通っていて、課題か何かに取り組んでいたんですよね。
その姿を見て、「かっこいい」と思いました。それまで意味のないことをして過ごすのがかっこいいと思ってたのに、先輩を見て何かやらなきゃと無性に思ったんです。
それで、当時流行っていたカラオケBOXの映像を見て、これを作る仕事をしようと決めました。撮影で地方にも行けるし楽しそうだなって。
その後はバイトをかけもちしながら2年間お金を貯め、念願叶って大阪の映像専門学校に入学。通い出して1ヶ月も経たないうちに10万人に1人の奇病にかかり、全身が動かなくなりました。
これまで「映画の主人公みたいな人生を送りたい」なんて言って好き勝手やっていたので、いっそ呪いにでもかかってるんじゃないかと思いましたね。
奇跡的に回復、単身マレーシアへ
入院して障がい者施設で暮らした2年間は、他にはない経験をしました。仲間もできたし、意外なほど楽しい時間でした。
病状が回復し、復学してからも僕の数奇な人生は続きます。
卒業後は神戸でフリーの映像制作者として生計を立てながら、映画を作る日々。そのうち原点に戻り、本気でシナリオライターを目指すために上京後、父の死をきっかけに日本を離れました。
パソコンとカメラだけ持ってマレーシアに渡り、またその日暮らしの毎日です。日本に戻るつもりはありませんでした。「ホテルのPR動画を作るから宿泊費用をタダにして欲しい」と言ったらオーナーが面白がってくれて、仕事を紹介してもらいながら過ごしました。
3~4年くらいマレーシアで生活してから、一旦帰国。その頃は「燃え尽き症候群」状態だったんだけど、昔の仲間が大きな仕事を紹介してくれたことをきっかけに再び始動しはじめます。
その仕事に取り組むためにネットを通じて一緒にやってくれる仲間を探したのがボーダーレス設立のきっかけでした。
そんなわけで、僕自身はただずっと映像が好きだっただけで、商売人としての志が高かったわけではないんですよ。
映像好きのコミュニティとして
今の時代で映像好きが集まって仕事をするなら、殺伐とした競争社会ではなく、仲間がいるコミュニティとしてやっていきたいと思っています。
金銭面だけじゃなく、心の豊かさやクリエイターとしての豊かさを感じてもらえる会社でありたい。みんなで真剣に映像を作って、お客さんに貢献して、そんな時間をこれからも共に過ごせる場所を作ります。映像ビジネスという意味では、ベトナム支社にも大きな可能性を感じていますね。
個人的にやりたいのは、福祉関係の仕事です。まだ具体的なことは考えていないけど、曲がりなりにも経営をしてきた身として、知識を活かして福祉業界に貢献したい気持ちが昔からあるんです。
障がい者福祉施設や介護施設、保育施設なども、今の日本では商売として成り立っているとは言えません。志を持っている方はたくさんいるのに、報われていない、理不尽な構造のままになってしまっている業界だと思う。
映像の力や僕のマーケティングの知識を使って、架け橋になるような何かができればと思い、構想しています。
向井 宏の対談
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