映像の原体験のひとつと言える『映画』の話

代表取締役

向井 宏

アートディレクター

篠原 智子

  • 向井 宏

    代表取締役

    向井 宏

    ボーダーレス設立前はマレーシアにて観光PVなどの制作に携わる。
    2007年日本に帰国し、同年ボーダーレスを設立。
    代理店に頼らない直接営業や提案型の映像制作で、例年売上を右肩上がりで伸ばしている。

  • 篠原 智子

    アートディレクター

    篠原 智子

    設立時よりボーダーレスに参加。 トップグラフィッカーとしてボーダーレスを牽引するクリエイター。

好きな映画のジャンル

今回は映像の原体験のひとつと言える『映画』の話を中心にお願いしたいです。

向井

たくさん映画を観てるだろうから、例えば?って聞かれたら困ると思うけど、あえて言えばどんな作品?

篠原

パッと思い浮かぶのは、スティーブン・ダルドリー監督の『リトル・ダンサー』や、向井さんに貸してもらった『少年と自転車』とかですかね。

向井

ヒューマンドラマのどんなところに惹かれるの?

篠原

興味があるのは「感情の揺れ」ですね。 その映画で人が成長していったり、葛藤して何かを得たり、何かを失ったりっていうときに描かれる、心の動きっていうのかな…。

向井

僕らも日常生活の中で、自分の感情が揺れるときってあるよね。その時に「あっ、似てる」とか「私だったらこういう風にする」とか、重ね合わせたりする?

篠原

自分には置き換えないですね。自分にはなかったり、思いつかなかったりする感情を映画の中で発見したいですし。

向井

感情を表現するというのは、すごく難しいことだなと思う。例えば小説なら、当然文字だけの表現になる。でも、言葉は結局のところ記号でしかないからさ。 1個1個の感情っていうのは毎回常にオリジナルだと思う。例えば今、誰かに対して僕が腹を立てている「怒り」と、明日誰かの心の中に生まれる「怒り」は、同じ「怒り」なんだけど全然違う。

篠原

そうですね、感情はコピー&ペーストできるようなものではないですし。

向井

再現性はないと思うんだよね。だから、感情を表現するメディアとして、映画は非常に優れてるのかなって最近思うよ。

篠原

そうですね。あと、これはヒューマンドラマだけに限らないかもしれませんけど、いつもの自分だと絶対に見れない「視点」ってあるじゃないですか。 例えばその主人公に癖があるとして、ある感情が出た時にだけ、その癖が露見してしまうとか…。演出なんですけど、映画なら再現というか表現できますよね。そういうのを見るのもすごい好きですね。

では、今度は向井さん。どういった映画が好きなんですか?

向井

めっちゃ難しい質問(笑)どんな映画が好きか…。

篠原

ダメ男が出てくる映画が好きなイメージがあります(笑)

向井

結局男って『社会性の動物』という枠から抜け出せないというか、大人になったら社会の一部でしかなくて。 例えば経営者とか、サラリーマンとか、そういう社会的地位っていうのが絶対付きまとうし、家に帰れば夫であったり、父親であったり。

篠原

肩書きというか。

向井

でもその肩書きを外した時に、『あなたは一体誰なの?』って言われたとしたら、裸の男っていうのは、基本的にみんなダメダメだと思うのよ(笑) だから、ダメ男っていうのは、肩書きも何も捨ててしまった「素」の男の姿で。 だから、ダメ男の出てくるストーリーからは、男性の本質的な弱さだったり、優しさだったり、意気地のなさとか、いろいろなものを感じられるような気がする。言葉にすると、ちょっと難しいな…(苦笑)

篠原

気持ちや感情を、言葉で表わすのは難しいですね。

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向井の映画の見方

自分なりの『映画の見方』などはありますか?

向井

その時の自分の状況に応じて切り替えるというか…。まず大前提として、僕は2種類の映画があると思っています。 1つは“向こうから自分の方に向かって来てくれる映画”。ガンガンと演出も過剰で。

篠原

ハリウッド映画やエンタメ映画とかですか?

向井

そうそう。そういう映画を観る時って、やっぱし向こうからやってきてくれるから、疲れている時には極上の暇つぶしになるよね。

篠原

もう一つは?

