チーフCGデザイナー
菱川 ダニエル
ディレクター
和田 要
-
チーフCGデザイナー
菱川 ダニエル
ペルー共和国出身。学生時代にもらった1台のカメラがきっかけで映像に興味を持つ。来日してテレビ番組の制作会社に勤めた後、2016年にボーダーレスへ入社。3DCGの知識と技術について社内外から高い評価を受けている。
-
ディレクター
和田 要
音楽志望から映像制作へ。フリーランスでスキルを磨き、現場主義の学びでマルチタスクな映像マンに成長。ボーダーレスで同世代のスタッフとの切磋琢磨しながらディレクターとして活躍中。
プロジェクションマッピング制作の裏側
2人で携わった案件で印象深いものを教えてください。
菱川
一番印象に残っているのはやはりプロジェクションマッピングの案件です。
和田
そうですね。ボーダーレスでも初めての取り組みだったので、印象深いですね。
菱川
プロジェクションマッピングについては、日頃から向井社長との雑談の中でお話をすることはありましたが、実際にはなかなかチャンスがありませんでした。
和田
そんなときにエクス・アドメディアさんから、ベトナムフェスでのプロジェクションマッピング案件の話がきたんですよね。
菱川
そうです。社長からそれを聞いたとき、プロジェクションマッピングは個人的にも作ったことがなかったので、私1人だけでは難しいと思っていました。
また自分だけの考えや技術にとどまらず、角度を変えた視点が必要だとの思いもありました。
機材知識やイベントでの演出経験、ディレクションの経験も豊富な人の力が必要だと思い、和田さんに協力をお願いしたんです。
そうして和田さんとそこにCGデザイナーのメンバーを加えることを決め、みなさんの「やろう!やろう!」という快い賛同のもと始まっていきました。
どのような演出だったのですか。
和田
建物を演出するために手すりやドアなどがつけられた立体的なセットが組まれ、そこに投影するというものでした。
大きさも幅12m×高6.7mほどのかなり大きなもので、平面に映像を映すだけであれば簡単なのですが、立体のオブジェに正確に光を当てるとなるとまさに職人技です。
3Dモデリングでどのように映像を作るのか、視点や角度、光の当て方を考えて作るのは何よりも大変でしたね。実際に現場での調整作業は6時間ほどかけて行いました。
私はそのディレクションを行い、ダニエルさんはグラフィックチームのメンバーとともにこの映像制作を担ってくれました。
菱川
より演出感を持たせるために、いろんなプロジェクションマッピングを参考にして、どう映像を流せば面白く見せられるのか、また私自身が日本にいる外国人として何に懐かしさを感じるのか、いろいろと考えました。
これなら絶対にベトナム人が懐かしんで喜んでくれるだろうというものを集め、神話や街並み、普段の生活感などを取り入れながら、最後には今後ベトナムと日本がどうつながっていくかをイメージしてストーリーを作っていきました。
そこに和田さんの力が合わさって形にできました。
和田
できあがりも、お客さんの反応もすごくよかったです。
とにかくみんながスマートフォンでずっと撮影していて、それをYouTubeにあげている人も多く、検索をかけるとかなりの数がヒットしました。
それも個人的なものから、ウェブメディアやブログ、さらにオフィシャルなサイトにもあがっていて大成功でしたね。
菱川
そうですね。どのメンバーも並行してほかの仕事も抱えているなか、クオリティを保つための構成も気にかけて取りかかりました。
会場の情報も限られていて、和田さんと2人でベトナムの街並みなどを考えたり調べたり想像して作っていくのはとても大変でしたが、本物の建物とほとんど違いのない3D映像を作ることができました。
和田
私も実際に見てみて全く違和感なく立体的に見えました。
クライアントからは大変喜んでもらえ、技術会社の方々には好評価をいただき、実績として記事にもしてくださっています。
技術協力会社アークベル様の記事はこちらよりご覧ください!
