1. 映像制作・動画制作会社のボーダーレス
  2. お役立ちコラム
  3. AI動画
  4. 【初心者向け】AI音声合成とは?おすすめツール10選と向いている企業動画

【初心者向け】AI音声合成とは?おすすめツール10選と向いている企業動画

【AI動画】

2026.05.21

『手軽に動画ナレーションを作成したい』『動画制作を効率化したい』とお考えではありませんか?そんな方におすすめしたい方法が、今回紹介する「AI音声合成」です。

巷には、Voicevox(ボイスボックス)やVrew(ブリュー)、VOICEPEAK(ボイスピーク)といった「文章を入力するだけでAI音声を作成できるツール」が存在します。

動画への理解を深めるためのナレーションを、効率的に作成したいときはAI音声合成ツールを活用してみましょう。

この記事では、AI音声合成の概要を紹介したうえで、おすすめのツール10選と具体的な機能を紹介します。企業のマーケティング・広報担当者の方、動画制作担当者の方はぜひご活用ください。

INDEX

1. AI音声合成とは

AI音声合成とは、入力したテキストをAIが自動で音声に変換してくれる技術です。

AI音声合成では、音声データ(人の話し方)をAIが学習して、自然な発音や聞き取りやすい音声を再現してくれます。

「どこで言葉を区切れば聞き取りやすいか」「どこで語尾を上げれば(下げれば)、伝わりやすいか」「どのくらいの速さで話すと聞き取りやすいか」といったポイントも押さえているため、視聴者に自然で聞き取りやすい音声を届けられます。

従来の音声合成の特徴

音声合成とは、人の話す声をコンピューターなどで人工的に作り出す技術のことです。カーナビのガイド音声駅構内のアナウンスなどに活用されています。

従来の音声合成では、入力された文字を一つひとつ音にしてつなげることで、話し言葉として再現しています。

そのため、「単調で抑揚が少ない」「文の区切りがわかりにくい」といった特徴があり、『聞くのに疲れる』『いかにもロボットっぽくて不自然』といった感想を持つ方も少なくありません。

従来の音声合成 文章をそのまま機械的に読み上げるため、やや不自然
最新のAI音声合成 文章の意味や流れをふまえて話し方を調整するため、自然に聞こえる

AI音声による感情表現

機械的な印象のある音声合成に対して、AI音声合成は、以下のような感情表現が可能です。

  • 落ち着いた説明口調
  • やさしく語りかけるような話し方
  • 元気で明るいトーン

ただし、 AIによる感情表現には限界もあります。

細かな感情の揺れ、その場の空気に応じた微妙なニュアンスなどは、まだAIには完全に再現できません。

とはいえ、AI音声合成には、「質の高いナレーションを短時間で生成できる」「情報の更新や修正が容易」といったメリットがあります。

AI音声合成のメリット・デメリット、向いている企業動画の具体的な種類は後述します。

2. AI音声合成ツールおすすめ10選

ここで、AI音声を生成できる「AI音声合成ツール」を10個みていきましょう。ツールの特徴や動画の種類に合わせて、以下のように分類して紹介します。

カジュアル/エンタメ系動画におすすめのツール

SNS動画や短尺動画を量産したいときにおすすめのツール

ビジネス動画やナレーション系動画におすすめのツール

多言語対応、汎用性の高さがウリなツール

初心者にもわかりやすい操作設計が特徴のツール

※掲載している情報は2026年5月時点のものです

① Voicevox(ボイスボックス)

Voicevox(ボイスボックス)

Voicevoxは、キャラクター音声を無料で商用利用できるAI音声合成ツールです。

【特徴】

  • 完全無料
  • キャラクター音声には、YouTube動画などでよく耳にする「ずんだもん」など数十種類以上を搭載
  • AI音声の話すスピード・声の高さ・抑揚を調整可能

