伝わるPR動画の作り方・アイデアの出し方とは?企画・撮影・演出・編集のコツ
2025.12.04
PR動画は、「商品・サービスの何がどう優れているのか」「なぜ扱いやすいのか」を顧客にわかりやすく伝える広報資料です。
商品・サービスの魅力を知ってもらいたいときは、PR動画が役に立ちます。
しかし、動画の制作経験がない企業担当者なら「PR動画はどうやって作るの?」「動画の制作経験がなくても、顧客に伝わるPR動画は作れる?」と疑問に思うでしょう。
今回のコラム記事では、10,000本以上の映像・動画制作を手掛けてきた株式会社ボーダーレスが、PR動画の作り方とアイデアの出し方を初心者にもわかるように紹介します。
1. どんな商品・サービスでもPR動画を作った方がいい理由

PR動画は、あらゆる商品・サービスのPRに役立ちます。まずはPR動画を活用するメリットと企業の制作事例をみていきましょう。
文字や写真では伝わらない“使用感やストーリー”を届けられる
商品・サービスの使用感や質感などは、文字・写真では伝えにくいものです。
しかし、PR動画なら、映像と音声、そしてテロップを活用することで商品の魅力をわかりやすく顧客へ伝えられます。
さらに、動画にストーリー性を盛り込めば、視聴者を飽きさせずに商材の強みを示すことも可能です。
PR動画の活用によって、「実際にみてもらえたら、製品の良さをわかってもらえるのに…」とPR方法に悩むことは大幅に少なくなるでしょう。
BtoB商材・ニッチ商材のPRに効果的
PR動画の強みは、商品の動きやサービスの内容をビジュアルで促せることです。
専門的・技術的な製品でも、その動きを可視化することで “導入メリット”や“現場の活用シーン”を視聴者にイメージしてもらえます。
こうした強みは、コンサルティングサービスやITサービスのようなBtoB向けの商材、そして医療機器や研究開発装置のような特定の分野でも有効に働きます。
PR動画の活用によって、「どのように表現したら顧客に伝わるだろう」と資料の見せ方で悩むことは大幅に減るはずです。同時に、顧客との信頼醸成に向けた活動に注力できるようになるでしょう。
「営業・展示会・Web」に活用できる
制作したPR動画は、企業のさまざまな活動に活用できます。
仮に、1本の商品PR動画を制作したとしましょう。その動画は以下のような企業活動に使いまわせるのです。
- ① 営業:商談前後の説明・フォロー資料として活用(営業トークの補強)
- ② 展示会:モニターでループ再生し、来場者の足を止めるツールに
- ③ Webサイト:トップページや商品紹介ページで滞在時間を延ばす
- ④ YouTube:企業アカウントで見込み顧客の創造・ファンの獲得
- ⑤ SNS広告:動画の短尺版は広告運用にも活用できる
動画の長さを調整したり映像を再編集したりして、社内教育・採用活動に転用するのもよいでしょう。
PR動画は、使い方次第で費用対効果の高い施策となります。
商品PR動画・サービスPR動画の制作事例
実際に企業が制作した商品・サービスのPR動画3本をみていきましょう。
実例①:株式会社パスコ様『Real Dimension』プロモーション動画
※ボーダーレス制作動画
株式会社パスコ様が提供する最新の道路計測システム『Real Dimension』のPR動画です。
1回の計測走行で3つの道路空間情報を計測できるという製品の独自性を、3DCGやアニメーションを活用してわかりやすく表現しています。
同動画は、YouTubeでの発信、商談や営業ツールなどに活用されています。
実例②:田島ルーフィング株式会社様『太陽光発電は屋上防水から、考える』PV-EXPO用説明動画
※ボーダーレス制作動画
田島ルーフィング株式会社様が出展された太陽光発電展「PV-EXPO」用のPR動画です。
会社の沿革や軽量乾式基礎「PV-FIXシリーズ」の特徴を、アニメーションによって具体的に表現しています。
同動画は、展示会・セミナー用動画などに活用されています。
実例③:株式会社アマナイメージズ 様『Qlean』展示会用販促動画
※ボーダーレス制作動画
株式会社アマナイメージズ様が提供するAI開発用データセット『Qlean(キュリン)』のPR動画です。
アニメーションや写真を使って、商品の特徴・安全性を具体的に表現しています。
