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インタラクティブ動画とは?中小企業のマーケティングに役立つ新しい動画形式を紹介

【その他】

2026.07.09

INDEX

インタラクティブ動画は、視聴者が参加できるように設計された新しい動画コンテンツです。

視聴者の満足度を高める一方で、企業側はマーケティングに役立つ視聴データを取得できます。従来の動画の活用に限界を感じている企業担当者におすすめの動画施策です。

ただし、インタラクティブ動画をはじめて知った方なら「インタラクティブ動画ってどんな動画なの?」「通常の動画と何が違うの?」といった疑問をお持ちではないでしょうか。

この記事では、主に中小企業の広報・マーケティング担当者に向けてインタラクティブ動画の概要や通常動画との違い、マーケティングの課題解決に役立つ機能などを紹介します。

インタラクティブ動画の導入を検討している方はぜひご覧ください。

1. インタラクティブ動画とは?

はじめに、インタラクティブ動画の概要や通常動画との違いを紹介します。それぞれ確認してインタラクティブ動画の基礎知識を身に付けましょう。

視聴者が操作できる「参加型動画」

インタラクティブ動画は、視聴者が画面を操作できる「参加型動画」です。

動画内にはタップできる選択肢やボタン、リンクなどが設けられています。視聴者がタップした(選んだ)項目によって、その先の内容が変化する点が大きな特徴です。

以下のURLをクリックして実際にインタラクティブ動画を体験してみましょう。

引用元:MIL株式会社(株式会社ヨックモック制作事例)

選んだ選択肢によって、動画の内容が変わることがおわかりいただけたでしょうか?

このように、インタラクティブ動画では、ユーザーの選択に合わせて動画の内容が変化します。企業側からみると、「ターゲットが求める情報を出し分けできる」のです。

インタラクティブ動画の特徴

  • 動画内に、視聴者が操作できる選択肢・リンク・ボタンなどが設置されている
  • 視聴者は、表示された項目をタップまたはクリックしながら視聴を継続する
  • 企業側は、視聴者が選んだ項目に沿って必要な情報を提供できる

通常動画との違い

通常の動画とインタラクティブ動画の違いは、情報の提供スタイルだけではありません。取得できる視聴データの内容も異なります。

通常の動画で取得できるのは、主に再生回数視聴時間、離脱率といったデータです。

一方、インタラクティブ動画では、「どのボタンが押されたか」「どの場面で離脱したか」といったデータを取得できます。これらは、ターゲットの興味・関心の分析に役立つ貴重な情報です。

通常動画 再生回数・視聴時間・離脱率など
→動画の詳細な分析はやりづらい
インタラクティブ動画 クリック数や選択の内容、離脱したシーンなど
→動画の改善ポイントや視聴者の関心を分析できる

インタラクティブ動画の配信後に取得できる情報は、視聴維持率やコンテンツの改善に役立つでしょう。データを基にした動画マーケティングに取り組めます。

なぜ今インタラクティブ動画なのか

インタラクティブ動画には、「ユーザーに参加型の視聴を促せる」「具体的な視聴データを取得できる」といった機能があります。これらの機能は、通常動画での実現が難しいものです。

もしも、動画マーケティングに取り組む中で、「通常の動画で限界を感じている」「顧客ごとに最適な情報を提供したい」といった課題を感じているなら、インタラクティブ動画が解決の糸口になるでしょう。具体的な課題やインタラクティブ動画の機能、メリットは後述します。

2. インタラクティブ動画が解決できる中小企業の課題

動画を活用している中小企業は、どのような課題に直面しやすいのでしょうか。また、企業が抱える課題に対して、インタラクティブ動画はどのように役立つのでしょうか。具体例を確認して、導入の検討材料にしてみましょう。

