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動画制作の相場・費用の内訳から制作会社の選び方まで!映像制作のプロが解説

【映像制作の費用】

2025.02.20

「動画制作を依頼するときの相場や詳しい費用を知りたい」

「今、発注している動画制作費用は妥当なのか?」

「動画制作をどこに依頼したらよいか迷っている…」

このように思ったことはありませんか?

自社にあった動画制作方法を見極めるためには、動画制作の相場や費用の内訳、正しい制作会社の選び方を知る必要があります。

今回は、動画・映像制作を内製化している株式会社ボーダーレスが、自社に適切な動画制作方法を見つけるためのヒントを紹介します。

INDEX

1. 動画制作の相場一覧

1. 動画制作の相場一覧

まずは動画制作の相場を一覧表でご確認ください。

相場|高め

用途・目的

動画制作の相場

テレビCM 50~500万円
Web CM 30~500万円
VR動画 20~550万円
ブランディング動画 50~1,000万円
アニメーション 10~300万円

相場|中~高

用途・目的

動画制作の相場

サービス・商品紹介動画 10~200万円
会社紹介動画 30~200万円
新卒・中途採用動画 30~200万円
インタビュー動画・お客さまの声 30~150万円
IR動画 20~200万円
展示会用動画 30~200万円
施設・学校紹介動画 30~200万円
教育研修動画 10~200万円
社員総会・イベント動画 20~200万円

相場|低め

用途・目的

動画制作の相場

YouTubeチャンネル用動画 5,000円~80万円
セミナー動画 5~80万円
マニュアル(How to)動画 20~80万円

動画制作の相場は、動画の目的や用途によって変動します。

費用の内訳は後述しますが、制作期間が長く制作スタッフも多い動画ほど、費用が高くなると考えてよいでしょう。

ただし、動画制作の相場はあくまでも目安と捉えるべきです。

同じ動画の用途・目的でも、制作会社によって見積り金額が異なるケースもあります。制作会社ではなく、フリーランスや広告代理店に依頼した場合でも、料金の違いに驚かれるかもしれません。

正確な予算を算出したい場合は、依頼先に直接見積りを依頼することをおすすめします。

制作会社への依頼方法や準備、依頼の流れを知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

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制作費用が変動する理由

制作費用が変動する理由

動画制作費用は、「求められるクオリティ」「制作プロセスの複雑さ」「必要な演出と効果」によっても変動します。

① 求められるクオリティ

動画の用途や目的に応じて、動画に求められるクオリティは異なります。

求められるクオリティが高いほど制作費用は高額になり、クオリティより効率性が重視される場合は適当な金額に落ち着くのです。

企業PR動画と社内向けのマニュアル動画を比較してみましょう。

企業PR動画 社内向けのマニュアル動画
用途や目的 企業の重要なステークホルダー(利害関係者)に向けて、企業の特徴を発信する 自社の従業員に向けて、商品・サービスの使い方などを動画で解説する
求められるクオリティ 企業のブランドイメージ向上のため、企画段階から高い水準が要求される わかりやすさと効率性が重要。シンプルな内容が求められる

求められるクオリティが高いほど、撮影や編集にもこだわりが求められるため、制作費用は高額になります。

② 制作プロセスの複雑さ

動画制作にたずさわるスタッフの人数や制作期間によって制作費用は変動します。

テレビCMとSNS広告を比較してみましょう。

テレビCM SNS広告
用途や目的 商品・サービスの売上アップ、企業イメージの向上などを目的に発信する X(旧Twitter)、Instagram、LINEなどのプラットフォームに配信する
制作プロセス
  • 撮影チームの規模が大きくなりやすい
  • ロケーションの予約、キャストの手配などが発生
  • 編集作業に専門スタッフが関わる
短時間で視聴者の関心を引く工夫が求められるが、尺が短いため少ない工数で制作可能

制作プロセスが複雑になるほど、動画制作に関わるチームやスタッフの数が増えていきます。結果として、制作費用が増加するのです。

③ 求められる演出や特殊効果

動画の演出や特殊効果は、動画の用途や種類に合わせて取り入れられます。

インタビュー動画と製品紹介動画を比較してみましょう。

インタビュー動画 製品紹介動画
用途や目的 インタビュイーの発言や態度を通じて、視聴者の共感を獲得する 自社製品の特長や魅力を、視聴者にわかりやすく紹介する
求められる演出や特殊効果 シンプルな撮影方法、基本的な編集作業が行われ、演出や特殊効果は最小限に抑えられる 特殊効果・演出(3DCGやアニメーションなど)を活用するケースが多い