同動画は、YouTubeでの発信、展示会・セミナー用動画などに活用されています。
2. PR動画の作り方|企画から編集までの流れ

PR動画は、企画・撮影・編集の流れで制作します。動画制作の全体像と基本的なポイントをみていきましょう。
なお、PR動画の質を高めるコツや具体的なアイデアは、「3.伝わるPR動画はアイデアの出し方が違う」「4.PR動画の訴求力を高める演出・撮影・編集のアイデア集」で詳しく紹介します。
① 目的・ターゲット・ゴールを明確にする
PR動画の制作は、企画作りから始まります。
企画で考えることは、目的・ターゲット・ゴールです。
- ① 目的=何のために動画を作るのか
- ② ターゲット=誰に向けて作るのか
- ③ ゴール=動画で何を達成したいか
上記のポイントが明らかになると、動画制作の土台が完成します。
しっかりした土台を作ることで、その後の構成作りや演出のブレを防げるため、伝わるPR動画を制作できるのです。
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① PR動画の目的の例 |
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② PR動画のターゲットの例 |
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③ PR動画のゴールの例 |
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② 伝えるべきメッセージを整理する
続いてPR動画の目的・ターゲット・ゴールに沿って、動画で伝えるべきメッセージを整理します。
動画のメッセージとは「〇〇の作業時間を半分にできる製品です」のように、商材の訴求ポイントを表した一言です。
伝えるべきメッセージを決めると、次の構成台本が格段に作りやすくなります。
他社と自社の違い・商品の導入メリット・顧客の課題などを整理して、自社の強み・USP(Unique Selling Proposition)を探してみましょう。
③ 構成台本を作る
構成台本とは、「どのような情報を・どのような順番で・どのように見せるか」をまとめた動画作りの台本です。
PR動画の構成台本は、大きく3つのパートで構成されます。
- 1. 課題の提示:ターゲットが抱えている悩み
- 2. 解決策の提示:課題を解決するサービス・商品の紹介
- 3. 効果・実績・行動喚起:サービス・商品のメリット・CTA
構成台本に絵コンテや簡単なカットを作ると、撮り忘れの防止や編集効率のアップにつながります。
また、ターゲットの不安や悩みに寄り添って作成することで、より伝わる動画構成を作成できるでしょう。構成台本の作り方やコツを知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
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④ 機材を揃えて撮影する
ここからはPR動画の撮影・編集作業です。
撮影では、構成台本を基に必要なカットを撮っていきます。そして、撮影した複数のカットを編集でつなぎ合わせることでPR動画を完成に近づけるのです。
撮影・編集に必要な機材は以下の通りです。
- カメラ
- 三脚
- マイク
- 照明
- 動画編集ソフト
撮影の際は、映像の品質がバラバラにならないように、明るさ・構図・ピント・音声を一定に保ちましょう。
また、「背景に無駄なものが映り込んでいないか」「著作権に違反するような小物が映っていないか」を確認することも重要です。PR動画を配信する企業の信頼性に影響します。
⑤ 撮影した映像を編集する
動画制作の現場では、撮影した映像を「素材」と呼びます。この素材を選択したりつなぎ合わせたり、テロップや音声を追加したりする作業が「編集」です。
編集の主な内容は次のとおりです。
- テロップ・ナレーションを入れる
- BGM・効果音を挿入する
- 余計なカットを削除する
- 明るさや色味を統一する
- 動画の長さを調整する
編集作業は動画制作の仕上げにあたります。
商品・サービスの特徴がターゲットに伝わるように、丁寧に仕上げていきましょう。