動画が最後まで見られない

「視聴者が動画の途中で離脱してしまう。」これは、動画マーケティングに取り組む多くの企業が抱えやすい悩みです。

ユーザーの離脱を防ぎ最後まで視聴してもらうためには、動画内に飽きさせない工夫が必要となります。

そこで役立つのがインタラクティブ動画です。インタラクティブ動画では、視聴者にタップやクリックなどの操作を促すことで、動画への参加意識を持たせることができます。

また、選択肢ボタンを活用して視聴者が求める情報を提供することで、興味を維持し離脱防止にも取り組めます。

インタラクティブ動画は、受身になりがちな視聴者の意識を変化させる動画形式です。長尺動画でも離脱を防ぎやすくなります。

視聴者ごとに興味が異なる

視聴者によって、動画の中で興味を持つポイントは異なります。「料金を知りたい」「導入事例を見たい」「機能比較をしたい」など、求める情報はさまざまです。

その点、インタラクティブ動画では、視聴者の選択に応じた情報を提供できます。

たとえば、「料金を知りたい」をクリックした人には、メニュー料金や手数料などを表示する。「導入事例を見たい」をタップした人には、お客様の声やレビューなどを紹介。

このように一人ひとりの視聴者に最適な情報提供を行うことで、動画への満足度や商品への理解度などを高められます。

営業や商品の説明に工数がかかる

営業や商品紹介のたびに、担当者が同じ説明を繰り返していないでしょうか。もしも複雑な商品・サービスを扱っているなら、営業工数や対応コストが増えているかもしれません。

インタラクティブ動画は、営業の効率化にも役立ちます。なぜなら、商品の基本説明を営業担当者ではなく動画に任せられるからです。

あらかじめ顧客にインタラクティブ動画(=説明動画)を送付することで、営業業務の一部を省略できます。空いた時間を、プレゼン資料の作成などに割くことも可能です。

インタラクティブ動画の活用シーンの例

  • 営業前の事前説明
  • 展示会後のフォロー
  • 採用説明会
  • EC商品紹介
  • サービス紹介

効果の測定がやりづらい

インタラクティブ動画で取得できるのは、クリックや選択といった視聴者の具体的な行動データです。

こうしたデータは、『視聴回数は伸びているのに、CVにつながらない』『動画のどこを改善したら最後まで視聴してもらえるのか』といった課題の解決に役立ちます。

視聴者の興味・関心や行動パターンを分析したデータは、マーケティングのPDCAを回す際の参考にもなります。

3. インタラクティブ動画のメリット

インタラクティブ動画には、「視聴者に最適な情報を提供できる」「マーケティングに役立つ視聴データを取得できる」といった機能があります。こうした機能が企業にもたらすメリットを具体的にチェックしてみましょう。

競合との差別化につながる

インタラクティブ動画は、他社との差別化を図りたいときに有効な施策です。

自ら操作しながら視聴を進めるスタイルは、通常の動画よりも視聴者の記憶に残りやすく、「先進的」「新しい取り組みを行っている」といった企業イメージの形成も期待できます。

また、体験型の動画形式は、SNSやWeb上で注目を集めやすいコンテンツです。同じ内容を扱っていても、他社より目立つ可能性が高いのです。

単なる「情報提供」で終わらずに「動画体験」まで提供できる点は、インタラクティブ動画の強みです。

営業・採用・展示会など幅広く活用できる

視聴者に応じた情報提供が可能なインタラクティブ動画は、複数の用途に活用できます。

営業説明の効率化だけでなく、商品紹介や採用活動、展示会やイベントといった不特定多数のターゲットへ情報を提供する場面で効果的です。

一度制作した動画を、営業・採用・販促などに使い回すことで、動画のコストを抑えつつスムーズな情報発信を実現できます。

4. インタラクティブ動画の主な機能

ここからはインタラクティブ動画の主な機能を4つ紹介します。

  • 機能① 選択肢ボタン
  • 機能② リンク遷移
  • 機能③ アンケート・フォーム連携
  • 機能④ シナリオ分岐

インタラクティブ動画で何ができるのか、自社の商品・サービスと照らし合わせながら、それぞれの機能や効果を確認してみましょう。

機能① 選択肢ボタン

選択肢ボタンは、操作できるボタンや選択肢を動画内に設置する機能です。

視聴者は、興味のある項目をタップまたはクリックすることで、選択した情報にすぐアクセスできます。たとえば、「サービス内容を見る」とタップすると、商品の詳細がわかるといった仕組みです。

選択肢ボタンの例

  • サービス内容を見る→商品の詳細や補足情報など
  • 料金プランを見る→スペックや価格など
  • 導入事例を見る→お客様の声など
  • 問い合わせをする→問い合わせフォームなどへの遷移

