「動画制作者の社会的意義」について思うこと

取締役社長

向井 宏

マネージャー / ディレクター

佐藤 諒

  •  向井 宏

    取締役社長

    向井 宏

    大阪の映像専門学校在学中に重病にかかり、2年間の休学を経て奇跡的に復帰。その後は映像作りに没頭し、卒業後はフリーの映像制作者として生計を立てる。29歳の時に単身マレーシアへ渡り、数年間の海外生活を経て帰国。2007年にボーダーレスを設立する。

  • 佐藤 諒

    マネージャー / ディレクター

    佐藤 諒

    大学で心理学を学び、卒業後は介護職の道へ進む。2017年に映像業界への転身を決意し、ボーダーレスへ入社。業界未経験から実績を積み重ね、現在はディレクターチームに欠かせない存在として活躍中。

「動画制作者の社会的意義」について、代表・向井とサブマネージャー・佐藤が思うこと

今回の対談テーマが決まった背景について教えてください。

向井

僕、佐藤くんのことを人間的にすごく信頼しているんだ。
サブマネージャーとして、不平等が生まれないように、というのをテーマとしてやっているんだなっていうのを見ていて感じるんだよね。
不平等って必ず生まれてしまうものだけど、マネジメントをする上でそれが生まれないようにするのは大事なことのひとつだと思う。
佐藤くんを見ていると、「社会に対して正しくありたい」っていうのが生き方の本質としてあるのかなって。

佐藤

ありがとうございます。
いや、そんな高貴な人間ではないんですが…(笑)
でも自分の中で納得できない部分は絶対に曲げないっていうのはあるかもしれません。

向井

どんな時に納得できないの?

佐藤

うーん…
「不利益を被っている状態」というのは納得がいかないかもしれないです。
だからやっぱり、不平等が許せないっていうのも当たっているかもしれません。

向井

きっとそれが自分のことじゃなかったとしても声をあげられる人なんだね。
自分が不利益になるなら誰でも言うけどさ。人のことだとしても考えたり、怒ったりを真剣にできる人。

佐藤

実は僕、もともとあんまり自分の意見を言えないタイプだったんですよ。

向井

え、そうなの?

佐藤

人見知りがひどくて。
小学生の時はそれこそ全然話せなくて、中高くらいで徐々に男の人と話せるようになって、大学生になってようやく女性とも会話できるようになったくらいで…
話せるようになったのは本当に最近なんです。
それで、当時は「自分の意見を言えない」っていうことで、不利益じゃないですけど…
まぁ色々と損をした経験があって。
それなので、そういう状態の人がいると気になっちゃうんです。

向井

実際に人のために感情的になっていたこともあったよね。
佐藤くんは当事者じゃないのに真剣に怒っていて、「間違ってます」ってはっきり言っていた。
その時にすごい信頼できるなって思ったよ。
なぁなぁに流すわけでもなくて、おかしいことをおかしいって言える気性っていうのかな。
マネージャーに必要な「真摯であること」が備わっている人なんだって。
それに、きちんと話し合いでその場を収めることができたしね。

佐藤

ありがとうございます。

向井

今回のテーマは、そんな風に周りを見ていて社会経験もある佐藤くんだから意見を聞いてみたかったんだ。
映像がニッチなものじゃなくなった現代で、社会の中で映像にはどんな存在意義があるんだろうってそろそろ考える時期かなと思って。

佐藤

映像も広い意味では「伝える」ものだと思うんですよね。
音楽とか、本とか、色々な媒体があるなかで僕たちは映像を通して何かを伝えようとしている。
仕事なので、何かを売るためにその魅力を訴求する映像を作っているのは確かなんですけど、根本のところには「誰かに何かを伝えるために」っていうのが常にあるのかなと思っています。

向井

うん。

佐藤

僕、動物が好きで動画もよく見るんですけど、今は動物の殺処分ゼロを呼びかける動画なんかもあるんですよ。
広告だけじゃなくて、そんな風に不特定多数の人に向けた啓蒙のツールにもなれるんですよね。
今すぐは難しいかもしれないですけど、「伝える」っていうことを活かしてできることの幅を広げていけたらいいなとは思います。

向井

そうだね。
佐藤くんは糸井重里さんとか知ってる?
広告をアートや文化に昇華させた人。

佐藤

はい。

向井

あとは、アンディ・ウォーホルとか。
彼の作品も最初は何かを売るための広告だったけど、今ではもうアートになっているんだよね。
だから広告って、アートって何かっていうと、言語化できないものを人に伝える手段だと思うんだよ。
言葉で伝わるなら言葉にすればいいじゃん。
でも明文化できないような「感情」を伝えるのがアートなんだ。だからこそ人間の心を豊かにしたり、深いところまで入りこめる。
今は映像にもそういう役割が求められる気がするな。
僕たちはお客さまのご依頼で映像を作っているけど、その先にはエンドユーザーがいるわけだから。
エンドユーザーが僕たちの映像を見て心が豊かになるような、そんな企画を提案していかなきゃいけないよね。