特殊な編集技術が必要な動画は、専門スタッフによる作業が欠かせません。結果として、制作期間は長くなり制作費用も増えていきます。

2. 動画制作費用の内訳

2. 動画制作費用の内訳

動画制作費用の内訳は、以下の通りです。

  • ① 企画・構成費
  • ② 制作人件費
  • ③ 撮影費
  • ④ 編集費・グラフィックデザイン制作費
  • ⑤ 音効費(音響効果費)

① 企画・構成費

① 企画・構成費

企画・構成費は、企画案と構成案の作成に必要な以下の内容で構成されます。

  • 人件費:プロデューサー・ディレクター・CGデザイナー
  • 諸経費:調査・資料代など

企画案と構成案を作成するために、制作会社は「調査」「打ち合わせ」「資料作り」などを行います。

ここで発生する人件費と資料作成にかかる費用が、企画・構成費の大部分を占めるのです。

人件費の内訳と主な役割を下表にまとめました。

役職

主な役割

プロデューサー
  • クライアントへのヒアリング
  • 企画・構成内容のクオリティ管理
ディレクター
  • 動画の企画案、構成案の作成
  • クライアントへのヒアリング
  • プレゼンテーション
デザイナー(絵コンテやVコンテの作成を担当)
  • 企画案や構成案に掲載するコンテの作成
その他スタッフ
  • 資料作成など

企画・構成の作成作業は、動画の骨格作りとなる重要な作業のため、労力と時間が必要です

制作会社側の作業の流れ

  • 自社のニーズ・目標を考慮し、映像の骨格となる企画案を考案
  • 企画案のプレゼンテーションを行い、「企画の意図」「期待できる効果」などを説明
  • お互いの合意を形成後、最終の企画案を作成
  • 最終の企画案をもとに構成案を作成

② 制作人件費

② 制作人件費

制作人件費は制作会社の人件費です。モデルや役者などの外部スタッフへの委託料金は除きます。

  • 人件費:プロデューサー・ディレクター・アシスタントプロデューサー
  • 諸経費:資料代など

人件費の内訳と主な役割を下表にまとめました。

役職

主な役割

プロデューサー
  • 映像制作のプロジェクト統括
  • 予算管理
  • 進行管理の最終責任者
ディレクター
  • 映像のクオリティ管理
  • 演出統括
プロダクションマネージャー
  • プロジェクトの進捗管理
  • 撮影スタッフの手配・スケジュール調整
  • 資料作成
アシスタントプロデューサー
  • プロデューサーのサポート
  • リサーチ
  • 予算の管理補助

制作会社のスタッフは、クライアントが期待する動画を期日までに届けるために、スケジュールの進捗管理やクオリティチェックなどを行います。

制作人件費は、高品質な動画制作に欠かせない費用です。

③ 撮影費

③ 撮影費

撮影費は、スタジオ撮影や屋外撮影で発生する費用です。アニメーション動画は基本的に撮影が必要ないため、撮影費は発生しません。

  • 人件費:ディレクター・プロダクションマネージャー・カメラマンや照明スタッフなどの撮影技術スタッフ
  • 諸経費:スタジオ・機材・出演者など

撮影にかかる費用と内訳を下表にまとめました。

撮影費の項目

内訳

人件費
  • ディレクター
  • プロダクションマネージャー
  • カメラマン・照明スタッフなどの撮影技術スタッフ
撮影機材費 カメラ、照明、音声収録用の機材
スタジオ費 スタジオのレンタル代
出演費 キャストの出演料
その他 撮影スタッフの旅費や宿泊費、ロケ弁当代、小道具代など

規模の大きい撮影を予定している場合、その規模に比例して撮影費も変動するでしょう。

たとえば、2日間以上の撮影を予定している場合やドローンによる空撮を行う場合は、撮影日数、撮影機材、スタッフ数が増加するため、撮影費は高額になります。

④ 編集費・グラフィック制作費

④ 編集費・グラフィック制作費

撮影した映像を構成案に沿って編集し、グラフィックやテロップ、CGを加える作業にかかる費用です。

  • 人件費:エディター・CGデザイナー
  • 諸経費:CG素材・著作権使用料など

編集作業では撮影した素材をラフにつなぎ、オフライン編集をして全体を確認しながら進行します。

グラフィック制作は、動画の用途や目的をもとにチームで打ち合わせを行い、制作する内容を判断します。撮影した映像に、グラフィック、テロップ、CGなどの素材をくわえて魅力的に仕上げるのです。