3. 伝わるPR動画はアイデアの出し方が違う

伝わるPR動画を制作するために、アイデアの出し方を工夫しましょう。動画作りの土台となるアイデアの出し方を詳しく紹介します。
ターゲットの“悩み”や“課題”から発想する
伝わるPR動画を作るポイントは、ターゲットの悩みや課題から企画を発想することです。
「自社が伝えたいこと」ではなく「ターゲットが知りたいこと」をテーマに設定しましょう。こうすることで、ターゲットの悩みや課題の解決に役立つPR動画を制作できます。
ターゲットが知りたいことを見つけるためには、相手を詳しく知ることが大切です。以下の項目を参考に自社のターゲットを具体的に設定しましょう。
- 名前(仮名)
- 年齢
- 職業
- 立場
- 現在の悩み・課題
- 動画をどのようなタイミングで視聴するか
顧客の声・レビュー・問い合わせ内容の中から、“本当に響くメッセージ”を抽出するのもよいでしょう。
信頼性を演出する
「2.PR動画の作り方|企画から編集までの流れ」で、動画作りで大切なことは伝えるべきメッセージを考えることだと述べました。
このメッセージを考えるときに、「視聴者の課題を提示(Befor)→自社製品が解決をサポートする(After)」という流れを意識してみてください。ストーリー性のあるPR動画を制作できるようになります。
また、数字・データ・実績といった“信頼性”のある裏付けを追加すると、動画の説得力を高められます。
そして、商品PR動画では「機能説明」ではなく「使うとどう変わるか(ベネフィット)」を伝えましょう。 “商品を使用することで実現できる明るい未来”を、視聴者に想像してもらうことで、信頼性だけでなく好感も獲得するのです。
媒体別に変える企画の方向性(YouTube/SNS/展示会など)
PR動画を発信する媒体には、YouTubeやSNS、オフラインの展示会などがあります。
媒体によって視聴環境や目的は異なるため、同じテーマの動画でも見せ方を変える必要があるのです。
YouTube
YouTubeは検索からの流入ユーザーが多い媒体です。
PR動画をYouTubeで配信するときは、最初の5秒で興味を引く導入を設計して再生維持率を高めましょう。
クリック率を高めるためには、サムネイル・タイトルも含めて“動画の内容が一目で伝わる構成”を作ることが重要です。
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SNS(Instagram/X/TikTokなど)
SNSはユーザーの取捨選択がはげしい媒体です。「自分には合ってない動画だな」「役に立たなさそうだな」と判断された動画は、すぐにスキップされてしまいます。
最後まで視聴してもらうコツは以下のとおりです。
- テンポを重視した短尺動画を作る
- ハッシュタグ設計も含め、シェアされやすいテーマを選ぶ
- 直感的に“おしゃれ”“気になる”と感じさせるビジュアル構成を意識する
動画の作り方を工夫して視聴率を高めていきましょう。
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展示会・イベント
オフラインの展示会やイベント会場は、音声が聞こえにくい点がデメリットです。ビジュアル中心のPR動画を制作・活用しましょう。
冒頭から終わりまで“どこを切り取っても伝わる”動画構成を意識すると、動画をループ再生できるようになります。
自社の認知度を大きく高めたいときは、企業の“世界観・ブランド感”を強く打ち出しましょう。
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3パターンで考える「PR動画の型」(ストーリー型/デモ型/インタビュー型)
ここまでご覧になった方の中には、「PR動画作りは難しそうだ…」「考えることが多くて大変」と感じた方がいるかもしれません。
そんな方に知ってもらいたいのが「PR動画の型」です。
PR動画作りには、商品・サービスの特性に合わせて活用できる「ストーリー型」「デモ型」「インタビュー型」という3つの型が存在します。
3パターンの中から自分たちに合った「型」を選ぶことで、商品・サービスPR動画を作りやすくなるのです。各パターンを具体的に確認しましょう。
ストーリー型