佐藤

確かに、そうですよね。
細部へのこだわりって、見た人にも伝わるものだと僕も思います。

向井

伝わるよね。

佐藤

今は素人の方でも映像が作れる人はたくさんいるので、そのなかで僕たちプロがどういう付加価値を提供できるのかっていうのは考えていく必要があるし、城倉さんや田中さんともよく話をしてます。

向井

僕は「モノを買ってもらう」よりもっと奥のところにある思想性だと思う。
心を動かすっていうのかな。今世の中に流通して生き残っているものって、必ずそこに文化や思想が存在してるんだよね。

佐藤

そうかもしれないですね。

向井

対象物に対してもう1歩踏み込んで、その思想性みたいなものを掴んでいくのが動画制作者の意義に繋がるのかなと思う。
売上とか効率も当然必要だけどね。でも安定的に利益がとれるようになった今だからこそ、ボーダーレスの存在意義として考えなきゃいけない部分なんだよ。

佐藤

クリエイターってやっぱりそういう思いがどこかにあるからこの仕事を選んでるところもありますよね。
お客さまの思想を受け取って、形にして世に出したいという思いはみんなあると思います。

映像制作者として、何か普段から意識していることはありますか?

佐藤

そのためというわけではないんですけど、自分が映画とかドラマを見るときに制作者はこの話を通して何を伝えたかったのかっていうのは意識して見ますね。

向井

自然にそうなっちゃうよね。
できるだけ普通に見る努力はしてるけど…

佐藤

僕、もうお笑い番組とか見てても裏側を考えちゃうんですよ。
例えばカンペのタイミングとか(笑)

向井

え、そうなの(笑)

佐藤

普段この演者さんこんなこと言わないのに何でこのタイミングで…とか、周りの出演者もそっちに話題を持っていってるな…とか思うと、「あ、これはディレクターの指示でカンペが出たな」みたいな。
やばいですよね(笑)

ボーダーレスの今後について思うことはありますか?

佐藤

今は本当に時代が目まぐるしく変わっていて、僕が入社した頃と比べると、会社も世の中も全然違うんですよね。
僕なんか映像のこと何も知らないで入りましたけど、今は求人の面接をしてても動画制作の経験がある人しかいないくらい。
ここ4、5年だけでもこんなに変わっているので、時代の変化には常に敏感でいないといけないなと思ってます。
対応力というか、その時代に合わせてボーダーレスはどんな価値が提供できるのかっていうところを更新し続ける。柔軟に対応できる会社でいるのは大事かなと思います。

向井

こうあるべきだって決めない方がいいのかもしれないね。
その場その場で、意思疎通をし合って対応していかないと難しい。
コンプライアンスがどんどん厳しくなって表現の幅も狭まっているし、テレビ番組やコンテンツを作っている映像制作者はもっと大変だと思う。
僕は決められた枠のなかで最大限面白いものを作ればいいじゃんと思うタイプなんだけど、それでも最近は過剰さを感じてしまうこともあるよね。
リスク回避の方に比重が傾きすぎていて、表現者として絶望感を感じることがある。

佐藤

広告でも炎上したり放送禁止になることもありますもんね。
お客さまもそれについてはすごく気にされているし、その傾向がここ数年ますます強まっていて表現方法が難しくなったと感じます。

向井

うん。
それに昔って「嫌いだけど認め合う」っていう価値観があったけど、今はないもんね。
「お前のことは大っ嫌いだけど1回飲みに行こうぜ!」みたいな感覚、ないでしょ?(笑)

佐藤

それは…ないですね(笑)

向井

そうだよね。
今はたぶん、嫌いなものに対してわざわざ深く考えることはしないから。
とはいえこれが今の社会の空気なら習っていくしかないとも思う。
僕自身も考え方をアップデートしなきゃいけないし、そういう議論ができることが大事なんじゃないかな。

佐藤

話し合える関係って大切ですよね。

向井

映像制作とは直接関係ないことでも、クリエイター同士で意見を交わし合えるようになってほしいな。
そこに答えがなくてもいいし。
議論することで、物事の見方が広がるような集団になっていけるといいよね。

ボーダーレス

お二人とも、ありがとうございました!

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