中学生の頃からYouTubeにアップされている動画を見るのが好きでした。なかでもハマっていたのは、イラストを使ったMVや「歌ってみた」のジャンルです。当時からずっと、いずれはこんな映像を自分の手で作ってみたいと思っていました。

進学先は「ペンタブレットが使える」という理由で選び、静岡県の高校で3年間デジタルイラストやデザインを中心に学びました。その後、同じく県内の映像専門学校へ入学し、念願だった映像制作をスタート。はじめてAdobe After Effectsに触ったときは「自分も映像が作れる！」と感動したのを覚えています。文字やイラストをデザインするだけでなく、モーションをつけて動かすことができるのが楽しかったです。

専門学校卒業後は、上京してボーダーレスへ入社しました。入社の決め手になったのは、制作実績動画のジャンルの豊富さです。自分はまだまだ映像の知識が足りないと考えていたので、「とにかく色々なことができる映像制作会社に入って全部吸収してやろう」という意気込みで挑みました。

入社して数ヶ月経った頃に参加した、玩具製造メーカーの新商品用プロモーション動画の案件は今も印象深いです。

完成した動画がYouTubeで生配信され、自分が制作に携わったシーンで視聴者コメントが盛り上がっているのを見たときは、とても嬉しかったです。自分が作った映像を大勢の人が見て、そのリアクションをダイレクトに感じられるというはじめての経験でした。「こんな風に思ってもらえるんだ」と、モチベーションにつながりました。

3DCGの表現方法について先輩スタッフからもらったアドバイスの内容や、後日反省会で仕事の丁寧さを褒めてもらえたことなども心に残っています。完成後だけでなく、制作過程でも学びや発見が多い案件でした。

将来的には、子供の頃から憧れだったボカロ曲や「歌ってみた」のMV制作に携わりたい気持ちがあります。曲から広がる世界観を表現したり、自分で描いたイラストにアニメーションをつける作業が好きです。

もともとデザインを学んでいたこともあり、デザインやモーショングラフィックスは自分の得意分野だと思っています。

一方で、映像全般となると知識やスキルがまだまだ偏っていると感じます。さらに場数を踏んで表現のレパートリーを増やすことと、作業を効率化して今より短い時間でクオリティの高い映像を作れるようになることが直近の課題です。

そのために今後も目の前の案件に全力で取り組んで、吸収できることをどんどん吸収していきます。