【注意点】

  • キャラクター(ナレーター)ごとに利用規約がある
  • クレジット表記が必須

参考:Voicevoxソフトウェア利用規約

Voicevoxは、キャラクター性が強いAI音声合成ツールのため、YouTubeの解説動画SNS動画(カジュアル層向け)などにおすすめです。

項目 内容
料金 無料
商用利用
動作環境 PC(Windows / Mac / Linux)

② COEIROINK(コエイロインク)

COEIROINK(コエイロインク)

COEIROINKは、キャラクター音声と立ち絵(イラスト)を商用利用できるAI音声合成ツールです。

【特徴】

  • 個性的なアニメ声が多数収録
  • ほぼすべてのキャラクター音声と立ち絵を商用利用可能
  • 作成したAI音声を創作したキャラクターに使用できる(二次創作も可能)

【注意点】

  • クレジット表記が必須
  • 声の追加も可能だが、操作がやや難しい

COEIROINKは、個性的なキャラクターとアニメ声を使用できるため、キャラクター系動画や同人・個人系のコンテンツにおすすめです。

項目 内容
料金 無料
商用利用
動作環境 PC(Windows / Mac / Linux)

③ Vrew(ブリュー)

Vrew(ブリュー)

Vrewは、110種類以上のAI日本語音声が収録されている有料のAI音声合成ツールです。

【特徴】

  • 性別・年齢など、さまざまなAI日本語音声を利用可能
  • 英語・中国語・スペイン語など多言語ナレーションに対応
  • 「字幕の自動作成」「一括編集」など動画編集に役立つ機能も搭載

【注意点】

  • AI音声の生成と編集作業をセットで使用するのが前提の仕様
  • 動画内にウォーターマークが表示される(無料プランのみ)

Vrewは、動画編集とナレーション作成を同時に行えます。SNSショート動画(TikTok・Instagram)ビジネス系の簡易解説動画などのスピード重視・量産系動画におすすめです。

項目 内容
料金 月額1,267円~(Lightプランの料金を年額換算)
商用利用
動作環境 PC(Windows / Mac / Ubuntu

参考:Vrew料金プラン

※Linux系のOS

④ 音読さん

音読さん

音読さんは、シンプルな操作と軽い動作性が魅力のAI音声合成ツールです。

【特徴】

  • インストール不要(Webブラウザで動作する)
  • 無料登録で最大月間5,000文字読み上げ可能
  • 生成した音声を音声ファイル(.mp3)でダウンロードできる

【注意点】

  • 商用利用ではクレジット表記が必須
  • やや音声が機械的

音読さんの音声はやや機械的なため、社内向けの「マニュアル動画」などが適しています。動画のクオリティよりも簡易的に動画を制作したいときにおすすめです。

ただし、現在は新しいAI音声を搭載した音読さんがbeta版として公開されています。自然な話声を表現しているため、今後の開発に注目してみましょう。

項目 内容
料金 無料
商用利用
動作環境
  • PC(ブラウザで使用)
  • スマートフォン(iOS・Android)

⑤ VOICEPEAK(ボイスピーク)

VOICEPEAK(ボイスピーク)

VOICEPEAKは、感情表現の高さが強みのAI音声合成ツールです。

【特徴】

  • 声優の声をもとに制作したAI音声
  • 感情パラメーターで喜怒哀楽の表現を調整できる
  • 各キャラクター(ナレーター)の音声を確認できる体験版あり

【注意点】

  • WindowsとMacで併用する場合は2つのアクティベートコード(製品2本)が必要
  • 音声素材の配布・販売などの禁止行為について確認が必要

参考:VOICEPEAK 商用可能 ナレーターシリーズ 利用許諾範囲

VOICEPEAKを活用すると、癖がなく自然なナレーションを動画に挿入できます。企業紹介動画サービス紹介動画ナレーション動画などのフォーマルな動画におすすめです。

項目 内容
料金
  • VOICEPEAK(商用可能6ナレーターセット)
  • ダウンロード版:税込23,800円
  • パッケージ版:税込29,800円
商用利用
動作環境 PC(Windows / Mac / Linux)

