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動画の「集客効果」をわかりやすく解説!企業の活用方法・作り方・成功事例も紹介

【その他】

2025.11.06

YouTubeやSNS、企業Webサイトなどで流れている「動画広告」。

動画集客は、この動画広告を活用して人を呼び込む活動全般を意味します。

この記事では、

「動画広告が集客に貢献しているか、いまいちわからない」

「自社に合った活用ができているか不安…」

「動画広告を制作会社に任せきりにして、自分たちの意見が出せていないかも」

といった課題を感じている企業担当者様に向けて、動画集客の実務的なノウハウを紹介します。

主な項目は次のとおりです。

  • 動画集客の基礎知識
  • 集客に効果的な動画4選
  • 集客につながる動画広告を作るポイント
  • 動画広告の成功事例

中小企業が動画を活用するメリット「素人感のある動画」が集客につながる理由も紹介します。ぜひご覧ください。

INDEX

1. 動画集客の基礎知識~なぜ動画で人が集まるのか?

動画集客とは、自作または外注によって制作した企業独自の動画で、人を呼び込む活動全般のことです。

SNSやYouTubeを利用するユーザーが増えた現在、動画集客は企業にとって有効な集客手段の1つです。

まずは動画集客の基礎知識から確認しましょう。

動画が集客の有力手段となった背景

動画は情報量の多いデジタルコンテンツです。紙資料やテキスト中心のWebサイトよりも、少ない時間でより多くの情報を視聴者に届けられます。

SNS(Instagram・TikTok・Xなど)や検索サイトのアルゴリズムでも、動画は優遇される傾向にあります。「動画をきっかけにして、商品や会社に興味を持った」という消費者は、SNSが流行する前より確実に増加しているでしょう。

動画は商品を検索したり比較したりする目的でも利用できます。私たちにとって手軽に閲覧できる身近なコンテンツです。

中小企業からみた動画の可能性

動画は中小企業にとって大きな可能性を秘めています。

たとえば、短尺の動画を低コストで制作すれば、大規模な投資をせずユーザーに接触するチャンスを得られます。

特にTikTok・YouTubeショートなどは「素人っぽい動画」が武器になる媒体です。オリジナリティのある動画を制作・発信することで、大企業に負けない集客が可能になります。

動画集客は「会社の魅力や商品の名前を、より多くの人に知ってもらいたい」と考える中小企業の役に立つ施策です。

なお、成果につながる動画を制作するためには、社内で意見を出せる体制を築いておくのがよいでしょう。制作会社に任せきりにするのではなく、お互いに意見を出し合うことが動画集客の成功に結びつきます。

2. 企業が動画を活用するメリット

中小企業が動画を活用するメリットをあらためてみていきましょう。動画ならではの効果と企業にもたらす恩恵を紹介します。

視聴者に深い印象を残せる

動画は、視聴者の「視覚」「聴覚」に訴えかけるコンテンツです。

映像や音声を通じて、商品の質感や利用シーンといった画像・文章で伝えにくい情報を伝達できます。直感的な理解を視聴者に促せるのです。

「視聴覚を使った知識の定着率は、読書の2倍」という研究結果も存在します。

企業が伝えたい情報を「動き」「音」で伝えることで、紙媒体よりも視聴者に深い印象をあたえられるのです。動画は、広告だけでなく営業の資料や展示会のツールとしても活用できます。

参考: 名古屋商科大学|アクティブラーニングの効果

顧客の信頼を獲得できる

社員の顔や声を動画にのせると、会社の雰囲気や担当者の人柄も顧客に伝えられるため、信頼感の醸成を目指せます。

「第三者の証言」を発信できる商品レビュー動画お客様インタビュー動画は、商品の説得力を高めたいときに効果的です。

「使い方が難しそう」「本当に効果があるの?」といった不安を抱える顧客には、製品の使用方法や効果などを紹介した映像がよいでしょう。

動画は、顧客の疑問解消や購入・問い合わせまでの心理的ハードルを下げるのに役立つ施策です。

SNSや検索との相性の良さ

YouTubeの国内ユーザー数は7,370万人と国内最大規模を誇ります。TikTokは近年30代から40代のユーザーの増加が著しい人気のSNSです。

YouTubeやTikTokなどの動画プラットフォームは、それ自体が巨大な集客チャネルといえます。

参考: Think with Google|好きと出会える YouTube は、深掘り、行動につながる場所へ —— ショート動画とテレビ視聴が成長を牽引
参考: 総務省情報通信政策研究所|令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書

