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【事例付】企業PR動画を作る前に!会社の目的に応じた選び方&外注の相場と依頼術

【企業VP】

2025.05.08

企業PR動画は、企業のブランディングに役立ち、商品・サービスのブランド価値を高める施策です。

ただし、企業PR動画で成果を上げるためには、PR活動の目的を再確認してターゲットに合わせた動画を制作する必要があります。

中小企業の経営者や広報ご担当者に向けて、失敗しない企業PR動画を制作するために、目的別に「どんな動画を作るべきか」事例を交えてわかりやすく解説します。

企業PR動画の概要や必要性、制作会社に依頼したときの費用相場も紹介するので、「PR動画は本当に効果があるの?」「動画制作を依頼したときの費用感を知りたい」とお困りの方もぜひご覧ください。

INDEX

1. 企業PR動画とは?

企業には、顧客や取引先、株主や金融機関などのステークホルダー(利害関係者)が存在します。

こうしたステークホルダーに、企業の理念や価値観、活動方針などを伝えて、長期的な信頼関係の構築を目指すこと。これが企業のPR(Public Relations)活動の要点です。

この記事では、企業がPR活動で活用する動画コンテンツを、幅広く「企業PR動画」と呼びます。

企業PR動画が増えている背景

企業PR動画が増えている背景には、動画市場の成長が挙げられます。

総務省がまとめた令和6年版の「情報通信白書」によると、2023年の日本の動画配信市場前年比8.2%増の5,740億円。

同資料では、定額制サービスの普及や新型コロナウイルスの影響による在宅時間の増加などを市場の成長理由として挙げていました。

日本の動画配信市場の推移

2019年 2,925億円
2020年 3,877億円
2021年 4,614億円
2022年 5,303億円
2023年 5,740億円

参考:総務省|令和6年版 情報通信白書

こうした動画配信市場の成長にともなって、動画コンテンツのニーズは年々高まりをみせています。

2025年の現在、動画コンテンツは、SNS、YouTube、採用サイト、企業サイト、Web広告、展示会などで盛んに活用され、さまざまな業界に普及しています。

2. 企業PR動画が会社の成長に必要な理由

企業PR動画は、事業の拡大を目指す会社にさまざまなメリットをもたらします。会社の成長に必要な4つの理由をみてみましょう。

  • ① ブランドの認知を加速する
  • ② 短時間で会社の魅力を伝えられる
  • ③ 消費者の購買行動をプラスの方向に変化させる
  • ④ 採用活動の強化につながる

① ブランドの認知を加速する

動画コンテンツは、テキストコンテンツよりも「記憶定着率」に優れています。

アメリカの国立訓練研究所が発表した「ラーニング・ピラミッド」によると、ビデオや音声による学習方法(視聴覚)の記憶定着率は、「講義を受ける」「読書」といった学習方法の約2倍です。

出典:アメリカ国立訓練研究所「ラーニングピラミッド」

そのため、企業PRに動画を活用した場合、自社のブランド(社名や商品・サービス名など)を効率よく消費者や取引先に認知してもらえます。

ブランド認知の向上を実現できれば、市場における自社の優位性を確立できるでしょう。

② 短時間で会社の魅力を伝えられる

動画コンテンツは、テキストや画像よりも「情報伝達力」に優れています。

アメリカのフォレスター・リサーチ社(Forrester Research Inc.)のJames McQuivey博士の発表によると、1分間の動画が伝える情報量は、Webページの約3,600ページ分。文字に換算すると約180万語です。

出典:Forrester Researchの研究より

情報伝達量が多い動画を活用すれば、企業の魅力や誠意を短時間で効果的に発信できます。

たとえば、企業のミッションを関係者に理解してもらいたいとき、長文で伝えるよりもストーリー形式の動画で紹介した方が、視聴者の納得や共感を獲得できるでしょう。

企業PR動画は、テキストや画像だけでは伝えきれない「企業のビジョンや雰囲気」をスムーズに伝達できる施策です。

③ 消費者の購買行動をプラスの方向に変化させる

動画コンテンツは、消費者の購買行動をプラスの方向に変化させたいときに役立ちます。

株式会社PRIZMAがインターネットで実施した「動画(YouTube、TikTok)の若者の利用実態と購買行動に関する調査」では、10代から30代の男女に対して「YouTubeやTikTokの商品紹介動画/広告に影響されて買った(課金した)ことはありますか?」という質問が行われました。

その結果、「よくある」「時々ある」と回答した割合は、20歳未満で36.2%、20~29歳で38.3%、30~39歳で32.3%、平均で35.6%という結果に。いずれも「広告に影響されて買った(課金した)」と答えた割合よりも高い数値でした。