参考:VOICEPEAKシリーズ

⑥ CoeFont(コエフォント)

CoeFont(コエフォント)

CoeFontは、有名ナレーターや自分の声をAI音声として生成できる国産AI音声合成ツールです。

【特徴】

  • プロのナレーターやアナウンサーの声でAI音声を作れる
  • 自分の声をAI音声として登録可能
  • リアルタイム通訳機能も搭載

【注意点】

  • 商用利用できるのは有料プランのみ
  • 無料プランもあるがクレジット表記が必須

CoeFontには実在の声に近い音声が収録されています。そのため、プレゼンテーション資料企業紹介サービス紹介などの幅広い企業動画におすすめです。

項目 内容
料金
  • 無料プランあり
  • 有料プラン(Plus):税込月額55,000円
商用利用 可(有料プランのみ)
動作環境
  • PC(Windows / Mac)※ブラウザでも利用可能(PC版Chrome推奨)
  • スマートフォン

参考:CoeFont料金ページ

⑦ ElevenLabs(イレブンラボ)

ElevenLabs(イレブンラボ)

ElevenLabsは、AI音声合成を主力事業とするスタートアップが提供するAI音声合成ツールです。

【特徴】

  • 外国語を含め10,000種類以上の音声に対応
  • 日本語を含め70種類以上の言語を収録
  • 自分の声からクローン音声を作成可能

【注意点】

  • 無料プランのAI音声は商用利用できない
  • 英語表記が多くやや使いにくい

ElevenLabsは、他のツールと比較しても自然な日本語に発声してくれます。完全にナレーターの代替になれるわけではありませんが、ブランディング動画ストーリー動画のようなクオリティ重視の動画におすすめです。

項目 内容
料金
  • 無料プランあり
  • 有料プラン(クリエイタープラン):月額11ドル(約1800円)
商用利用 可(有料プランのみ)
動作環境
  • PC(Windows / Mac)
  • スマートフォン(iOS・Android)

参考:ElevenLabs料金ページ

⑧ Gemini Speech Generation(ジェミニ スピーチ ジェネレーション)

Gemini Speech Generation(ジェミニ スピーチ ジェネレーション)

Gemini Speech Generationは、Google社が提供するAI音声合成ツールです。一部の機能に上限はありますが、無料枠を利用すると費用をかけずにAI音声を生成できます。

【特徴】

  • 30種類のAI音声を利用可能
  • 「興奮したように」「興味があるように」などの雰囲気を指定できる
  • 「!」「?」を入れると自動で感情表現する

【注意点】

  • 話し方の指示(スクリプト)は英語で行う必要がある
  • アニメ声のバリエーションは少ない

Gemini Speech Generation は、多言語ナレーションにも対応しています。プレゼン動画ビジネス用途のナレーション多言語の海外向け動画におすすめです。

項目 内容
料金 無料枠あり
商用利用
動作環境
  • PC(ブラウザで使用)
  • スマートフォン(iOS・Android)

⑨ FishAudio(フィッシュオーディオ)

FishAudio(フィッシュオーディオ)

FishAudioは、「音声クローン」機能を搭載したAI音声合成ツールです。音声クローンとは、人の声を複製する技術で、その人の声質やイントネーションなどをAI音声として再現できます。

【特徴】

  • 「ドキュメンタリー」「教育」「セクシー」などジャンル分けされた豊富なモデル
  • 数十秒の音声を録音することで特定の人物の「音声クローン」を作成できる
  • アニメキャラの声でパロディ作品も作成可能

【注意点】

  • 商用利用は有料プランの契約が必須
  • AI音声の使用権などは利用規約で確認が必要

参考:FishAudioよくある質問

FishAudioは、比較的自然な日本語を再現してくれるため、AIっぽさを除いて動画を作りたいときにおすすめです。

項目 内容
料金
  • 無料プランあり
  • 有料プラン(plus):月額11ドル(約1800円)
可(有料プランのみ)
動作環境
  • PC (ブラウザで使用)
  • スマートフォン(iOS・Android)

