昔から動画編集が好きで、はじめて動画編集ソフトに触れたのは中学生の時です。「Windowsムービーメーカー」というフリーソフトで、できることは限られているしお遊び程度でしたが面白くてすぐにハマりました。

高校生になると、友達を撮った動画を使ってアルバムムービーを作ったり、ゲームの戦闘シーンだけを切り取ったプロモーション風動画を作ってみたり。映画や動画を見るのも好きでしたが、とにかく編集する方に興味があって色々なものを作っていました。

とはいえ、当時は趣味としてやっていたので、「大学に通いながらやりたいこと見つけよう」と思い経営学部へ入学。在学中にふとラジオに興味がわき、卒業後はラジオ局が主催しているラジオ専門講座のディレクターコースに通い、ラジオディレクターを目指しました。ところがラジオディレクターの求職情報はほとんどなく、あっても狭き門で…他に何か自分のやりたいことはないかと考えた時に、やっぱり映像がいいなと思ったんです。

大学を卒業して、2021年にボーダーレスにPMとして入社しました。入社から1ヶ月ほど経った頃、ある案件で編集作業を任せてもらえる機会があり、生まれて初めて自分が編集した動画をプロである先輩にチェックをしてもらったんです。

衝撃的でしたね。独学だけど経験は長かったので、自分としては意外と上手くできるんじゃないかと思っていたんです。ところが、そんなことは全くなくて（笑）

まず、持っている技術が全然違うんです。商品やタレントさんの魅力が引き立つ素材の使い方や、BGMのつけ方なんかも、とにかくすごい。その時に先輩スタッフが話してくれた内容は、当時の自分にはない発想やノウハウばかりでした。

やっぱりプロとして制作している人は違う…とはっきり感じた瞬間でした。

今興味があるのは、モーショングラフィック制作です。グラフィックって、完成した動画を見ると「一体どうやって作ってるんだ」っていうくらいかっこいいんですけど、作り方を知ると意外とシンプルな技術の組み合わせだったりするんですよね。その原理を知るのも面白いと感じるし、グラフィックによって動画の表現の幅が広がるので、自分も身に着けたくて練習しています。

今後はグラフィック制作もできるディレクターを目指すのか、グラフィッカーに転向するのかは模索中ですが、いつかぜひ案件でも担当してみたいです。ボーカロイドのMVなんかもかっこよくて憧れますね。音楽が好きなので、将来自分が好きなアーティストのMVに携われたりしたら最高です。