選択肢ボタンは、主に視聴者がスムーズに情報を集めるために設置されます。一方で、視聴者の参加意識を高めて離脱を防ぐ効果もあります。

機能②リンク遷移

リンク遷移とは、LP(ランディングページ)や外部のWebサイトへ遷移する機能です。

動画内に設置された「商品の詳しい説明はこちら」「お問い合わせはこちら」などのボタンをクリックすると、商品ページや問い合わせフォームなどに移動します。

遷移先の例

  • 商品ページ
  • 問い合わせフォーム
  • 採用エントリーページ
  • 資料請求ページ

リンク遷移には、「動画視聴からアクションまでの行動をスムーズにつなげる」という目的があります。

たとえば、商品紹介動画の中に購入ページへのリンクを設置すると、視聴者の興味が高まったタイミングで購入を促せます。求職者向けの動画なら、エントリーページへの導線を設置することで、応募数の増加につながるでしょう。

機能③ アンケート・フォーム連携

アンケート・フォーム連携は、動画内にアンケートや入力フォームを設置する機能です。

「視聴後のユーザーに満足度アンケートを依頼する」「資料請求フォームや問い合わせフォームへ直接入力してもらう」といった流れを動画の中に設けられます。

アンケート・フォーム連携の例

  • 満足度アンケート
  • お問い合わせ受付
  • 資料請求フォーム
  • イベント参加申し込み

アンケート・フォーム連携は、視聴者の関心が高いタイミングで自社との接点を作る方法です。視聴者の反応をその場で取得したいとき、営業リードを獲得したいときに役立ちます。

機能④ シナリオ分岐

インタラクティブ動画では、視聴者を特定のシナリオへ誘導できます。シナリオとは、視聴者の理解や興味のレベルに合わせて作成した脚本や動画構成です。

たとえば、はじめてサービスを知った方には「初心者向け」のシナリオを用意して商品の基本説明を伝える。導入を検討している方には「検討者向け」のシナリオで費用や事例を紹介する。

このようなシナリオを設置すると、視聴者ごとに異なる動画環境を提供できます。また、一つの動画の中で複数の情報を訴求できるため、サービスへの理解促進や興味喚起、離脱防止に効果的です。

シナリオ分岐の例

  • 初心者向け→商品の基本説明
  • 導入検討者向け→費用や事例の紹介
  • 採用希望者向け→社員インタビュー
  • 法人向け→サービスの詳細(BtoB商材に効果的)

5. インタラクティブ動画の活用事例

インタラクティブ動画は、どのような業界や業種で活用されているのでしょうか。企業が制作したインタラクティブ動画の活用事例を、以下の項目に分けて紹介します。

  • 商品・サービス紹介動画
  • 採用動画
  • 体験型エンターテイメント
  • EC・販促動画
  • 観光・施設案内動画(自治体PR動画)

企業が制作した動画をチェックして、自社が運用するイメージを作ってみましょう。

商品・サービス紹介

株式会社ヨックモック「ECサイトに”選ぶ楽しさ”をプラス」

引用元:MIL株式会社(株式会社ヨックモック制作事例)

この動画は、「製品のすぐれている点をクイズや選択方式で紹介する」スタイルのインタラクティブ動画です。

視聴してみると、店舗で接客を受けるような体験ができるほか、選択肢ごとにおすすめの商品を紹介してくれます。

視聴者が知りたい情報を選択して進む「分岐型」の基本構成がわかるコンテンツです。

コープデリ生活協同組合連合会「不安解決でもっと便利に!」

引用元:MIL株式会社(コープデリ生活協同組合連合会制作事例)

こちらは「視聴者が自分の知りたい情報を選択できる」スタイルの商品紹介動画です。

ひとつの項目を選ぶと、選んだ項目に沿って流れるように案内が進みます。自分が気になる情報を効率的に入手できる構成が特徴です。

採用動画

明治安田生命保険相互会社「新卒採用サイトのオフィス見学動画」

引用元:MIL株式会社(明治安田生命保険相互会社制作事例)

