ボーダーレスゲスト対談 第二回

映画監督

田島 基博

代表取締役

向井 宏

  • 田島 基博

    映画監督

    田島 基博

    映画監督。
    モノクロ・サイレント映画にこだわりを持ち、現在3作目を製作中。
    国際映画祭への出展、劇場公開を予定している。

  • 向井 宏

    代表取締役

    向井 宏

    ボーダーレス設立前はマレーシアにて観光PVなどの制作に携わる。
    2007年日本に帰国し、同年ボーダーレスを設立。
    代理店に頼らない直接営業や提案型の映像制作で、例年売上を右肩上がりで伸ばしている。

映画を志した動機

向井

今回は、映画監督の田島基博さんをお招き致しました。

田島

よろしくお願いします。

向井

映画はもうクランクアップされたんですか?

田島

はい、クランクアップしました。

向井

タイトルは?

田島

ディボート。捧げるっていう意味です。

向井

構想はいつから考えていたんですか?

田島

今回の作品は4年前から考えていました。

向井

シナリオも自分で書かれた?

田島

はい、自分で書きました。長編は今回で3作目ですね。劇場公開も決まっています。

向井

田島さんはいつから映画を志そうとしたんですか?

田島

映画を志したのは8年前ですね。全く未経験の中から色々な事がきっかけになって、映画監督になろうと思いました。

向井

動機はなにか、映画を観てとかですか?

田島

彼女に振られたからです。

向井

彼女に振られて?

田島

彼女が芸術系の事をやっていまして、浮気した相手が人間国宝の孫で、それに腹を立てて、じゃあ僕も芸術系の事をやれば彼女が帰ってくるんじゃないかなっていう、甘い試みからのスタートです(笑) 動機はすごく不順だと思うんですけど、作るモチベーションの原点なので、ずっと持ち続けています。

向井

作品もそういった内容ですか?

田島

そうですね。ラブストーリーがメインです。その子に対して作っているっていうのが根底のテーマにあります。

向井

超大作を撮っている監督や、世界的に有名な監督でも、動機はごく私的な所からスタートしますよね。

田島

私的なものが多いですよね。

向井

儲からなくても良い。皆が映画作りに惹かれていく理由かなと思います。

田島

内なる何かを発信したいがために、デフォルメで映画を作るっていうのが、醍醐味だと僕は思っています。

guest_002_img02.jpg

向井

気づいたりする事もあるんですか?自分の知らなかった自分に気づくとか。

田島

ありますね。主人公を自分とリンクさせているんで、シナリオを書いている時に主人公が勝手に歩き出す訳じゃないですか。こういう事喋るんだろうなっていう所で、恥ずかしい事言っていたなとか、こんな行動を僕はやっているんだなとか。 自分を見つめ直しつつも、楽しくどんどん書いていくので、それはシナリオの良さかなと僕は思っているんです。書いてくうえでですけど。

向井

今3作目で、4作目の事も考えていたりするんですか?

田島

次回作は3作目が出来上がった瞬間から動き出すとは思うんですけど、今までは自主映画でやってきて、3作全部を劇場公開した段階で、自分の名刺を作りたかったんです。 この3作品を持ってこれから戦いに出ようかなと思います。ずっと自主でやっていく訳にはいかないし、稼げないし食えませんし、次のステップを考えていかないと、ただの趣味の領域になってしまうと思うので。 自分の作りたい作品を3作品作ってみて、相手がどう出るかとか、僕はこういう事が出来ますよっていうのを提示していきたいなと考えています。

映画の魅力

向井

今おいくつでしたっけ?

田島

今年35です。

向井

僕が今42なので、近いっちゃ近いですけど、田島さんの世代って志した瞬間からビデオがある程度ありましたよね。

田島

そうですね。

向井

フィルムルックっていうんですか。映画的に作るという事が結構簡単だったじゃないですか。 昔僕が映画を志していた頃、周りの人間は、映画を作る事が目的になっていて、ロマンがあったっていうんですか。映画作りに対して。 家を担保にお金を借りて映画を作るんだ。映画を作れて手元にフィルムが残ってこれで良いんだ。そういうロマンがあったというか。 でも今ってその気になったら誰でも作れるじゃないですか。田島さんはどうなんですか?どういうロマンを持っているんですか?

田島

向井さんと歳が近いのもあって、僕も8ミリ16ミリが映画の崇高さっていうのを経験しての今なので、やっぱり映画に対しては僕の中での高みといいますか、そういうのは確実に持っている状態ですね。 映画のデメリットでもありメリットでもあると思うんですけど、映画は作るのにすごく時間がかかる。今の若い子達だったら、iPhoneで簡単に撮って、簡単に編集して、これ映画ですって出しちゃうかも知れないんですけど、僕はしないというか、したくないですね。

guest_002_img03.jpg

向井

映画ってイベント性って言うんですかね。一つは暗がりで、一つは画面を皆で観る。逃げられない空間の共有っていうのが、サーカスに近いものがあると思うんですよ。

田島

それが映画の醍醐味ですよね。映画館で観てこその映画なので。映画館で軟禁状態で観て欲しいっていうのが僕の中ではあって、自主映画の監督達は出口が無いので、映画祭に出すしか無いとか、もしくは1日だけカフェスペースを借りて上映っていう形で満足しちゃう場合があるんです。 僕は初めから劇場公開に矛先が向かっていて、DVDはその後勝手についてきたものなので、劇場公開出来たことが、僕の中ではカタルシスって言うんですかね。