動画はSNSとの相性が良いコンテンツです。

Twitter(X)・Instagramの最近の傾向をみると、動画がテキストより優先して表示されるケースがあります。Googleなどの検索エンジンでも、動画が記事より上位に表示されるケースが珍しくありません。

さらに、SNS広告では「動画のCTRは静止画より高い」という事例が多数あり、少額投資で成果を得やすくなっていることがわかります。

短尺動画は拡散性が高いため、中小企業でも「バズる」可能性を高められるのです。

3. 集客に効果的な動画広告4選

集客に効果的な動画広告の種類をみていきましょう。4つの動画形式とそれぞれの特徴を紹介します。自社の課題や達成したい目標と照らし合わせながらご覧ください。

① PR動画(企業・サービス紹介)

PR動画とは企業やサービスの信頼性・ブランド力を伝える動画です。

企業の理念やサービスの強みなどを映像化することで、自社の認知獲得や好感度アップにつなげます。

一度制作したPR動画は、幅広い用途に活用できます。たとえば、会社のWebサイトにアップした動画は、展示会や営業資料として再利用可能です。また、採用活動やBtoB営業の初回面談にも活用できます。

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② 商品紹介動画

商品紹介動画は、商品の購入や問い合わせにつなげるために制作する動画です。プロモーション動画とも呼ばれます。

商品の機能や使い方、実際に使用するシーンなどを映像で表現できる点が大きな特徴です。他商品との差別化ポイントもわかりやすく伝えられます。

また、商品購入後のイメージを顧客に持ってもらいたいときや購入前の不安を解消したいときに役立つため、ECサイト・Web広告との相性も良いです

商品紹介動画とPR動画との違いは以下のとおりです。

商品紹介動画 PR動画
目的 購入や問い合わせ数を増やす 会社や商品の認知度アップ・好感の獲得
特徴 商品・サービスの中身を紹介する 会社や商品の概要の紹介

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③ 展示会・イベント用動画

展示会・イベント用動画は、来場者の注目を集めて、自社ブースへの誘導を強化したいときに活用したい動画です。

動画内に「説明部分」を設けることで人手不足を補えるため、少人数のスタッフで自社ブースを運営できるようになるでしょう。

さらに、映像・字幕・音楽を動画に盛り込み、「大画面モニターでループ再生」すると、動画広告にインパクトを持たせることができます。

展示会・イベント用動画は、展示会やイベントが終わった後にWebサイトや営業資料としても再利用可能です。

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④ SNS向け短尺動画(TikTok、YouTubeショート、Instagramリール)

SNS向け短尺動画は、再生時間15秒から60秒ほどの動画です。低予算で制作できるためお試しで制作しやすく、中小企業におすすめの動画です。

一方で、SNS向け短尺動画は「トレンドに乗る」ことで大きなリーチを得られる可能性があります。動画以外の広告と組み合わせれば、狙った層に効率的に自社の情報を届けられるでしょう。

SNS向け短尺動画は、「認知の拡大」「ファンの獲得」「動画の拡散」を達成したいときに効果を発揮します。

なお、SNS向け動画を成功させたいときは、“素人っぽさ”“共感”も意識してみましょう。詳しい動画の作り方は後述します。

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4. 集客につながる動画広告を作る4つのポイント

集客につながる動画広告を作るときのポイントは、以下の4つです。

  • ①「最初の数秒」で視聴者の興味を引く
  • ② 媒体・用途ごとの最適な長さを確認する
  • ③ メッセージはシンプルに
  • ④ 視聴後の行動導線(CTA)を設計しよう

集客につなげる動画広告の作り方をみていきましょう。

① 視聴者の興味を引く「最初の数秒」

SNSやYouTubeに動画広告を出稿するときは、動画冒頭の内容が勝負です。冒頭の内容次第で、スキップされるか視聴されるかが決まるといっても過言ではありません。

まずは、視聴者の好奇心を刺激するキャッチコピーを冒頭に配置しましょう。

たとえば、「こんなお悩みありませんか?」という問題提起で興味を引く。「え?これが◯◯なの?」驚きを伝える方法も有効です。視聴者の予想を裏切るようなユーモアのある問いかけもよいでしょう。