参考:FishAudio料金ページ

⑩ AivisSpeech(アイビススピーチ)

AivisSpeech(アイビススピーチ)

AivisSpeechは、感情表現豊かなキャラクター音声を完全無料で利用できるAI音声合成ツールです。

【特徴】

  • クレジット表記せずに商用利用できる
  • テンポの緩急・アクセント・スタイルの強さなどを文章ごとに細かく調整可能
  • 直感的に操作できて使いやすいUI(ユーザーインターフェース)

AivisSpeechの公式ページには、インストール後のトラブルなどに関するQ&Aページが設けられています。

エラー表示の詳細や対処法などが紹介されているので、導入作業で困ったときに参考にしてみましょう。

参考:よくある質問/Q&A

AivisSpeechで利用できるモデルは、どれも親しみやすい音声です。カジュアルなナレーションが合っている動画解説系の動画がおすすめです。

項目 内容
料金 無料
商用利用
動作環境 PC(Windows / Mac)

3. AI音声合成を企業動画に活用する4つのメリット

企業動画にAI音声合成を活用することには、4つのメリットがあります。それぞれ具体的にみていきましょう。

  • メリット① 制作コストを削減できる
  • メリット② ナレーションの修正が簡単になる
  • メリット③ 動画の制作スピードが上がる
  • メリット④ 多言語対応がやりやすくなる

メリット① 制作コストを削減できる

ナレーションを外注した場合、内容や尺にもよりますが、一般的に数万円〜数十万円程度の制作コストがかかります。

ここで、AI音声合成を活用することで、ナレーション収録にかかる費用や工程を省略できます。結果的に、ナレーション収録を行う場合よりも、動画制作コストを削減できるのです。

【AI音声合成によって削減できるナレーションの工程や費用】

  • ナレーターへの依頼費用
  • ナレーション台本の作成
  • スタジオ収録費
  • 収録時のディレクション費用
  • 修正時の再収録(リテイク)対応

メリット② ナレーションの修正が簡単になる

AI音声合成では、文章を書き換えるだけで、新たな音声を再作成できます。

たとえ台本に大幅な修正が発生しても、ナレーターの再手配や録り直しをせずに、適切なナレーションを動画に挿入できるのです。

また、AI音声合成は、部分的な修正への対応が容易です。細かなブラッシュアップもやりやすいたいめ、スピード感を保ちつつ動画の品質を高められるでしょう。

メリット③ 動画の制作スピードが上がる

AI音声合成を活用すると、ナレーターのスケジュール調整や収録準備などが不要となります。

「思い立ったらすぐに音声作成作業に取り組める」環境を作ることで、より速いペースで動画を制作できるでしょう。

SNS動画やYouTubeなどの制作スピードが求められる動画ほど、AI音声合成のメリットが発揮されます。

メリット④ 多言語対応がやりやすくなる

AI音声合成ツールの中には、先ほどご紹介したVrewやCoeFont 、ElevenLabsのように複数の外国語に対応しているツールがあります。

こうしたツールを活用することで、言語ごとにナレーターを手配せずに多言語対応の動画を制作できるのです。

海外向けのコンテンツを効率的に制作したい場面で、AI音声合成は役に立ちます。

4. AI音声合成を企業動画に活用するデメリット

現在のAI音声合成は、人が話すような自然な話し方を再現できており、「明るい/落ち着いた」などのトーンも表現してくれます。

しかし、声のトーンや“間”で感情を表現するといったレベルには到達しておらず、「細部の表現」では人との差が出てしまうのが現状です。

そのため、声の質感や話し方の細かなニュアンスが視聴者の印象を左右する「ブランド動画」には向かない場合があります。

【ブランド動画の例】

  • 企業の理念や“想い”を伝える動画
  • 商品・サービスのブランドイメージを向上させる動画
  • ストーリー性の高い動画(ドキュメンタリーなど)

