アートディレクター
篠原 智子
ディレクター
中田 修平
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アートディレクター
篠原 智子
設立時よりボーダーレスに参加。
トップグラフィッカーとしてボーダーレスを牽引するクリエイター。 -
ディレクター
中田 修平
2009年、ボーダーレスに入社。
卓越した編集技術を持ち、クライアントから指名されることも。
社内全体のクオリティ管理・進行管理も務めるボーダーレスの主軸スタッフ。
クオリティを維持するために
今回グラフィックと編集のそれぞれのトップの2人にお越し頂きました。率直にお伺いします。お二人がクオリティを維持するために気をつけているポイントなどはありますか?
篠原
グラフィックを制作するときに気をつけることは、まずお客様が、どのようなものを望んでいるかというのを、ディレクターにヒアリングします。ディレクターによって癖があるので、直にお客様から聞くより、ディレクターから聞くほうが難しいんです。 クライアント様の要望をディレクターから聞き出すのも、グラフィッカーのテクニックかなと思います。
”作る”より難しそうですね。
篠原
そうですね。まず、汲み取る。その中で、やはりまず作りたい映像があって、その映像をまず理解して、プラス、ディレクターの意見を聞いて、それでグラフィッカーとしてこのようなふうにしたらいいのではないかアトバイスをしたり、グラフィックの内容を詰めていく。 実践するには、グラフィッカーの人が、いろんな引き出しを持っていないといけないから、常に今どういうものがデザイン的に流行しているのかとか、よくいう話題の上がるアップルテイストというのは、どのようなテイストなのかというのは常に日々勉強しています。
トレンドや流行の吸収は、習慣化されているのですか?
篠原
そうですね。テレビを観ていたら、どのようなデザインをしているか、CMやバラエティ番組、ニュース番組を観ていたら、色の使い方とか、こういう出し方もあるんだなとか、というのは常に観ていますね。
中田
普段から触れる機会は多いですもんね。
篠原
TVじゃなくても、通勤電車の中のポスターとかも参考になりますね。
中田
僕も普段から気をつけている、というかやっぱり習慣化していますね。僕はゲームが好きなんですけど、タイトルやオープニングムービーは参考になります。
中田さんは編集面で気をつけられていることはありますか?
中田
一番は”意味”を考えて編集をするようにしています。たとえばセミナーや教材用のDVD、あとはミュージックビデオなど、いろいろなジャンルがありますが、最初にその映像が何に使われるのかを、まず念頭に置いてやっていますね。
先ほどの篠原さんの話のように、ディレクターへのヒアリングが重要そうですね。
中田
はい。もちろんかっこよく繋いでおいて、とディレクターから指示があったときも、かっこよく繋ぐのは分かった、それで何のための映像なのかをまず聞いて、何を一番押し出して、かつ、かっこよく編集すればいいのかというのを頭においてから自分なりにも解釈して編集するようにしています。
篠原
商品やサービスのことは調べたりするの?
中田
もちろんしますね。自分が買うつもりでします。リサーチをしっかりしてから編集するようにしていますね。
編集マンとグラフィッカーの意思疎通は?
篠原
グラフィックは、編集と絡んでくるグラフィックと、グラフィックだけというのがあるんですけど、編集と絡んでくるグラフィックについては、編集して組み合わせてみないと分からない部分があるので、一回組み合わせてみた後にやはりこうした方がいいねと編集マンで直したりします。 映像の合間にグラフィックが入ったりすると、繋ぎ目が不自然だったり、画によって全然テイストが違ったら、まったく違うものになるので、編集の具合をみながら詰めていく感じですね。
中田
こちらもグラフィックをがっつり作ってもらった後に、丸々作り直してというふうに言いたくないので、お互いの意思疎通が足らなかった場合にあがってきたグラフィックに対して編集で合わせるということもしていますね。しているよね?笑
クリエイティブを”教える”
お二人は人に教える機会も多いと思います。
中田
僕がいつも言っているのは、なんとなく繋ぐなよというふうには強く言っています。意味のない編集をするな、というふうに言っていますね。
篠原
どうやって繋いだかをちゃんと説明できるくらいに。
中田
そうですね。なんでそうしたの?と聞かれたときに言えるようにしろというのは毎回言っています。
繋ぎがおかしくても理由さえあれば、その人なりに考えていたというのはプラスにはなるのですか?
中田
基本が出来てからの話なので、基礎が出来ていない繋ぎ、きちんとした編集を知らないまま、いきなり特殊な編集はたぶん絶対できないんです。 理由を説明をしてお客さんが納得してくれればいいですけど、すごい奇抜な編集というのは普通の人が見てもおかしかったりします。意味を考えていればそうはならないはずなので、かっこよく繋ぐ前にちゃんと意味を考えて編集しなさいと言っていますね。
毎回理詰めで編集しているわけではないですもんね。
中田
感覚でやっている部分を、人に伝えるという意味でやはり難しいですね。形式ができないので、そこは勉強するとこですね。
篠原
編集は撮影素材によっても変わってきますし。
時にはよくない素材が来ることも?
中田
ありますね。けど、それを高いクオリティに仕上げるのがプロです。よくないならよくないなりにやり方はいくらでもあります。
そういう点でみると、グラフィックは言い訳が効かないですね
篠原
一から作るというところは結構苦戦します。
中田
ゼロからですけどね(笑)
センスとテクニック
お二人は初めてグラフィック、編集をされたのはどれくらい前なんですか?
篠原
私は専門学校に入ってからなので、10年いかないくらい。
中田
僕は中学校2年とかなので、10年ちょっとかな。本格的なものはやってないですけれども、繋いでやったりしていましたね。
篠原
本格的にやったのは学校に入ってから?
中田
編集そのものを本格的にやったのは専門学校です。本格的やりはじめたのは会社に入ってからですね。
理屈で説明できるテクニックなどはあるのですか?
篠原
それはありますね。映像はオーダーメイドの商品なので、ゼロから考えると膨大な時間を食ってしまいます。 テンプレートではないですが、時間を短縮するために自分の中で10フレで動かしたらこういう動きになるというのは頭の中にあって、それのパターンを入れ替えたりとか。
中田
そういったテクニックがあると、教える時に役立ちますね。
篠原
やっぱり引き出しの量ですね。
クリエイターを目指す学生に
これからクリエイターを目指す学生さんなどに、これはやっておいたほうがいいこととかありますか?
篠原
本当に自分が作りたいものを作ったほうがいい。マネするのもすごい勉強にはなるとは思うけど、ちゃんと自分で作品として作るのであれば、本当に自分が好きなものを学生のうちにオリジナルで作ったほうがいいと思います。
最後にクオリティという点において、心構えを一言ずついただけますか。
篠原
自分のオリジナリティを大切にしながら、今の作っている映像を古くならないように常に新しいものを作れるようには心がけています。
中田
受け仕事にならないようにしたいですね。常に意味を考えて、こちらからもお客さんに提案して、単純作業はならないように。慣れすぎないようにというか、テンプレートにはまりすぎないようにというか。
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