ストーリー型とは、「顧客が課題を感じてから、解決に至るまで」を物語形式で紹介する動画形式です。
ターゲットの感情を動かし、ブランドイメージを高めたいときに有効です。
ストーリー型では、自社の社員や顧客を登場させてリアリティを演出します。さらに、ナレーションをくわえることで、動画の“余韻”を残せるため、より印象的なPR動画を制作できるのです。
実例をご覧ください。
実例:株式会社ウィズ・アス様『メタジェクト』サービス紹介動画
※ボーダーレス制作動画
株式会社ウィズ・アス様が提供するエイジングケアサービス『メタジェクト』のPR動画です。
肌の調子が気になり始めた女性をモデルに起用し悩みを感じてから解決するまでの様子を演出することで、同世代のターゲットに効果的に訴求しています。
デモ型
デモ型とは、新製品の機能・使い方や導入メリットを説明したいときに最適の動画形式です。ビジュアルを活用して商品やサービスの特徴をわかりやすく伝えます。
製品を導入する前後のシーンを映像で紹介する「ビフォー・アフター動画」や「比較動画」がデモ型の一般的な手法です。
デモ型では、撮影・編集で照明や素材の見せ方を工夫することで、動画の訴求力を高められます。
実例をご覧ください。
実例①:株式会社ニトリパブリック様『Nコレクション・ポケットコイルチェア』店頭動画
※ボーダーレス制作動画
株式会社ニトリパブリック様が提供するNコレクションシリーズ「ポケットコイルチェア」のPR動画です。
ソファの内部をCGで再現することで、同商品の座り心地の良さやデザイン性の高さをわかりやすく表現しています。
実例②:株式会社アラユル様スリーランナー社製『マスク・BEVOR』
※ボーダーレス制作動画
スリーランナー社製マスク『マスク・BEVOR』のPR動画です。
日本製マスクの性能や日本メーカーの技術を実証する研究データ、実験シーンをアニメーション・実写を具体的に示しています。
インタビュー型
インタビュー型とは、開発者・利用者の声を中心に構成・制作した動画形式です。
顧客との信頼感の醸成に効果的で、展示会や採用サイトなどで“人の熱意”を伝えたい場面に向いています。
カット映像(B-roll)を交えてテンポを保つことで、視聴者を飽きさせずに訴求することも可能です。
実例をご覧ください。
実例:株式会社アドワークス様『ランタサルミ』ブランディング動画
※ボーダーレス制作動画
株式会社アドワークス様が提供するフィンランド調ログハウスブランド『ランタサルミ』のPR動画です。
ランタサルミのオーナーにインタビューした映像と住宅の映像を組み合わせることで、視聴者が最後まで飽きないように制作されています。
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4. PR動画の訴求力を高める演出・撮影・編集のアイデア集

ここまで、企業が出すPR動画として十分な品質を保つ作り方を紹介してきました。
ここからは、PR動画の訴求力を高める演出・撮影・編集のアイデアをお伝えします。
演出|テンポ・トーン・BGMで印象を変える
動画全体のテンポやトーン、BGMを調整することでターゲットの印象を大きく変化させることができます。
- 信頼・誠実→ゆったりしたテンポ+落ち着いたBGM
- スピード感・先進性→カット多め・アップテンポなBGM
- 親しみ・温かみ→柔らかいトーン・自然光を活かす映像
撮影前に、「温かみ」「クール」「ナチュラル」などの全体のトーンを決めておくとよいでしょう。ブランドカラーを映像内に取り入れてアクセントにするのも1つの手です。
BGMを選ぶ際は、“ジャンル×テンポ×楽器構成”の組み合わせを活用しましょう。たとえ著作権フリーのBGMでも、その組み合わせ次第で効果的な演出が可能です。
また、音の入り方・切り方を編集でコントロールするとメッセージにメリハリがつきます。やや専門的な手法ですが、音をコントロールする際にナレーションとセリフがぶつからない音域を意識してみましょう。
動画の雰囲気は、全体の色味・明るさ・コントラストで決まります。商品・サービスの特徴に合わせて丁寧に設定していきましょう。
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撮影|限られた環境でも“伝わる絵”を撮る方法