求職者向けに制作されたインタラクティブ動画です。実際に明治安田生命のオフィスを訪問したような疑似体験ができます。

人事部の女性が社内を案内してくれたり、選んだ項目によって担当者が変わったりする仕組みは、インタラクティブ動画ならではの演出です。

体験型エンターテイメント

YBS株式会社「インタラクティブARコンテンツ」

※ボーダーレス制作動画

ミニバスケットボールを体験できるインタラクティブ動画です。この動画は、ショッピングモールに設置されたイベントスペースの集客を目的に制作されました。

イベントスペースを映した大画面モニターには、本来ないはずのボールや色違いのリングが表示されます。来場者は、モニターを参考にボールを所定のゴールに入れて遊べる仕組みです。

インタラクティブ機能を活用すると、こうした体験型エンターテイメント動画も制作できます。

EC・販促

リーバイ・ストラウス ジャパン株式会社「コーディネートを深く知れるTig LIVE体験」

引用:リーバイ・ストラウス ジャパン株式会社

動画から直接商品を購入したり、クーポンを獲得したりする「ビデオコマース」のライブ配信動画です。

動画内のモデルが持っているバッグや服をタップすると、そのまま詳細を確認できる仕様が特徴的です。

動画内には「動画で商品を確認→商品紹介ページを閲覧→サイズや色の確認→購入」という導線が設けられています。

観光・施設案内

和歌山360°VR観光動画

和歌山県の南岸にあるリゾート地域を疑似体験できるバーチャルツアー動画です。

動画内の視点は360°自由に動かせます。波や風の音といったその場でしか味わえない雰囲気を、視覚や聴覚で体験できる動画です。

6. インタラクティブ動画が向いている企業

通常の動画では十分な効果を感じられないとき、インタラクティブ動画が課題解決のヒントになるかもしれません。

ここからは、インタラクティブ動画が向いている企業と各場面でインタラクティブ動画がどのように活用できるのかを紹介します。自社の課題と照らし合わせながら確認してみましょう。

複数の商品・サービスを扱っている企業

インタラクティブ動画は、商品数やサービス内容が多い企業におすすめです。

「4.インタラクティブ動画の主な機能」で紹介した「選択肢ボタン」「リンク遷移」機能を活用すると、1つの動画内で複数の商品・サービスを訴求できます。商品ごとに動画を作るよりも、情報整理がしやすく制作コストの抑制にもつながります。

また、業種・用途別にシナリオを分けるなど、分岐地点を設けることで視聴者の興味に合わせた情報提供も可能です。

インタラクティブ動画が向いている業種の例

  • SaaS
  • 不動産
  • 製造業
  • 人材サービス
  • EC

営業説明を効率化したい企業

インタラクティブ動画は、営業活動の効率化に役立ちます。商談前の顧客に対して、サービスの基本内容が紹介されたインタラクティブ動画を送付する方法は有効でしょう。

こうすることで、営業担当者がアポを取り訪問しなくても、商品の基本知識を顧客に提供できます。商談前の営業活動を効率化することで、担当者の負担を軽減しながら、プレゼンなどのコア業務に人手や時間を割けるようになります。

動画の内容例

  • サービス概要説明
  • 料金説明
  • 導入事例紹介
  • よくある質問案内

動画マーケティングを強化したい企業

インタラクティブ動画では、「どこを押したか」「何に興味を持ったか」といった視聴者の行動データを取得できます。

インタラクティブ動画で取得できるデータの例

  • クリック数
  • 離脱ポイント
  • 選択内容
  • 視聴完了率

こうしたデータは、ターゲットユーザーの分析や動画施策の改善に役立つ情報です。自社のマーケティング強化に活用できます。

競合との差別化を図りたい企業

インタラクティブ動画は、「視聴者参加型のコンテンツ」です。

操作しながら視聴するスタイルは、視聴者にとって印象的な体験になるはずです。「先進的」「新しい取り組みを行っている」といった企業イメージの形成にも役立ちます。

「通常の動画では他社コンテンツに埋もれてしまう」と感じているなら、インタラクティブ動画で他社と差別化を図ってみるのはいかがでしょうか。

7. インタラクティブ動画の制作費と制作期間

インタラクティブ動画の費用感を確認して、導入の参考にしてみましょう。ここでは、インタラクティブ動画の費用相場と費用が変動するポイント、制作期間の目安を紹介します。