また、BGMやSE(効果音)を挿入して、動画をブラッシュアップする必要もあります。編集・グラフィック制作では、専門性の高い作業を行うスタッフ人件費や諸経費が発生します。

⑤ 音効費(音響効果費)

⑤ 音効費(音響効果費)

映像にナレーションを入れる場合にナレーターを起用したり、ナレーションを収録し、BGMやSE、ナレーションの音声を整音する作業を行う際にかかる費用です。

音効費には、ナレーターのギャラ、MAスタジオのスタッフに指示を出すディレクターの人件費、MAスタジオ使用料が含まれます。

動画にナレーションを入れる場合の作業工程

  • 1. 社内スタッフが仮のナレーションを入れて編集を進める
  • 2. 専門機材の整ったMAスタジオで、ナレーターによるナレーションを収録
  • 3.  BGMやSEなどを他の音とのバランスを調整しながら編集して完成

MAスタジオの詳細は「音効費を抑えるポイント」で詳しく解説します。

このように、撮影した映像に「BGM」「SE」「ナレーション」を入れるときに、音効費が発生します。

3. 動画制作費用を抑えるポイントと注意点

3. 動画制作費用を抑えるポイントと注意点

制作費用を抑えるポイントを、「企画・構成費」「撮影費」「編集・グラフィック制作費」「音効費」の4つに分けて紹介します。

動画のクオリティを下げないための注意点も紹介するので、ぜひ動画制作を依頼するときの参考にしてみてください。

企画・構成費を抑えるポイント

企画・構成費を抑えるポイント

企画・構成費を抑えるポイントは以下の3点です。

  • ① 企画・構成を用意する
  • ② 絵コンテやVコンテを作らない
  • ③ 1つの企画をもとに複数本の動画を発注する

① 企画・構成を用意する

お客さま自身で企画案や構成案を作成することで、制作会社の人件費・資料作成費を削減して制作費用を抑えられます。

注意点

  • 企画構成案には具体性を持たせ、制作会社の技術に合った内容であることを事前に確認する

  • 制作過程での変更やフィードバックを受け入れる余地を残しておく

② 絵コンテやVコンテを作らない

絵コンテやVコンテは、絵や動画を用いて完成イメージを共有する手法であり、主に構成案に盛り込まれます。

絵コンテやVコンテは、時間のかかる作業です。これらを省略することでCGデザイナー・その他スタッフの人件費削減になります。

注意点

制作会社との間でビジュアル面のすれ違いが生じるおそれがあるので打ち合わせを重点的に行う

③ 1つの企画をもとに複数本の動画を発注する

1つの企画案をシリーズ化して、発注する動画本数を増やすと、1本あたりの制作単価を抑えられます。

動画構成の一部や訴求ポイントだけを変更することで、動画素材の使いまわしが可能になり準備作業が効率化されるからです。

注意点

動画の用途・目的を制作会社に再度伝えて、具体的なアドバイスをもらうのがおすすめ

撮影費を抑えるポイント

撮影費を抑えるポイント

撮影費を抑えるポイントは3つです。

  • ① 撮影日数を短くする
  • ② 撮影場所を工夫する
  • ③ 社内リソースを活用する

① 撮影日数を短くする

撮影日数を短くすることで、撮影スタッフの人件費や機材のレンタル料を抑えられます。

撮影日数を短くするポイント

  • 撮影するシーン(カット数)を減らす
  • 屋外の撮影場所を絞る
  • 出演者の人数を調整する

注意点

撮影日数を減らす場合は、「この動画に、この撮影シーンは欠かせない」という重要なカットを決めておく