限られた環境でも、上手に工夫をこらすことで視聴者に伝わる絵を撮影できます。
具体的な方法を、「構図」「照明」「動き」「音声」に分けて紹介します。
構図
動画全体の構図は、被写体の目線に合わせるのが基本です。映像の説得力を高めたいときは、被写体の目線の少し下から撮ってみてください。
視聴者が飽きるのを防ぐためには、同じアングルを続けずに“引き→寄り→動き”で変化を出す方法がおすすめです。
「三分割構図」で余白を活かすと、各映像が洗練されてみえます。三分割構図の活用方法は、以下の記事の「ステップ5.構図とカメラアングルを確認する」をご覧ください。
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照明
屋内撮影では、照明の使い方に注意しましょう。照明を設定する際は、明るさよりも“光の方向”に気をつけて、サイド光や逆光で立体感を出すと動画全体の印象が引き締まります。
白いレフ板や壁の反射を活用すると、屋内でも十分な明るさを確保できますよ。
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動き
動画に動きを出したいときは、「三脚固定+スライダー」※1とパン※2を組み合わせて“動きのあるカット”を作りましょう。
※1三脚にカメラを固定して水平移動しながら撮影する技法
※2一連のカットを左から右(右から左)に振って撮影する技法
さらに、被写体の動きに合わせてカメラを動かすと動画に臨場感が出ます。スローモーションを使うと、“おしゃれ感”が出て他社のPR動画と差別化できますよ。
音声
音声収録では、無駄なノイズが入らないように注意しましょう。
風切り音や車の走行音などが入り込むと、視聴者の集中力が低下するおそれがあります。
撮影の時間や場所を工夫するほか、ピンマイクやガンマイクなどの専用マイクを導入して、ノイズが入り込むのを防ぎましょう。
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編集|構成とテロップで伝わりやすく仕上げる
伝わるPR動画を制作するための編集のアイデアを、「構成」「テロップ」に分けて紹介します。
構成
視聴者に「視聴する価値がある」と思わせるためには、冒頭の5秒~10秒の構成が大切です。
まずは動画の冒頭で「一番伝えたいこと」を伝えましょう。伝えたい理由や商品の詳細はテーマの後で問題ありません。テーマを最初に伝えることで、視聴者の早期離脱を防げるようになります。
また、動画のエンディングには会社や商品のロゴ、そしてCTAを挿入しましょう。
CTAとは、企業が期待する行動を視聴者に促す声かけのこと。CTAが最も効果的な瞬間は、動画のエンディングのような“視聴者が自社の印象を強く持っているとき”だと考えられています。
テロップ
テロップは、動画に表示される文字情報のことで、視聴体験を妨げないよう画面下の1/3の領域に挿入します。
テロップには“デザイン要素”という側面もあるため、フォントは1つに統一してブランドカラーで強調するとよいでしょう。
テロップを挿入すると、PR動画を無音で再生されてもその内容を理解してもらえるようになります。ぜひ試してみてください。
5. PR動画の作り方は2つ!外注を成功させるポイント

PR動画の作り方は、①自社で作る方法(内製)②外部の映像制作会社などに依頼して作ってもらう方法の2通りです。
自分たちにあった方法を選ぶためにそれぞれのメリットや注意点を確認しましょう。
内製するメリット
内製化の代表的なメリットは次のとおりです。
- 修正・更新がしやすい(社内で必要な連絡が完結する)
- コストを最小限に抑えられる(制作コストは自社の人件費・制作代のみ)
- 現場スタッフのリアルな声・雰囲気をそのまま伝えられる。(商品担当者のアドバイスなど)
商品・サービスの知識がある担当者に協力してもらえる場合、PR動画に的確なアドバイスをもらえるため、説得力のあるPR動画を制作できるでしょう。
SNS投稿・リール・ショート系の短尺動画なら、社内でもスピーディに量産可能です。
ただし、PR動画を自社で作ると、客観的な視点が欠けやすいため、映像の完成度が下がるリスクがあります。
何より動画制作のノウハウが不足していると、“なんとなく撮っただけ”の動画になりがちです。