このように、動画コンテンツには消費者の不安を解消したり「もっと知りたい」という好奇心を満足させたりする効果があります。

動画コンテンツを活用すれば、購入に迷っている消費者の背中を押して、自社の売上アップにつなげられるでしょう。

参考:PRTIMES|【動画マーケに役立つ!若者の動画利用実態】YouTubeとTikTokの視聴目的が判明!コンテンツと購買行動の関係性も調査

④   採用活動の強化につながる

企業PR動画は、採用活動の強化にも役立つ施策です。

株式会社スタジアムが、2022年と2023年に卒業した就活生103名にアンケート調査した内容を紹介します。

調査の結果、「動画を見た結果、動画がない会社と比べて志望する優先度が上がりましたか?」という質問に、回答者の68.6%が「上がったことがある」と回答しました。

理由の内訳をみると、「自分が働くイメージがわいた」「情報量が増えた/企業理解が深まった」という回答が全体の7割ほどを占めており、採用動画が企業の採用活動にプラスの影響をもたらしたと推測できます。

印象に残りやすく短時間でも魅力が伝わる企業PR動画は、採用活動の強化にも役立つのです。

参考:PR TIMES|スタジアム、22・23卒就活生に「採用動画に関する実態調査」を実施。約7割が「採用動画の視聴により志望度が上がった」と回答

3. 会社の目的に応じた「企業PR動画の選び方」

企業PR動画を通じて会社の魅力を正しく伝えるためには、PR活動の目的やターゲットに沿った動画の種類を選ぶ必要があります。

動画制作費用に見合った成果を得るために、企業PR動画の選び方を確認しましょう。

  • ① 会社のブランドを強化したいなら「企業ブランディング動画」
  • ② 商品・サービスの紹介を通じて企業価値を高めたいなら「商品PR動画」
  • ③ 採用活動を強化したいなら「採用動画・社員インタビュー動画」
  • ④ 展示会・営業で使いたいなら「会社紹介動画・プレゼンテーション動画」

① 会社のブランドを強化したいなら「企業ブランディング動画」

会社のブランドを強化したいときは、企業ブランディング動画が最適です。

企業ブランディング動画では、会社の理念やビジョンを中心に動画のシナリオを作成します。さらに、会社の強みや特徴に合わせた映像表現によって自社ブランドの印象を強化します。

実際に制作された事例を確認しましょう。

【事例】株式会社TMJ様 ミッション動画 ~私たちが目指すもの~

※ボーダーレス制作動画

こちらの動画は、株式会社TMJ様のミッション「たゆまぬ対話と改善で誰もが暮らしやすい社会を創る」を社員により深く伝えるために制作されました。

動画制作のポイント

  • ドラマ仕立てで企業のミッションを発信
  • 異なる立場の男女の視点を取り入れて、メッセージを多角的に伝達
  • オリジナルBGMによって、動画全体のテンポやトーンに変化をつけた
  • 視聴者の共感と没入感を高める脚本

企業ブランディング動画では、会社の沿革をストーリー形式で伝えたり感情に訴える演出を施したりすることが可能です。

さらに、映像、音楽、効果音、テロップなどの映像表現を工夫することで、同業他社との差別化も図れます。

企業ブランディング動画は、主にWeb広告やSNS、企業サイトで活用されており、会社のブランド認知を高めたいときにおすすめの施策です。

② 商品・サービスの紹介を通じて企業価値を高めたいなら「商品PR動画」

商品PR動画は、商品の社会的意義や開発した企業の想い、商品へのこだわりなどを伝える動画です。

商品の機能や価格よりも、商品の背景にスポットをあてることで、企業価値の向上につなげます。

【事例】エポック社様 アクアビーズ 誕生の秘密

アイロンや針を使わずに水だけで遊べる「アクアビーズ」の商品PR動画です。

2004年に誕生して以来、40か国以上の国と地域で親しまれているアクアビーズの誕生秘話を、動画形式で紹介しています。

動画制作のポイント

  • 商品に込めた想い・企業の取り組みをストーリー形式で紹介
  • 子どもから大人まで楽しめるように、難しい言葉を使用しない
  • 実写とアニメーションを組み合わせて、開発の背景やこだわりを表現
  • 子どもから大人まで楽しめる動画構成に企業のポリシーを盛り込んだ