② 撮影場所を工夫する

高額なスタジオで撮影したり複数の場所でロケーション撮影を行ったりすると、撮影費が高くなる傾向があります。

背景を白で統一した「ホリゾントスタジオ」緑色の背景(グリーンバック)を撮影場所に選ぶと、ロケーション費用を抑えられるでしょう。

また、遠方の撮影には、撮影スタッフの交通費や宿泊費が発生します。動画の構成に支障がなければ、撮影場所は都内に絞るのがおすすめです。

注意点

ホリゾントスタジオでの撮影やグリーンバック撮影は、編集作業で追加費用が発生する場合があるので事前に確認しておく

③ 社内リソースを活用する

自社のリソースを活用すると、スタジオレンタル代キャスト出演料の削減につながります。

採用動画を例に挙げると、「商品・サービスの説明に従業員を起用する」「会社を撮影場所として提供する」といった方法が効果的です。

撮影場所や出演者(エキストラなど)を社内リソースで賄うことで、制作費用を削減できます。

注意点

建物の広さや高さによっては、撮影に必要な空間を確保できないおそれがあるので事前に確認しておく

編集・グラフィック制作費を抑えるポイント

編集・グラフィック制作費を抑えるポイント

編集・グラフィック制作費を抑えるポイントは2つです。

  • ① テンプレートを使用する
  • ② BGMにフリー音源を使用する

① テンプレートを使用する

動画編集にテンプレートを活用すると、クリエイターの工数を削減できるため制作費用を抑えやすくなります。

特にCGアニメーションの制作に対して、テンプレートが有効です。

CGアニメーションは、まとまった制作期間が必要なため、テンプレートの活用によって制作日数は大幅に短縮されるでしょう。

注意点

  • テンプレートの購入に費用が発生する(全体のコスト削減は可能)

  • 希望に沿うようなテンプレートが無い場合もある

② BGMにフリー音源を使用する

BGMにフリー音源を使用すると、作曲費を削減できます。

映像の雰囲気にあった音源が見つかれば、コストを抑えつつ動画のクオリティを高められるでしょう。

注意点

選んだフリー音源を、他の企業も使用している可能性がある

音効費を抑えるポイント

音効費を抑えるポイント

音効費を抑えるポイントと弊社のMAルームを紹介します。

① プロ以外のナレーターを起用する

話すことが得意な従業員にナレーションを任せたりAI音声を使用したりすると、音効費を節約できます。

会社紹介動画や新卒・中途採用動画のような自社を紹介する動画の場合、従業員にナレーションを任せた方が親近感を演出できるでしょう。

注意点

  • AI音声は、人が話すように自然な表現がむずかしいため、視聴者に単調な印象をあたえかねない

  • 従業員をナレーターに起用する場合は、録音時間が長くなるおそれがある

番外編:弊社(ボーダーレス)のMAルームを使用する

番外編:弊社(ボーダーレス)のMAルームを使用する

MAルームの「MA」とは、「Multi Audio」の略称で、録音・編集・ミックスといった音声編集に必要な機能が備わっているスタジオをMAルームと呼びます。

外部のMAルームは高品質な音声を編集できる分、レンタル代が高額になりやすいのです。

ボーダーレスでは、簡易的なMAルームをご用意しております。音効費のコスト削減をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。