なお、制作費用はあくまで目安となります。動画制作を外部に委託する際は、委託先の担当者に内訳等をご確認ください。

費用相場

インタラクティブ動画の制作費は、下記のように実装する機能によって変動します。

インタラクティブ動画の費用相場

内容 費用相場
簡易的なインタラクティブ動画 10万〜30万円
シナリオ分岐・問い合わせフォーム付き 30万〜80万円
高度なシステム連携あり 100万円以上

ただし、シンプルな構成であれば低コストでの制作も可能です。シンプルな動画でも、ターゲットに合った構成で作られているのなら、費用に見合った成果を期待できます。

インタラクティブ動画に限らず動画を制作する際は、「どのような体験を提供したいか」「どういった機能が必要か」を整理しておきましょう。自社に合った費用感を見極めやすくなります。

費用が変動するポイント

インタラクティブ動画の制作費用は、実装するインタラクティブ機能の種類や数によって変動します。

費用が変動するポイント

  • 分岐の数(複数のシナリオを設置する)
  • ボタンの設置数
  • フォーム連携の有無

たとえば、複数のシナリオを設けると、ターゲットごとに異なる導線や映像を用意する必要があります。作業工数が増えるため、制作コストは上がるでしょう。

「問い合わせフォーム」などの外部システムと連携させる際も、追加費用が発生しやすい工程です。

なお、既存の動画を活用する場合は、インタラクティブ機能の実装費用のみで済むことがあります。一から動画を制作するよりコストを抑えられるでしょう。

通常動画の制作費用の内訳を知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

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制作期間の目安

あくまで目安ですが、ボタン設置や簡単な分岐のみの小規模なインタラクティブ動画は、1〜2か月程で制作できます。

複数のシナリオ分岐やフォーム連携、システム連携を含む場合は、設計や動作確認に時間がかかるため、2〜3か月以上かかるでしょう。

大規模かつ複雑な構成で制作する場合、事前準備や設計に時間が必要です。3か月以上の制作期間をみておくとよいでしょう。

内容 制作期間の目安
簡易的な構成 1〜2か月
分岐あり動画 2〜3か月
大規模・複雑な構成 3か月以上

なお、動画の制作期間を短くするポイントは、事前に目的やターゲット、必要な機能を整理しておくことです。事前準備にも力を入れてみてください。

8. インタラクティブ動画制作で失敗しないポイント

インタラクティブ動画を制作する際の注意点を紹介します。外部の制作会社に委託する場合、自社で制作する場合の両方に役立つポイントをまとめました。

目的を明確にする

インタラクティブ動画制作では、動画を作る目的を明確にしておきましょう。目的を明確にすると、動画構成やCVまでの導線などを作りやすくなります。

反対に目的が曖昧だと、情報量が増えすぎたり視聴者に伝えたい内容が整理されていなかったりして、伝わらない動画になるかもしれません。

インタラクティブ動画を制作する目的の例

  • 問い合わせ獲得
  • 商品理解促進
  • 営業効率化
  • 採用応募増加
  • 展示会フォロー

たとえば、ターゲットに商品への興味・関心を深めてもらいたい場合、一人ひとりの興味に沿った選択肢ボタンを設置する方法が考えられます。

「初心者向け」「導入検討者向け」「法人向け」といったシナリオを用意する方法も有効です。視聴者ごとに分岐させることで、新しい動画体験を視聴者に提供できます。

自社の商材やターゲットを再確認して、インタラクティブ動画の目的を設定してみましょう。

分岐を複雑にしすぎない

インタラクティブ動画の分岐を増やしすぎると、視聴者が迷いやすくなり、どの情報を選べばよいかわからなくなるおそれがあります。

分岐数が多くなるほど制作工数や修正対応も増えるため、制作コストの高騰を招くかもしれません。

まずは、「料金を見る」「機能を見る」「導入事例を見る」といったシンプルな導線設計から始めてみましょう。

視聴者の選択肢を絞ることで、動画の制作工数は減ります。視聴者が直感的に操作できるUI設計も意識してみましょう。

※画面のデザインやボタンの配置などをユーザーが使いやすいように設計すること

視聴データの活用方法を決めておく

繰り返しになりますが、インタラクティブ動画では、視聴者のさまざまな行動データを取得できます。

インタラクティブ動画で取得できるデータの例

  • クリック数
  • 離脱ポイント
  • 視聴完了率
  • よく選ばれた項目
  • 問い合わせ率