さらに、インパクトのある映像・ビジュアルを配置すると、より視聴者の注目を集められます。動画冒頭で「誰向けの動画なのか」を示すのもよいでしょう。

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② 媒体・用途ごとに最適な長さを確認する

動画の再生時間は「動画を出稿する媒体」「動画の用途」に合わせて設定しましょう。

媒体ごとの最適な長さの目安は以下のとおりです。

媒体 最適な長さの目安
SNSの短尺動画(TikTok・Instagramリール・YouTubeショート) 15〜30秒
YouTube広告 15〜60秒

短尺動画が主流のSNSでは、15秒から30秒ほどの動画広告が効果的です。

冒頭5秒までに「伝えたいことを出し切るイメージ」で制作すると、視聴者の離脱を防ぎ最後まで視聴されやすくなります。

YouTubeのインストリーム広告なら、30秒以内が適切な長さです。30秒以内に広告が完結するように制作しましょう。

※動画の前後や動画の途中に再生される動画広告

参考: Google広告ヘルプ|スキップ可能なインストリーム広告

動画の用途と長さの目安は以下のとおりです。

動画の用途 最適な長さの目安
商品紹介動画 1〜3分
展示会・イベント動画 3〜5分

商品紹介動画では商品の説明デモシーンが重要なカットとなります。再生時間は1~3分とやや長めに設定しましょう。

展示会・イベント動画「ループして再生すること」を想定して制作しましょう。短すぎても長すぎても来場者に伝わりにくい動画になるため、短いブロックを繰り返せる3~5分の再生時間がおすすめです。

③ メッセージはシンプルに

動画広告では、「1つの動画につき1つのメッセージ」を意識してみてください。

メッセージを1つに絞ることで、動画広告のテーマが明確になり視聴者に刺さりやすくなります。

反対に1つの動画に複数の情報を詰め込むと、視聴者が動画の意図を理解できなくなるかもしれません。印象に残らない動画となるため要注意です。

こうした事態を防ぐために「誰に」「何を」「どうしてほしいか」を設計しましょう。動画制作前に構想をしっかり練ることで、「構成→撮影→編集」の作業に一貫性が出ます。

視聴者が「この動画で得られる価値」を直感的に理解できるように制作していきましょう。

④ 視聴後の行動導線(CTA)を設計しよう

CTA(Call To Action)は、視聴者に「次のアクション」を促す方法です。CTAを設計することで、会社の利益につながる行動をユーザーに促せるようになります。

CTAの例

  • 「詳しくはWebサイトで」
  • 「無料資料をダウンロード」
  • 「今すぐお問い合わせ」

CTAは文字やナレーションを使って動画内に違和感が出ないように組み込みましょう。「動画の最後と途中」にCTAを設置することで、視聴者に2回アプローチすることも可能です。

クリックしたら特定のURLに遷移できる「リンクボタン」や商品・サービスなどを紹介するLP(ランディングページ)を設置したりして、上手にCTAを活用しましょう。

5. なぜ「素人っぽい動画」が集客につながるのか

「素人っぽい動画」には、視聴者が共感や親近感を抱きやすいという特徴があり、中小企業も制作しやすい動画です。

動画広告では、あえて素人っぽさを残した動画広告が集客につながるケースがあります。

素人っぽい動画が集客につながる理由と、動画を社内で作るメリットをみていきましょう。

共感・親近感を生みやすい

素人っぽい動画は、視聴者に共感や親近感を生みやすい点が大きな魅力です。

たとえば、社員の日常を切り取った動画(密着動画や社員紹介動画など)は、視聴者と近い目線または同じ目線で作られており、共感や親近感を生み出します。「この会社なら相談しやすそう」視聴者の心理的ハードルを下げるのに役立つのです。

また、顧客レビュー風の動画も視聴者目線で制作できます。いかにもプロが作ったとわかる動画よりも、「等身大の視点」「リアルさ」を伝えられるため親近感を生み出せるのです。