向井

もう1つは反対に“こっちから積極的に向き合っていかなくちゃダメな映画”。これはコッチから追いかけていかなきゃいけない。読み取らなきゃいけない。かなり疲れるし、しんどいよね。

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疲れているときに観たりなんかしたら…。

向井

もうボロボロになってしまいますね(笑)余裕のないときにそういう映画を観るのは覚悟がいりますね。

篠原

自分の状況によって映画を見分ける、というのはよく分かる気がします。私も子供の頃は、親の影響だったんでしょうけど『ジュラシックパーク』とか『ジュマンジ』とか『ダイハード』とか、さっき言ってた“向こうから自分の方に向かって来てくれる映画”ばかり観てたんですよね。 で、大人になった今も『スパイダーマン』とか『アイアンマン』とか『アベンジャーズ』とか、アメコミの映画も大好きなんですよ。ヒューマンドラマと正反対な感じなんですが。

向井

ヒューマンドラマとかの“こっちから積極的に向き合っていかなくちゃダメな映画”っていうのは、常に自分を試されてる感じがするし、とにかく観るだけで疲れることも多いよね(笑) でも、そういう映画を見た時っていうのは「出会った!!」って感じするよね。 映画の中の主人公と出会ってる感じがするし、映画自身とも出会ってるし、もっといえばその監督さん、作家さんと出会ってるっていうのかな。そういう時は面白かったなっていうよりも、嬉しくなるというか。

篠原

そうですよね。

向井

すごく体力がいるし、精神的なことも含めて、本当に余裕のある時じゃなかったらなかなかいい出会いって出来ないよ。見過ごしてしまうこともあるし。

篠原

見過ごすっていうのは本当にありますね。好きな映画って何回も…。

向井

見るよね。何回も。

篠原

好きな映画って何回見ても新しい発見がありますもんね。こういう伏線を張ってたんだとか、これってこういう意味で言ってたんだって。

向井

例えばさ、最近『24』にハマっててね。もうジャック・バウアーと同居してるぐらいの勢いで、ここ何ヶ月か生活してたんやけど(笑)最初はね、これってもう完全に暇つぶしのつもりだったんだけど。 観ているうちにドンドンその世界にのめり込んでいってね。エンタメ色の強い、本当に分かりやすいストーリーでありながら、同時にすごく深い作品だなって。すごく理想的な作品だなぁってことに気付いたよね。こういう気付きとか発見って、すごく得した感じするよ。

篠原の映画の見方

篠原さんの映画の見方は?

篠原

私は幼い頃から映画をずっと見てたんですよね。親の影響もあったんですけど、いわゆるハリウッド映画を。 その頃にどういう気持ちで映画を観ていたかというと、たぶん現実逃避や、自分が体験できないシチュエーションを体験できる、単純に「知ること」ができるという感じだったと思うんです。 その段階を経て大人になって、じゃあ映画をいろいろと見ようって思っていた時に、向井さんからいろいろと映画を紹介してもらったんですよね。ダルデンヌ兄弟とか。

向井

カウリスマキとか。

篠原

そうです。ダルデンヌ兄弟とか、それまではそんなに知らなかったんですけど、じっくり観てみて「あっ、面白いな」って思ったんです。子供の頃に観ても分からなかったと思うんです。

向井

大人になったからこそ楽しめるような映画だよね。

篠原

その時に向井さんが話してくれたのが「ラストの少し手前で映画が終わるっていうのが、いい映画なんだよ」と。 意識して見てみると、本当に私が面白いなと思う映画は、大体ラストの手前で終わってるんですよね。

向井

そうそう、そんな話しもしたね。懐かしいな(笑)

篠原

それが顕著に表れているのが、ダルデンヌ兄弟の『息子のまなざし』で。これブログにも書いたんで、詳しくはそちらをご覧くだされば(笑)あの作品は本当にラストちょっと手前で終わっている面白い映画ですよね。

向井

そうそう。ここでもっと詳しくダルデンヌ兄弟について語りたいけど…、この対談を読んでくださっている方はどう思うのか?(笑)

いえ、もう尺も足りてますし、時間の方も…(笑)

向井

そうかー…(笑)けど、映画の話って難しいな。おもしろいんだけど…難しいね(笑)

篠原

私流の映画の見方、っていう話はいったいどこ・に・・(笑)

向井

アハハ(笑)篠原さんとの映画対談は、またいつか日を改めて続編をやりたいね!

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