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制作会社に依頼した方がいいケース
会社や商品のブランドイメージに直結するPR動画は、専門のクリエイターがいる制作会社に依頼しましょう。
制作会社に依頼する主なメリットは次のとおりです。
- 第三者の視点から“自社に合った魅せ方”を提案してくれる
- 撮影・照明・編集・演出のクオリティが上がる
- 複数の媒体(YouTube・SNS・展示会用など)への展開方法も考えてくれる
制作会社に依頼すると、会社や商品の「信頼感」「世界観」が伝わるPR動画を期待できます。
内製化に比べてある程度の制作コストはかかりますが、その分プロフェッショナルの手による質の高い動画を制作してもらえるでしょう。
外注を検討する際は、動画の目的・用途・予算の優先度を明確にしてから制作会社へ依頼するのがおすすめです。また、動画の完成までにある程度の期間が空くため、公開スケジュールを逆算して動く方がよいでしょう。
制作会社に依頼した方がいいケースは以下のとおりです。
- 撮影・照明・ナレーション・アニメーションなどに専門知識が必要
- 企画や構成をゼロから考えてほしい(社内に企画担当がいない)
- 経営層やクライアントなど、社内外の承認プロセスが多い(品質担保が重要)
- 展示会・営業・広告出稿など、外部への正式なプロモーション素材を扱う
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外注する前に整理しておきたい「動画の目的・ターゲット・素材」
制作会社からの見積り・企画提案の精度が大幅に向上するポイントを紹介します。
| 項目 | 具体例 |
|---|---|
| 動画の目的 | 認知拡大/商品の理解促進/販売促進/採用・ブランディング など 「なぜこの動画を作るのか?」を一文で説明できると◎ |
| ターゲット | 性別・年齢・職業・行動特性 “どんな状況でこの動画を視聴するか”まで具体化できると◎ |
| 動画を活用する媒体・用途 | YouTube・SNS・展示会・営業資料など |
| 参考イメージ | 動画の完成イメージ 「この会社の動画の雰囲気が近い」「こういうテンポで見せたい」など |
| 手持ちの動画素材 | 商品写真・ロゴ・既存の静止画・ナレーション原稿など 再撮影の要否を事前に把握するのに役立つ |
| 希望するスケジュールと予算 | いつまでに公開したいか。どこまで依頼したいかを明確に |
上記の項目を制作会社と共有して、自社の魅力を伝わるPR動画を制作してもらいましょう。
6. まとめ|PR動画の作り方・アイデアの出し方のポイント

今回は、商品・サービスのPRに効果的な動画の作り方とアイデアの出し方を紹介しました。
PR動画の本質は、伝え方の設計にあります。
企業が伝えたいことよりもターゲットが知りたいことを優先することで、視聴者の興味を引くPR動画を制作できるのです。
PR動画制作の基本ステップ:
- 1.ターゲットの課題・悩みを洗い出す
- 2.課題解決のストーリーを設計
- 3.媒体に合わせて尺・テンポ・演出を調整
PR動画の配信媒体には、YouTubeやSNS、展示会などがあります。それぞれの特徴を捉えて、成果の出そうな媒体を選びましょう。
- YouTube:比較・解説・長尺でも理解されやすい内容
- SNS:短尺・テンポ重視で印象に残る演出
- 展示会:音声なしでも伝わるビジュアル重視"
PR動画は自社で内製できる動画です。
スマホやミラーレス一眼カメラを用意して、照明を工夫すれば“見られる品質”のPR動画を制作できるでしょう。
「誰に・何を・どう伝えるか」が決めた確かな構成台本があれば、動画の成果は向上します。
とはいえ、ここまでご覧になって、「自社で作るより外注した方がよさそうだ」と感じた企業担当者様もいらっしゃると思います。
そんなときは、ぜひ以下の問い合わせフォームから弊社(株式会社ボーダーレス)までご相談ください。
弊社は、企業の商品・サービスPR動画の制作はもちろん、幅広いジャンルの動画を制作してきた制作会社です。動画制作にこだわりを持つ職人たちが、貴社のPR動画作りを真摯にサポートいたします。