注意点

  • 地上波放送のテレビ番組など規格が定められた納品物では、「外部のMAスタジオを使用した整音」が必要なケースもある

  • 動画を配信する媒体の規格を事前に確認すると、外部のMAスタジオが必要かどうか判断できる

動画制作費用を抑えるときの注意点

動画制作費用を抑えるときの注意点

制作会社から提示された見積りが自社の予算を上回るとき、どうしてもコスト削減に意識が向かいますよね。

しかし、過度なコスト削減は動画のクオリティ低下を招きやすく、結果的に動画の目的を達成できない可能性が高まります。

ポイントは、動画のクオリティを落とさずにコストを抑えること。まずは動画の目的を制作会社に提示して、見積りを依頼しましょう。

複数の制作会社に見積りを作成して「相見積り」を行う方法も有効です。

目的達成に必要な要素を残しつつ、無駄を省いた提案をしてくれる制作会社を探してみましょう。

4. 動画制作で追加費用が発生するポイントは4つ

4. 動画制作で追加費用が発生するポイントは4つ

動画制作では、制作途中に以下のように追加費用が発生するケースがあります。

  • ①    企画・構成案の大幅な変更
  • ②    撮影日数の超過
  • ③    CGやVFXの追加
  • ④    納期の短縮

追加費用が発生する4つのポイントを確認して、想定外の制作費用を防ぎましょう。

① 企画・構成案の大幅な変更

動画制作がスタートしてから企画・構成案に大幅な変更が発生すると、追加費用が発生します。

特に撮影終了後にコンセプトを変更すると、撮影・編集がやり直しになるほか、プランニングやスケジュールの再調整も必要となり、大幅なコスト増につながります。

② 撮影日数の超過

撮影日数が超過すると、以下の追加費用が発生します。

  • 撮影スタッフの人件費
  • 撮影機材のレンタル代

さらに、出演者の拘束期間が延長されると、その分の追加ギャラも発生します。

人件費、機材のレンタル代、出演者のギャラは、撮影日数ごとに加算されるため要注意です。

また、屋外の撮影や特定の場所を借りて撮影する「ロケーション撮影」の場合、撮影場所のレンタル費用や撮影許可申請料も発生します。

③ CGやVFXの追加

当初の予定にないCGやVFX(視覚効果)を追加すると、CGデザイナーの工数が増えて追加費用が発生します。

CG制作やVFXは工程が多い作業のため、経験のあるデザイナーでも完成までに一定の時間が必要なのです。

特にCG制作は複雑な工程を経て作成されます。予定にない追加編集を希望した場合、納品日が伸びるおそれもあります。

④ 納期の短縮

当初の納期より前に納品を希望した場合、追加費用が発生する可能性があります。

納期の短縮を依頼された制作側は、制作スタッフの追加各作業のスケジュール調整を行うため追加費用が発生するわけです。

納期の短縮を希望した場合、一般的に「特急料金」「夜間・休日作業の費用」などが追加されます。

5. フリーランス、動画制作会社、広告代理店をどのように活用するか

5. フリーランス、動画制作会社、広告代理店をどのように活用するか

動画制作は、「フリーランス」「動画制作会社」「広告代理店」に依頼できます。

最適な依頼先を選ぶために、それぞれの特徴やメリット・デメリットを確認しましょう。

費用を抑えやすく柔軟な対応を期待できるフリーランス

費用を抑えやすく柔軟な対応を期待できるフリーランス

フリーランスは、「組織や団体に所属せずに、自身の知識・スキルを提供して対価を得る人」を指します。

動画制作のフリーランスの費用・相場は、数千円〜15万円程度です。

フリーランスに依頼するメリット

  • 動画制作会社や広告代理店よりも費用を抑えやすい
  • フリーランス特有の柔軟な対応を期待できる
  • 自分の希望に合ったクリエイターを直接選べる

フリーランスは、基本的に仕事の契約から納品まで1人で担当しています。

業務連絡に対するレスポンスは早い傾向があり、「連絡がこなくて業務が進まない」といった事態を防ぎやすい点が依頼するメリットです。

また、お互いの合意があれば、業務契約を結んだ当日に仕事をスタートしてもらうことも可能で柔軟な対応を期待できます。

フリーランスに依頼するデメリット

  • 専門性が限られている場合が多い
  • 優秀なクリエイターを見つけるまでに手間がかかる
  • プラットフォームを通さない場合、契約や保証に関するトラブルのリスクがある

「撮影はできるが、編集はできない」というフリーランスも少なくありません。その場合、別の依頼先を探して残りの業務を依頼することもあります。

近年は副業で活動する「副業系フリーランス」も増えており、優秀なクリエイターを探すまでに時間がかかるケースもあるでしょう。

フリーランスへの発注例

動画の大量生産が求められる場合は、フリーランスへの依頼がおすすめです。

SNS動画やYouTubeチャンネル動画の「編集業務」のように、標準的なクオリティで大量生産を求められる場面におすすめです。

また、簡易的な企業紹介動画やインタビュー動画のように、複雑な制作プロセスが不要な場合も、フリーランスに依頼することで費用対効果が高められます。

動画制作を一任できる動画制作会社

動画制作を一任できる動画制作会社

動画制作会社は、映像や動画制作を専門に行う会社です。

動画制作会社に依頼した場合の費用相場は、20万円〜300万円です。

なお、動画制作会社には、映像制作を内製化している会社外注を活用している会社があり、それぞれ特徴は異なります。両者の違いを知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