すべての企業動画にAI音声が適しているとは限りません。動画の目的によって、AI音声合成とナレーターを使い分けてみましょう。

5. AI音声合成が向いている動画

AI音声が向いている企業動画は以下のとおりです。

  • 解説動画
  • SNS動画
  • YouTube動画
  • 社内研修動画
  • マニュアル動画

ここからは、AI音声合成が向いている企業動画とその理由をみていきましょう。

解説動画

解説動画では、視聴者が情報を正しく理解できることが重要です。

ナレーションに求められるのは感情表現ではなく、「発声や発音が聞き取りやすいこと」、そして「理解しやすいテンポで話していること」となります。

その点、AI音声合成は、「聞き取りやすいテンポで、安定した抑揚で話すこと」を得意としています。

サービスの説明や商品の機能、ツールの操作手順などを伝える「解説動画」を制作するときは、AI音声合成がおすすめです。

SNS動画(TikTok・Instagramリール)

SNS動画をより多くのユーザーに視聴してもらうためには、細かなクオリティよりも発信量が重視される傾向があります。

こうした環境では、動画ごとにナレーション収録を行うのは現実的ではありません。収録作業を省いてナレーションを制作できるAI音声合成の導入をおすすめします。

テキストからすぐに音声を生成したり、修正もスピーディに対応したりすることで、従来の動画制作よりもスピーディに動画を量産できるでしょう。

YouTube動画

AI音声合成は、あらかじめ整理された情報を一定のテンポで正確に読み上げることに適しており、いわゆる「解説系動画」「まとめ動画」「ランキング動画」などのナレーション作成に向いています。

一方で、「演者の個性やトークが人気の鍵となる動画」「感情表現が重要なコンテンツ」はAI音声合成にとって不得意分野です。

社内研修動画

業務マニュアルや社内ルールを伝える社内研修動画では、スタッフに正しい手順を身に付けてもらうこと、ルールを正しく覚えてもらうことが大切です。

「一定の品質で安定したナレーションを作成できる」「ナレーションの再作成も容易」といった長所を持つAI音声合成が向いています。

マニュアル動画

マニュアル動画とは、操作や手順の解説、システムの使い方や業務フローの紹介などを目的とした動画です。

こうした動画では、ナレーションに深い感情表現を求める必要ありません。正しい情報を繰り返し伝える内容で問題ないのです。

感情表現の優先順位が低い動画では、一定品質の音声を生成できるAI音声合成が向いています。

6. AI音声合成が向いていない動画

AI音声合成が向いていない動画とは、声の質感や話し方が視聴者に大きな影響をあたえる動画です。具体的な動画の種類とその理由を紹介します。

【AI音声合成が向いていない動画の例】

  • ブランドムービー
  • テレビCM
  • ストーリー動画

ブランドムービー

ブランドムービーとは、企業やブランドの理念・価値観などを表現する動画です。

ブランドムービーの目的は、視聴者の共感や納得を生み出し、自社のイメージ向上などにつなげること。ナレーションに求められるのは、感情や細かいニュアンスといった高度な表現です。

AI音声でも一定の自然さは表現できます。ですが、声の印象がそのままブランド価値に直結する動画では、人のナレーションの方が適しているケースも多いでしょう。

テレビCM

テレビCMでは、15~30秒という短い時間で、必要な情報を伝えたり強い印象を残す必要があります。

ナレーションには、感情の込め方や言葉の強弱、間の取り方といった高度な表現が求められるため、AI音声合成にとって不向きな分野といえます。

ストーリー動画

ストーリー動画とは、物語を使って視聴者の感情を揺さぶる動画です。新入社員の主人公にした「密着動画」などがストーリー動画に該当します。

ストーリー動画では、視聴者の没入感(=思わず熱中して動画の世界に入り込むこと)が成果に直結します。一方、映像や動画のテーマに合わせた演技に近い表現は、AI音声合成にとってまだ苦手分野です。