商品PR動画では、プロモーション動画のような消費者の購買意欲に直接アプローチする手法は取りません。

商品開発にかける想いや開発の背景を動画でわかりやすく紹介することで、企業価値の向上につなげます。

商品PR動画は、YouTube広告やLP(ランディングページ)での活用が効果的です。

▼ 商品紹介動画の作り方を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

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③ 採用活動を強化したいなら「採用動画・社員インタビュー動画」

採用計画の立案から入社後のフォローまでの採用活動を強化したいなら、「採用動画」を活用しましょう。

採用動画では、企業の雰囲気や働く社員の声を伝えて、求職者の志望度を高めます。

そのため、働く社員にインタビューを実施して、その映像を盛り込む方法が有効です。

「オフィスの雰囲気」「仕事のやりがい」といったテキストでは伝えにくい情報も、映像・音声を活用した動画ならリアルに伝えられます。

【事例】株式会社アメニティ様 リクルート動画

株式会社アメニティは、病院や福祉施設にアメニティグッズのレンタルサービスを提供する企業です。以下に、株式会社アメニティ様のリクルート動画を2つ紹介します。

営業編

※ボーダーレス制作動画

営業編では、アメニティの営業の方にカメラが密着し一日の働きを撮影しました。

動画の随所に社員様のインタビューを挿入することで、営業職のやりがいが伝わる動画が完成しました。

配送編

※ボーダーレス制作動画

配送編では、アメニティセットの配布業務を担当する社員様、日用品や紙おむつの納品を担当する社員様にインタビューを実施。

複数の社員様のインタビューを掲載することで、配送業務のやりがいや重要性が伝わる動画となりました。

「採用動画」は、企業の採用サイトや就職説明会に活用できます。また、YouTubeやTikTokをはじめとするSNSでの発信もおすすめです。

▼ 採用動画の関連記事

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④ 展示会・営業で使いたいなら「会社紹介動画・プレゼンテーション動画」

「会社紹介動画」「プレゼンテーション動画」は、展示会や営業で使用される再生時間の短いPR動画です。撮影した映像をテンポよく編集することで、短時間でも企業の強みを具体的に示します。

また、アニメーションやCGを駆使することで、視覚的にインパクトのある演出も可能です。テロップで動画の内容を補足すれば、音声がなくても重要な情報を伝えられます。

【事例】株式会社アマナイメージズ様『Qlean』展示会用販促動画

※ボーダーレス制作動画

株式会社アマナイメージズ様の展示会用の販促動画です。動画冒頭の映像は、展示会ブースに設置される壁紙に合わせてデザインされています。

また、視聴者に煩雑な印象をあたえないように、動画構成やモーションデザインに工夫が施されています。

※静止画(ロゴ、イラスト、テキスト、図形など)に動きや音声を追加する技術

ここまでご紹介したように、企業PR動画では、PR活動の目的に合わせて、再生時間、演出方法、出演者、動画全体の雰囲気などを選べます。

会社の成長につながる企業PR動画を作成するためにも、PR活動の目的を再確認していただき、目的に合った動画を制作しましょう。

▼ 展示会用動画の効果や活用事例を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

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4. 企業PR動画の費用相場

企業PR動画はどのくらいの費用で制作できるのでしょうか。

映像制作・動画制作サービスを提供する弊社が、企業PR動画の費用相場を下表にまとめましたのでご覧ください。

制作費用 特徴・クオリティ 適した用途
10万〜50万 シンプルな編集(写真スライド・テンプレートアニメーション) 社内向け動画・簡単なサービス紹介
30万〜200万 撮影あり・プロの編集・一定のクオリティ 企業紹介・採用動画・展示会用映像
50万〜1000万 シネマティックな演出・高品質な撮影・CG制作 TVCM・企業ブランディング

▼ 動画制作費用の内訳や制作会社の選び方などを詳しく知りたい場合は、下記のコラム記事もご活用ください。

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5. 企業PR動画の費用対効果を高めるポイント

企業PR動画の費用対効果を高めるためポイントは次の2点です。

  • ① ターゲットに合わせて動画の種類を変える
  • ② 動画制作費用の無駄を省く

企業PR動画の制作にかかる費用は、企業にとって決して安い投資ではありません。動画を制作してから、「思っていた仕上がりと違う」「期待した効果が出ない」と後悔しないために、依頼前の準備にも力を入れましょう。

① ターゲットに合わせて動画の作り方を変える

企業PR動画では、視聴者(ターゲット)に合わせて動画の作り方を変えることが大切です。

以下に「一般消費者(BtoC)」「企業(BtoB)」「若年層」に向けた企業PR動画の作り方を紹介します。

一般消費者(BtoC)