向井

映画をすごく志していて青臭くやっている反面、クランクインする前から劇場公開を視野に入れて劇場に対して営業をしたり、何て言うんですか。中を取ってくれる人。

田島

コーディネーターさん、プロデューサー。

向井

コーディネーターさん、プロデューサーさんと付き合って、ある意味戦略的なこともやっているところが一歩出ているのかなと。自主制作は予算が無いし、そんなに有名な人が出る訳ではないんで、賛否両論になりやすいですし、正直我々が自主制作をするとちゃちくなるじゃないですか。

田島

なりますね。

向井

ハリウッド映画とかと比べて。なので内容云々ということよりも、そういう部分が非常に凄いなあって。あと、ちゃんと劇場に届けて誰かに観てもらうっていう、観せるところまでが映画だと思うので。

guest_002_img04.jpg

田島

映画祭に出してグランプリとか、賞は取りたいっていうのはあるんですけど、せっかく作ったからには全く知らない一般の方に観て頂いて、初めて映画を作ったっていう実感が湧くんで。 DVDを借りて観たっていうよりは、劇場に来て貰って文句の一つでも言ってくれた方が僕は確実に嬉しいですね。

映画監督としてのこれから

向井

あと、サイレントで白黒、制約を自分につけて撮っているじゃないですか。3作とも。それは何か狙いがあったりするんですか?

田島

元々チャップリンが好きだったっていうのもあります。今は本当に録音技術が発達しているんですけど、僕が始めた7、8年前はまだ録音をすると、音が古い状態だったんです。 その頃観た自主映画で一番テンションが下がるのが、音が聞こえないという事なんですね。風の音だけで良く分からない。プロの映画だとしっかり制音できているので、サイレントだったら絵作りだけで勝負ができるなって思ったのもありますね。

向井

結果的なのかも知れないですけど、すごく戦略的だなって思います。やっぱり目立ちますし。

田島

白黒にしたのは、本当に真似でしか無いんですけど、カラーでサイレントをやってみた時は、生っぽくなっちゃったんです。これを白黒にしてみたらそういう雰囲気に見えたんですよね。 映画っぽくなる特殊な効果があったので、これは狙っていけば日本で誰も撮らないだろうし、先が無いような感じですけど、僕は未来を感じているから撮り続けているんだと思います。

guest_002_img05.jpg

向井

まだ30半ば。まだ映画監督としては若いですよね。

田島

そうですね、下っ端年齢です。

向井

今後は商業映画へ?

田島

そうですね、行きたいと思います。けれど、自分のテイストを持って行きたいなと思っています。そのために3作品撮ったんです。

向井

自分の作品にお金を出してもらって、文句言わせんとやりたいないうのはあります?

田島

夢ではあるんですけど。自分が撮りたい作品でお金を出して欲しいっていうにはありますね。

向井

そうですよね。

田島

世界の名だたる巨匠の方々は皆そういう感じだと思うんですけど、そこまで行きたいからこそ映画を撮り続けているというのがあります。

向井

中々食べていけないですよね

田島

できないです、はい。

向井

びっくりするような有名な監督でも食べていけてないですからね。

田島

日本でも数人ですよね。監督として食べているのは。

向井

それも一時的なのか長期に渡るのか。一時的かも知れないですよね、その間隔とかも。売れている時だけ。 最後に、映画の未来や、映画監督を目指している人達にメッセージみたいなのを頂けますか?

田島

これだけ簡単に撮れる環境が整っているので、どんどん撮った方が良いと思います。撮れば撮っただけ経験にもなりますし、何か見えてくるものもあるので。失敗しても、また次に繋げれば良いですし。そして撮ったら必ず完成させて、誰かに見せる。 そこまでやって僕は初めて映画作りだと思っているので、劇場公開しろという訳じゃなくて、第三者にちゃんと見せる。お蔵入りさせないでやって欲しいかなと思います。

向井

ありがとうございます。今後の活躍に期待しています。

田島

ありがとうございました。

guest_002_img06.jpg

他のゲスト対談

映像・動画制作をご検討のお客さま

映像・動画制作の目的は、お客さまによって違います。
お客さま一人一人の目的やお悩みに対して的確で柔軟なご対応ができるのは、
完全内製化体制で実績を積んできたボーダーレスならでは。

映像・動画に関するご相談は、対応力と制作技術に自信を持つボーダーレスにお任せください。

ご相談や無料お見積りのご依頼は、電話またはメールからお気軽にどうぞ。

お気軽にお問合せ下さい
03-5829-9155
平日10:00~19:00
(土・日・祝日を除く)

無料相談・無料お見積りはこちらから

スペシャルコンテンツ

ボーダーレスを支えているクリエイターや、
ボーダーレスの映像・動画制作についてわかりやすくまとめたスペシャルコンテンツを公開しています。
映像・動画制作のご依頼が初めてのお客さまにもおすすめのコンテンツです。

  • 動画制作の流れ
  • 動画制作Q&A
  • 設備紹介
  • 動画雑学コンテンツ

その他の動画制作関連サービス

ボーダーレスがプロデュースしている映像・動画制作関連サービスと、
ボーダーレスにご協力いただいている企業様のご紹介です。

Pagetop