著名な映画作品一覧海外映画作品 時計じかけのオレンジ

時計じかけのオレンジ
(とけいじかけのおれんじ A Clockwork Orange)

1971年に公開されたアメリカ映画。
監督はスタンリー・キューブリックであり、原作はイギリスの小説家アンソニー・バージェスのディストピア小説である。文明の発達によって労働も衣食住の心配もなくなった未来社会で、行き場のないエネルギーを持て余す若者たちの理由なき反抗をテーマにした社会風刺作品。暴力事件が本作に起因するのではとの加熱報道がされ、キューブリックのもとには多数の脅迫状が届いている。そのために、キューブリックは1973年には家族や自身の安全を考え、すべての映画館での上映を禁止した。暴力を強烈に風刺した本作が暴力行為を助長するといわれたのは、キューブリックが華麗に描いた「純粋暴力」のためである。社会を構成する要素として「明確な悪」を描くのはキューブリック作品の中で数多くみることができる。

※ボーダーレスに所属するクリエイターの作品ではありません

あらすじ

舞台は人々が衣食住の心配から開放された近未来のイギリス・ロンドンである。15歳のアレックス(マルコム・マクダウェル)は完全に管理された社会の中で「強姦と超暴力とベートーベン」だけを生きがいに暮らしていた。その日も、仲間のディム(ウォーレン・クラーク)とジョージー(ジェームズ・マーカス)たちと街に繰り出し暴力の限りを尽くす。郊外の住宅街に入り作家アレクサンダーに暴力を振るい、目の前でアレクサンダーの妻を陵辱した。その後、アレックスはディムとジョージーの裏切りによって刑務所に入れられてしまう。アレックスはそこで暴力やセックスに耐えられないよう人格強制を行う第一被験者として選ばれ処置が行われるのだった...

エピソード

数多くの影響を、さまざまなポップカルチャーに与えた作品だといわれている。暴力を風刺した作品であり、当然暴力を肯定するものではないが、アラバマ州知事ジョージ・ウォレスの暗殺を行おうとして逮捕された男は、本作を見て暗殺を考えたと日記に記述している。その日記は後に出版され、それを読んだポール・シュレイダーは日記をもとにマーティン・スコセッシ監督の「タクシードライバー」の脚本を執筆している。

本作は松本俊夫監督の映画『薔薇の葬列』に影響を受けているとされる。クラッシック音楽をバックに性行為を早送りで見せる等、酷似した演出が見られる。

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