はじめにホームセンター大手「カインズ」の企業PR動画をご覧ください。

こちらは、2025年4月までに130万回以上視聴された人気動画です。

【事例】カインズ Kindness Movie「小さな椅子の物語」

※他社制作動画

動画のコメント欄には「号泣」や「感動」といった言葉が寄せられています。視聴者が思わず自身の思い出と重ねてしまう身近なストーリーが、視聴者の感動や共感を呼んでいます。

企業目線ではなく、顧客目線のストーリーが展開されることで、PR感が自然とやわらぎ視聴者に親近感もあたえています。また、実際の出来事をもとにしたリアルなストーリーは、視聴者の感情により響く内容です。

このように、一般消費者向けに企業PR動画を制作する場合、感情に訴える演出や親しみを感じられる脚本が成果に結びつきます。

動画制作のポイント

  • ストーリー仕立ての動画で共感を生む(例:家族の日常を描くCM)
  • Vlog風やドキュメンタリー風の動画はリアル感を演出する
  • 音楽やナレーションで感情を引き出す

一般消費者向けの動画は、テレビCM、SNS広告(Instagram・YouTube・TikTok)などで活用されています。

企業間取引(BtoB)

企業が企業を取引先とするBtoB(企業間取引)では、一般消費者との取引に比べて、取引額・契約期間が大きくなる傾向にあります。そこで、企業PR動画に求められるのが「信頼感」や「専門性」です。

【事例】Kyoto Robotics株式会社様 会社紹介動画

※ボーダーレス制作動画

Kyoto Robotics 株式会社は、物流ロボット内部やシステム技術を提供している京都に本社を置く企業です。

はじめて同社と接点を持った顧客にも伝わるように、同社の強みが近未来的なグラフィック表現で表現されています。同社のCEOや中核を担う社員のインタビューが盛り込まれており、顧客に専門性の高さを感じてもらえるでしょう。

動画制作のポイント

  • 実績やデータを明示し、説得力を持たせる
  • シンプル&洗練された映像で企業イメージを強化
  • 経営層や開発者インタビューで専門性を伝える

BtoB向けの企業PR動画は、企業サイト、展示会、営業資料などに活用されています。

若年層

20代を中心とした若年層は「デジタルネイティブ世代」と呼ばれ、物心がつく頃からデジタル技術にふれてきた世代です。そうした特徴を踏まえると、動画制作では以下の項目が重要になります。

  • 短尺動画で飽きさせずに視聴率を高める
  • スピーディーな編集で飽きさせない
  • 先輩社員の1日密着などのテーマでリアルな雰囲気を重視
  • TikTok・YouTubeショート向けの縦型動画&カジュアルなテロップが効果的

若年層向けの企業PR動画は、採用サイト、会社説明会、SNS広告の活用がおすすめです。

【事例】『レッツ!ドボクサイズ!』土木工事で筋肉ゲット!!土木工事カッコイイ!!土木工事の川邊組が求人募集中です!!

※他社制作動画

株式会社川邊組は、明治37年の創業以降、110年以上の活動実績を誇る老舗の土木工事会社です。

川邊組の求人動画は、インパクト重視で作られており、従来のセオリーにあるインタビュー動画などは一切使用されていません。バズを狙うことを目的とした好例です。

そして、「肉体労働は大変」という一般的なイメージを逆手に取り、肉体労働のプラス面を前面に押し出した内容は、視聴者に興味を持ってもらうことに主眼が置かれています。

インパクトがあり、思わず誰かに共有したくなるような仕掛けが特徴的です。

② 動画制作費用の無駄を省く

動画制作費用の無駄を省くポイントを3つ紹介します。

  • 1)配信先を明確にする
  • 2)視聴者にどのようなアクションを促したいか
  • 3)自社に合った制作会社を選ぶ

1)配信先を明確にする

YouTubeやSNSに企業PR動画を活用する場合は、短尺の動画が適切です。

自社サイトに活用するなら、会社の世界観を伝える丁寧な映像が欠かせません。

展示会では、動画の音声を流せないケースがあります。音がなくても視聴者に重要な情報が伝わる動画構成を心がけましょう。

このように配信先に応じて動画の構成や演出を最適化することで、余計な手直しや再編集を避けることができます。

2)視聴者にどのようなアクションを促したいか

問い合わせや商談の件数を増やしたい場合、動画で商品・サービスの具体的なメリットや事例を強調しましょう。「商品・サービスを購入して得られる価値や恩恵」を視聴者にイメージしてもらえます。

