著名な映画監督一覧外国人映画監督 ジョージ・ルーカス

ジョージ・ルーカス
(George Walton Lucas 1944年5月14日~)

スティーヴン・スピルバーグと並び、世界でもっとも商業的に成功した映画監督のひとりであり、ハリウッド、20世紀を代表する映画監督のひとりである。

映像作品に対するこだわり

映画監督としての才能だけではなく、プロデューサーとしての気質や功績も高く評価されている。人材を育て、技法を確立し、時には新たな設備まで作り出してしまう貪欲さが映画界に与えた影響は計り知れない。また、上映される映画館の音響設備やデジタルシネマ構想など作り手だけではなく、観客や上映する側に対するアプローチも積極的に行なっている。SFXスタジオであるILM(インダストリアル・ライト・マジック)を設立し、そういった自身の活動をすぐに実現できる環境づくりを行なっている。そのため、自分が得た莫大な利益のほとんどを自分が立ち上げた映画製作会社「ルーカスフィルム」につぎ込んでしまい(『ILM』もルーカスフィルムの傘下のひとつ)自身はきわめて質素な生活をしているという噂もある。自分の映画はもちろん、映画界全体のためになるような投資を常に行いつづけ、業界の底上げに貢献し続けた。そんなジョージ・ルーカスであるが、2012年、自身が1988年から企画を温めていた黒人パイロットの物語「レッド・テイルズ」を完成させた後、引退を示唆する発言を行い、世界中を驚かせた。自身が手塩に掛けて育てたルーカス・フィルムをディズニーに売却、得た利益は慈善事業に寄付するとともに、自分の撮りたかった映画を、低予算・自主制作で作っていくということである。

エピソード

日本の映画監督である黒澤明の大ファンであり、「僕は仕事に行き詰まると必ず『七人の侍』を見ることにしている。もう何度見たか忘れてしまったけどね」と語っている。ルーカスの大ヒット作品である「スター・ウォーズシリーズ」も黒澤の「隠し砦の三悪人」から強い影響を受けているとされている。また、同じく世界的に有名な映画監督であるティーヴン・スピルバーグとは仲がよく、映画界を共に引っ張ってきた戦友でもある。ふたりで製作を行った映画も多い。

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