データを取得しただけで終わらせないためにも、取得したデータについて、「何を分析するか」「どのように改善へつなげるか」を決めておきましょう。

たとえば、動画の目的で問い合わせ獲得なら「問い合わせ率」や「どの選択肢が多くクリックされたか」が参考になる情報です。

商品理解促進が目的であれば、「どこで離脱したか」「どの情報がよく選ばれたか」といったデータが今後の参考になるでしょう。

視聴データは、動画の内容やマーケティング施策の改善に役立ちます。

スマホ視聴を前提に設計する

インタラクティブ動画は、スマートフォンで視聴される場面が多いです。スマホ視聴を前提にインタラクティブ動画を設計して、ユーザーの満足度を高めましょう。

パソコン向けのUI設計では、ボタンが小さく押しづらかったり、テキストが見づらくなったりします。動画の評価が低下する原因になるかもしれません。

インタラクティブ動画を制作する際は、直感的に操作できるシンプルなUI設計を意識して、ボタン・選択肢はタップしやすいサイズで設置しましょう。視聴者が迷わず操作できる導線作りが大切です。

スマホ設計のポイント

  • ボタンを大きめにする
  • 選択肢を増やしすぎない
  • 文字量を減らす
  • 縦画面対応を検討する

9. インタラクティブ動画に関するよくある質問

インタラクティブ動画に関するよくある質問と回答を複数紹介します。それぞれ確認してインタラクティブ動画に関する疑問を解消していきましょう。

既存の動画をインタラクティブ動画に変更することはできますか?

既存動画にボタンやリンクを追加して、インタラクティブ動画に仕上げることは可能です。

ただし動画構成の内容によって、追加撮影や再編集作業が必要になるかもしれません。その場合は追加コストが発生するでしょう。

手もとにある映像素材を活用することで、手間や時間を節約できるケースもあります。以下のポイントを参考に、既存動画の活用を検討してみましょう。

  • 動画の長さ(長い動画は編集に時間がかかりやすくなる)
  • 編集データの有無
  • 追加したい機能
  • 画面構成(画面のどこに、何を設置するか)

インタラクティブ動画はYouTubeで配信できますか?

YouTubeでインタラクティブ動画は配信できます。ただし、YouTube動画では一部の機能に制限がかかります。

シナリオ分岐などの本格的な機能を実装したいときは、専用ツールの活用がおすすめです。

インタラクティブ動画の配信方法の例

  • 専用のプラットフォームを活用する
  • 自社サイトに埋め込む
  • LPに掲載する
  • YouTubeから配信する(機能に制限あり)

中小企業でもインタラクティブ動画を導入できますか?

インタラクティブ動画は、中小企業でも導入できます。近年は、動画制作ツールや動画制作サービスが増えています。自社に合ったサービスを活用すれば、インタラクティブ動画の内製化も不可能ではありません。

また、「既存動画を活用する」「シンプルな動画構成に収める」といった方法もコスト削減に効果的です。ほかにも、営業支援や採用といった用途を絞ることで、動画の費用対効果を高めやすくなります。

インタラクティブ動画の効果測定や分析はできますか?

インタラクティブ動画は、通常の動画よりも効果測定がやりやすくPDCAを回しやすい施策です。

取得したデータを営業や採用といった他のマーケティング施策に活用すると、インタラクティブ動画のメリットをより感じられるでしょう。

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https://www.borderless-tokyo.co.jp/strength/

執筆・監修情報

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【執筆】

ボーダレス編集部 株式会社ボーダレスが運営する、動画制作・映像制作の専門メディア。最新の動画マーケティングトレンドや、効率的な制作フローなど、クライアントの課題解決に役立つ情報を発信しています。

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【監修】

取締役 / クリエイティブマネージャー
佐藤 諒

大学在学中に心理学を学び、卒業後は介護職へ就く。2017年にボーダーレスへ入社し、プロダクションマネージャー、ディレクター、クリエイティブチームリーダーを経て、2024年3月に取締役に就任。現在はクリエイティブマネージャーと取締役を兼任で務める。

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