採用活動を強化したいなら、社員インタビューや職場の雰囲気が伝わる動画がおすすめです。

自社ブランドの認知度を上げたい場合は、印象に残る演出やストーリー性を盛り込みましょう。

ゴールから逆算して構成を考えることで、伝えるべきことに集中した、ムダのない動画づくりが実現します。

3)自社に合った制作会社を選ぶ

自社に合った制作会社を選択すると、企業PR動画で十分な費用対効果を見込めます。

制作会社選びで重要なポイント

  • 過去実績:自社の業界や目的に合った動画を制作した実績があるか
  • 得意分野:アニメーション、実写、ストーリー性などの制作会社の強みをチェック
  • 提案力:「PR動画の目的」を理解し、適切な企画を提案できるか
  • 動画の制作方法:動画制作を内製している会社と外部に委託している会社

企業PR動画では、社名やブランドを前面に押し出した動画を制作して、ステークホルダー(利害関係者)との信頼関係構築を目指します。

したがって、万が一質の低い企業PR動画を制作・発信すると、自社のブランドや信用性に傷がつくおそれがあるので注意が必要です。

制作会社選びのポイントを確認して、自社に合った制作会社を見極めましょう。

6. 企業PR動画の効果を測定する方法

企業PR動画の効果測定では、具体的な指標を追跡することが求められます。効果的な測定方法の例を紹介します。

① YouTube Analyticsを使った効果測定

YouTube Analytics(ユーチューブアナリティクス)は、動画のパフォーマンスを測るためのツールです。以下の指標を活用することで、動画の強み・弱みを把握できます。

再生回数

動画がどれくらい視聴されたかを確認する指標です。再生回数が多いことは、動画が認知されている証拠ですが、再生回数だけで効果を測るのではなく、他の指標と組み合わせて分析することが大切です。

平均視聴時間

視聴者が動画のどの部分まで視聴したかを確認できます。視聴時間が長ければ、そのコンテンツが視聴者の興味・関心を獲得したといえます。逆に途中で視聴が止まっている部分があれば、そこを改善点と捉えましょう。

エンゲージメント率

視聴者が「いいね」や「コメント」をしたり、シェアしたりした回数を追跡します。エンゲージメントが高い場合、その動画が視聴者と好ましい関係を築いていることを示します。

トラフィックソース

視聴者がどこから動画を閲覧しに来たのか(YouTube内検索、SNS、外部サイトなど)を把握できます。このデータを活用することで、どのチャネル(流通経路)が効果的かを見極められます。

② SNS広告での効果的な分析方法

SNS広告での効果的な分析は、どれだけ視聴者にリーチし、アクションを起こさせたかを理解するために重要です。以下の指標を使って、SNS広告のパフォーマンスを測定できます。

インプレッション数

広告がどれだけ多くの人に表示されたかを示します。インプレッション数が多ければ、広告が多くの視聴者に届いたことがわかります。

クリック数

広告を見た人がどれだけ広告内のリンクをクリックしたかを測定します。クリック数が多いと、視聴者が広告内容に興味を持った証拠です。

クリック率(CTR)

インプレッション数に対してクリックされた割合を測定します。CTRが高ければ、広告の内容が視聴者の関心を引き、次のアクションへつながったことを意味します。

コンバージョン数

広告をクリックした後、どれだけの人が実際に商品購入やお問い合わせなど、企業が望むアクションを起こしたかを追跡します。この指標は、広告の最終的な成果を測るために最も重要です。

費用対効果(ROAS)

広告費に対して得られた収益を測る指標です。たとえば、広告費が1万円で、売上が3万円の場合、ROASは「3」になります。この指標を活用することで、広告にかけたコストと得られた利益を比較し、ROIを確認できます。

このように、YouTube AnalyticsとSNS広告のデータを活用することで、動画のパフォーマンスを定量的に測定できます。効果測定は次の戦略を立てるための重要なステップなので、定期的に確認し改善していきましょう。

7. まとめ「目的」×「効果」×「適切な依頼」で企業PR動画を成功させよう!

企業PR動画は、企業が抱えるステークホルダー(利害関係者)との長期的な信頼関係の構築に役立つ施策です。

自社の魅力が正しく伝わるように、PR活動の目的に沿った企業PR動画を制作しましょう。そして、自社に合った制作会社を選ぶことで、企業PR動画の費用対効果を大きく高めてください。

株式会社ボーダーレスは、会社の魅力を引き出す動画制作を請け負っています。「PR動画を制作したいけど、人手や技術が足りない…」「クオリティの高いPR動画を制作して欲しい」など、企業のPR活動に役立つ動画制作をご希望の方は、ぜひ弊社までお問い合わせください。

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