今後への挑戦、経験を広げたい
今後プロジェクションマッピングやVRなどの最新技術に
どう挑戦していきたいとお考えですか。
和田
このイベントのように実際にお客さんが体験できるものを展開するなど、パソコンやスマートフォン上でただ映像を見るだけではない付加価値のあるものを作っていきたいですね。
お客さんの反応が見られることは、会社のためにもなると思います。
オールマイティな技術を持っているボーダーレスの強みを活かして、今はWeb動画がメインになっているところを、まだまだ取りかかったことのないVRやプロジェクションマッピングなどの分野に広げていければ面白いものができるのではないでしょうか。
菱川
私たちはクリエイターとして広い発想力を持っているので、できることがあればどんどん進んでいくべきだと思っています。
これまでのYouTube動画、ネット動画、CMなどを制作に加えて、今後はそのような分野にも取り組んでいきたいですね。
和田
そうですね。
私はプロジェクションマッピングで「動くものに投影する」ということもやってみたいですね。
それこそYBS株式会社と提携した今、大きな貨物船などに映像を投影するのも面白いのではないでしょうか。
欠かせないもの
仕事をする上で何が大切だと思いますか。
菱川
チャンスを掴むためには、チャレンジできる技術があることを示していくのが大切だと思っています。
自主制作を含めたポートフォリオを作成していくなど、私たちからどんどんチャレンジしていかなければ、成長していくことはできませんよね。
このように幅広く頑張っていけば、仕事に対する視野も広がってくると思います。
和田
その通りだと思います。
大切なのはボーダーレスには実現する技術があるのだと示して提案できること。あとはプログラミングやシステムなどに長けた会社と連携していけば、すごく現実的な話ができると思っています。
また実際には、認知度や売り上げの向上などの小難しい事情があるわけですが、コンテンツを考えるときくらいは、「とにかく面白いものを作ろうぜ!」と動き出して、「どうだ!これ、すごいだろう!」とドンと一発インパクトを与えるだけに全て振るのも、大切だと思うんですよ。
それが会話の糸口にもなって最終的にビジネスにつながるなど、いい結果を生むような気がしています。
このプロジェクションマッピングの案件も
社内で大きなインパクトでしたよね。
菱川
そうですね。
このときのように雑談の中からアイディアが生まれて、それがいいものを生むこともありますよね。
和田
そうなんです。
もう1歩先に行く、違う解釈をする、そういった見解を大切にして案件をこなしていくと、お客さんにも視聴者にも大きなインパクトを与えられるだけでなく、社内のモチベーションアップにもつながっていくと思います。
菱川
ただの仕事として考えるのではなくて、お互いにとって勉強となるいい経験だったと思える仕事ができれば嬉しいですね。
互いを尊重し、次なる一歩へ
お互いに尊敬しているところはどこですか。
菱川
興味を持って新しいことにもどんどん挑戦しようという思いだけでなく、確かな技術をもってマルチタスクにディレクションをこなせるところです。
和田さんと、また社内メンバーたちと、もっと一緒にチャレンジしていきたいと思っています。
和田さんのように何でもできる人がいて、かつそれがチームとして集まれば、さらにいい形で進められると信じています。
和田
ダニエルさんのすごさは、経験値からくる知識量。そして普段の私たちが見ていない視点でものを語れるところです。
海外の先行技術を知るために、海外発祥のエンタメ分野や技術の動画を幅広く見て勉強しているので圧倒的に情報量が違っていて、それをベースに新しい仕事の話ができる。
クリエイティブな仕事をしている以上は、日本人のように安パイを求めるのではなく、そこに遊び要素がほしいですよね。
経験や情報量からそれが実現できる保証があるのがダニエルさんなんです。
ボーダーレス
お二人とも、貴重なお話ありがとうございました!
映像・動画制作をご検討のお客さま
映像・動画制作の目的は、お客さまによって違います。
お客さま一人一人の目的やお悩みに対して的確で柔軟なご対応ができるのは、
完全内製化体制で実績を積んできたボーダーレスならでは。
映像・動画に関するご相談は、対応力と制作技術に自信を持つボーダーレスにお任せください。
ご相談や無料お見積りのご依頼は、電話またはメールからお気軽にどうぞ。