AI音声合成が向いていない動画の共通点

ここまでの内容をまとめると、AI音声が向いていない動画には以下の共通点があります。

  • 話し手の感情や温度感を伝えること
  • 人の感情の機微を表現すること
  • 動画の視聴者の感情を動かすこと

AI音声合成でも一定の表現は可能ですが、こうした繊細なニュアンスを完全に再現するのは難しいのが現状です。

わずかな間の違いや抑揚・強弱の付け方、感情のこもり方を表現したいときは、人のナレーションの方が適しているといえるでしょう。

7. 動画制作にAI音声を活用するポイントは4つ

AI音声合成を活用して動画のクオリティを高めるために、具体的なポイントを4つ紹介します。

  • ① 原稿を短くする
  • ② 句読点を意識する
  • ③ 音声スピードを調整する
  • ④ BGMで自然にする

① 原稿を短くする

AI音声合成に入力する原稿は、できるだけ短くしましょう。

一文が長かったり情報を詰め込みすぎたりすると、読み上げの際に区切りや抑揚が不自然になります。

▼悪い例

本サービスは業務効率を大幅に改善できるツールであり、操作も簡単で初心者の方でもすぐに使いこなすことができるため、多くの企業に導入されています。

これでは、AI音声合成の声質が不自然になるおそれがあります。文章を短く区切ってみましょう。

▼良い例

本サービスは、業務効率を大きく改善できるツールです。

操作も簡単で、初心者の方もすぐに使えます。

誰でも扱えることから、多くの企業に導入されています。

原稿を作成する際は、一文を短くすること、そして人に話しかけるようなつもりで文章を作ってみましょう。音声はAIが作っていても、視聴者にとって聞き取りやすいナレーションになりますよ。

② 句読点を意識する

AI音声合成では、「、」「。」の位置によって読み上げ方が大きく変わります。句読点の位置を調整して、聞きやすいナレーションを作成しましょう。

▼悪い例

弊社の介護ソフトはパソコンやスマートフォンの操作が苦手な介護スタッフの方もすぐに使い方を覚えられるように開発されました。

今日からでも介護現場の業務効率を改善して働きやすい職場を実現しましょう。

上記の文章では、息継ぎのない不自然な音声が生成されてしまいます。句読点の位置と本文を調整してみましょう。

▼良い例

弊社の介護ソフトは、誰でも簡単に操作できるように開発されました。

ITが苦手な介護スタッフの方も、すぐに使い方を覚えられるでしょう。

介護現場の業務効率を改善して、働きやすい職場を実現するのにお役立てください。

テキストの書き方は、ナレーションの質に影響をあたえます。句読点の位置を意識して文章を書いてみましょう。

③ 音声スピードを調整する

動画のナレーションは、基本的に速すぎると聞きづらくなり、遅すぎるとテンポが悪くなります。動画の用途に応じて、「視聴者が聞きやすいかどうか」も考えて、音声スピードも調整してみましょう。

たとえば、SNS動画では、テンポを重視してやや速めの音声がよいでしょう。解説動画なら標準からややゆっくりの音声の方が、視聴者が理解しやすくなります。

④ BGMで自然にする

AI音声の“機械っぽさ”を和らげるうえで、BGMや音楽の挿入は効果的です。動画のテーマやナレーションのトーンに気をつけて、BGMや音楽を挿入してみましょう。

たとえば、視聴者の気分を前向きにしたいときは、明るいBGMや音楽が有効です。落ち着いて視聴してもらいたいときは、ゆっくりしたテンポのBGMがよいでしょう。

動画の音声がナレーションだけの場合、全体の雰囲気がやや無機質になることがあります。そんなときは、動画に合わせたBGM・音楽を挿入してみましょう。

8. AI音声合成に関するよくある質問

AI音声合成に関するよくある質問と回答を紹介します。それぞれ確認してAI音声合成に関する疑問を解消していきましょう。

Q. AI音声は商用利用できますか?

商用利用は可能ですが、ツールによっては規約違反となるケースがあるので注意が必要です。

AI音声合成ツールの中には、「一定の条件付きで利用できるもの」「商用利用が制限されているもの」があります。商用利用の際は、事前に利用規約をチェックしておきましょう。