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動画制作会社に依頼するメリット

  • 企画、構成、撮影、編集を一任できる
  • 複数のクリエイターと協力して動画制作に取り組める
  • 水準の高い品質管理やスケジュール管理を期待できる

動画制作会社では、複数のクリエイターがチームとして動いています。

フリーランスに比べて、提案されるアイデアの幅は広い傾向にあり、動画の用途・目的に応じたハイクオリティの動画制作を期待できるのです。

自社の信頼性を高めるために、スケジュールや品質管理をチーム体制で徹底している会社も多く、万が一トラブルが発生しても適切に対処してくれます。

動画制作会社に依頼するデメリット

  • フリーランスに比べて費用が高くなる
  • 納品までのプロセスが多いため、依頼者側に一定の準備や連携が必要

動画制作会社には、動画制作を指揮するプロデューサーや制作スキルの高いクリエイターなど、専門スタッフが在籍しています。

個人で働くフリーランスと異なり、動画制作会社には雇用する従業員の人件費などが発生するのです。

また、動画制作の企画から納品まで一任できるかわりに、制作プロセスは複雑になります。

依頼者側は、企画、撮影、編集の各プロセスで制作会社との準備や連携が必要となるでしょう。つまり、依頼主にも一定の負担が発生しやすいのです。

動画制作会社への発注例

企業プロモーション動画、採用動画、製品紹介動画などは、動画制作会社に依頼したい動画です。

動画制作会社には、制作の土台となる企画力があり、企画をいかすための撮影や編集技術も持ちあわせています。

動画制作の企画から編集まで一任することで、良質な動画を制作してくれるのです。

また、Web CMやテレビCMなど、視聴者の印象に残るようなインパクトのある動画を制作したい場合も動画制作会社を頼ってみましょう。

特に実績のある動画制作会社、内製化して動画制作を続けている制作会社はおすすめです。

これらの制作会社には、動画制作の知識やノウハウが蓄積されており、動画の用途や目的に応じたクオリティの高い動画を期待できます。

なお、ボーダーレスは動画制作を完全内製化しています。ボーダーレスが制作した動画や映像作品をご覧になりたい方は、ぜひ以下のURLをクリックしてください。

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動画制作からマーケティングまで依頼できる広告代理店

動画制作からマーケティングまで依頼できる広告代理店

企業の広告活動を代行する広告代理店は、商品・サービスの広告戦略と併せて動画制作も請け負っています。

広告代理店の相場は、動画制作会社(20~300万円)に依頼するよりも割高となります。

広告代理店に依頼するメリット

  • 広告戦略全体を包括的に依頼できる
  • マーケティング視点で提案してもらえる
  • 一貫性のあるプロモーションを期待できる

広告代理店は、企業にあった広告戦略を提案・代理することを専門に行う代行業者です。

広告代理店に依頼した場合、市場分析からターゲット層の分析などを行ったうえで、適切な動画の活用方法を提案してくれるでしょう。

また、他の広告媒体(テレビ、Web、SNS)との連携も広告戦略に取り入れてくれます。

広告代理店に依頼するデメリット

  • 動画制作を外注することが多く、中間マージンが発生する
  • 制作への関与が間接的で、依頼主の要望が反映されにくいケースがある

広告代理店に動画制作を依頼する大きなデメリットは、中間マージンの発生によって制作費用が割高になることです。

広告代理店は、動画制作を外部に委託することが多く、動画制作会社に直接依頼するよりも費用は高額になるおそれがあります。

また、広告代理店に依頼すると、連絡の流れは「依頼主→広告代理店→外部の制作会社」となります。

自社の希望や修正依頼といった連絡をするとき、制作現場との間に広告代理店が関与することになるのです。その結果、自社の要望が思うように反映されないケースが起きやすくなります。

広告代理店への発注例

広告代理店に発注例として、「大規模な広告キャンペーンの一環として動画制作」が効果的です。

また、戦略的なプロモーション活動を一括して依頼したい場合も広告代理店を選ぶとよいでしょう。

まとめ

今回は、動画制作の相場、費用の内訳、費用を抑えるポイントなどをお伝えしました。

動画の用途や目的を再確認することで、動画制作の適切な相場や費用を見極めやすくなります。

また、制作を外注する場合は、動画制作会社、フリーランス、広告代理店の特徴や依頼するメリット・デメリットにも気をつけてみてください。

今回の記事が、自分たちにあった動画制作方法を見つける一助になれば幸いです。ご覧いただきありがとうございました。

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