【利用規約で確認したい項目】

  • 商用利用はできるか
  • (できる場合)商用利用の条件は何か
  • 禁止されている行為はあるか(再配布は禁止など)

Q. 無料ツールでも使えますか?

AI音声合成ツールは、無料ツールや無料プランでも十分に活用できます。

ただし、無料のAI音声合成には、一般的に利用回数や使える機能、選べる音声に上限が設けられています。

無料ツールを試してみて、もしも機能や利用範囲を拡大したいと思ったら、有料プランを検討してみましょう。

Q. AI音声はどこまで自然ですか?

現在のAI音声合成は、かなり自然に聞こえるレベルまで進化しています。

発音やイントネーションも改善されており、解説動画やマニュアル動画などでは、違和感なく使えるケースも増えています。

ただし、豊かな感情表現や細かいニュアンスの違いを表現することは、まだ苦手分野です。

ブランド動画などの感情表現が重要な場面では、以下の方法をおすすめします。

  • ナレーターに依頼する
  • AI音声合成とナレーターを併用する
  • 動画制作会社に相談する

動画・映像制作の外注をご検討の際は、ぜひ下記ページから株式会社ボーダーレスの強みをご覧いただけますと幸いです。

ボーダーレスの映像・動画制作サービス「4つの強み」

Q. AI音声は動画制作に使えますか?

AI音声は、動画の質を高めるナレーション作成に使えます。たとえば、解説動画や研修動画、マニュアル動画といった情報を正確に伝えるコンテンツではすでに活用している企業も存在するでしょう。

一方で、ブランド動画などの感情表現が重要な場面では、人の手によるナレーション制作が向いているかもしれません。AI音声と人を目的に応じて使いわけて、自社の魅力を伝える企業動画を制作しましょう。

動画制作をご検討中の方へ

株式会社ボーダーレスでは、企業やサービスが持つ本来の魅力・強みを、わかりやすく伝える映像制作を提供しています。
企画力・表現力・実行力を掛け合わせ、目的に沿った最適な映像表現をご提案します。

広告・プロモーション・採用・ブランディングなど、幅広い用途や発信媒体に対応可能です。
ヒアリングから企画立案、撮影・編集、活用提案まで一貫してサポートし、成果につながる映像制作を行っています。

ボーダーレスの強みや制作へのこだわりについては、ぜひ以下のページをご覧ください。

https://www.borderless-tokyo.co.jp/strength/

執筆・監修情報

creator_009_thumb-sato.png

【執筆】

ボーダレス編集部 株式会社ボーダレスが運営する、動画制作・映像制作の専門メディア。最新の動画マーケティングトレンドや、効率的な制作フローなど、クライアントの課題解決に役立つ情報を発信しています。

creator_009_thumb-sato.png

【監修】

取締役 / クリエイティブマネージャー
佐藤 諒

大学在学中に心理学を学び、卒業後は介護職へ就く。2017年にボーダーレスへ入社し、プロダクションマネージャー、ディレクター、クリエイティブチームリーダーを経て、2024年3月に取締役に就任。現在はクリエイティブマネージャーと取締役を兼任で務める。

資料ダウンロード

dl_document_company01.webp サービス紹介資料

ボーダーレスの会社概要と動画制作サービスのご紹介資料です。内製化へのこだわりや制作フロー、チーム編成など詳しく解説しております。

資料をダウンロードする

Related Articlesおすすめの関連記事

Column Categoryカテゴリーから探す

Pagetop