過度な演出のない動画は、視聴者の信頼感をつかむのにも有効です。

TikTokやYouTubeショートでのトレンド

TikTokやYouTubeショートでは、「やらせっぽさのない動画」「あるがままを映した自然な映像」がトレンドです。

たとえば、スマホで撮影した動画が、撮影機材や編集が完璧すぎる動画より視聴者の目を引くことがあります。

具体的には、ユーザーの体験談をおさめた動画や商品の利用前後の様子を紹介した「ビフォーアフター動画」です。

こうした動画は同じ消費者であるユーザーからの信頼を獲得しやすく、動画が拡散されやすくなります。

自社内で作る場合のメリットと注意点

動画広告には「動画広告を社内で作る(内製化する)」「専門業者に外注する」という2通りの制作方法があります。

内製化のメリットは次のとおりです。

  • 撮影にかかる人手・時間・費用を抑えられる
  • 制作開始から投稿までスピード感を持って取り組める
  • 試行錯誤がしやすい
  • トレンドにすぐ乗れる

内製化によって動画作りに必要な作業が社内で完結します。動画制作に必要なコミュニケーションを効率良く行えるのです。

一方で、内製化には以下の注意点が挙げられます。

  • あまりに雑な動画は「信頼性の欠如」につながる
  • 最低限のクオリティを満たすのは意外と大変
  • 素人っぽさと手抜きの線引きがブランドイメージを分ける

内製化で注意すべきは動画の質です。

「音声が聞き取りにくい」「照明が暗すぎる」など最低限のクオリティが満たされていないと、ユーザーの信頼を損ねるおそれがあります。

「素人っぽい動画」を作るときは、「手抜きと素人っぽさの演出の違い」を見極める必要があるのです。

動画内製化で企業が気をつけたいポイントや対処法を知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

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6. 成功事例|動画集客活用ケース

動画集客に成功した企業の事例を3つ紹介します。

他社の事例を参考に動画制作の予算感や「自社にできるかどうか」を検討していきましょう。

サントリーホールディングス株式会社|飲みに誘うのムズすぎ問題

「飲みに誘うのムズすぎ問題」は、麦芽100%のビール「ザ・プレミアム・モルツ」のPR動画です。

お笑いトリオ「ネルソンズ」の和田まんじゅうが、後輩を飲みに誘いたいけど誘えずにいる先輩社員を演じ、お笑いコンビめぞんの吉野おいなり君が後輩を演じています。

参考: PRTIMES|お笑い芸人の和田まんじゅうさん(ネルソンズ)が出演!サントリー「ザ・プレミアム・モルツ」WEBCM「飲みに誘うのムズすぎ問題」篇 2月28日(水)より公開

動画のポイント

  • 思わずクリックしたくなるキャッチーなタイトルコピー
  • 「日常のちょっとした出来事」が視聴者の共感を呼び起こしている
  • ストーリーと商品とのつながりが自然で違和感のない商品訴求
  • 人間関係の“モヤモヤ”をリアルに再現し、視聴者の共感を引き出している

動画の成果

この動画がXに投稿されると1か月ほどの間に以下の記録を達成しました。

  • リポスト4,800件以上
  • いいね16,000件以上
  • 表示回数1,351万回以上

「飲みに誘うのムズすぎ問題」は、SNS上で大きな話題を集め集客につながった動画です。

参考: Think with Google|心を動かす動画広告の作り方:日清食品の安武氏、博報堂の石下氏の対談から
参考: 日経XTREND|プレモル「飲みに誘うのムズすぎ問題」 共感呼ぶWeb動画の裏側

マクドナルド|LUNA CHEE「チーチーROSIER」

「チーチーROSIER」は、マクドナルドが制作したTVCMです。

タレントの加藤清史郎がビジュアル系ロックバンドLUNA SEAのコピーバンドに扮し、ものまねタレントのたむたむが「ROSIER」を商品にちなんだ替え歌にして歌いあげています。

動画のポイント

  • 「マクドナルドの新商品」と「LUNA SEAの世界観」の掛け合わせという、意外性のある企画
  • 原曲へのオマージュでありながら、モノマネ芸人を起用し、本物と見間違うほどの再現度を実現
  • サウンド・ビジュアル・衣装・カメラワークまで徹底した作り込みで、ファン心をくすぐる内容になっている
  • コミカルさと本格派のクオリティが同居し、幅広い世代に親しみやすい動画になっている

動画の成果

この動画の表示回数は2,413万件以上です。2025年8月、マクドナルドの公式X(旧Twitter)のアカウントから動画が投稿されると、わずか数日間で上記の表示回数を達成しました。

動画のコメント欄には、「本物かと思った」「可愛くて面白い」などの声が多く寄せられ、加藤清史郎やLUNA SEAのファンはもちろん、ファン以外のユーザーからも大きな注目を集めました。

参考: マクドナルド公式ホームページ
参考: アドタイ|マクドナルド×「LUNA SEA」オマージュCM成功のワケ 限定プロモーションの舞台裏

京セラ|「あなたを一言で表してください」の質問が苦手だ。

「『あなたを一言で表してください』の質問が苦手だ。」(=あなひと)は、京セラのオリジナルアニメです。主人公である就活生の男性役とジャーナリストの女性役に、人気声優の下野紘さんと鬼頭明里さんがそれぞれ起用されています。

動画のポイント

  • 就活生が抱える「自己PR」への不安や戸惑いをリアルに描いた、視聴者の共感を呼ぶストーリー
  • 動画の中で描かれた“答えられない苦しさ”が就活経験者なら誰もが「あるある」と感じられる内容になっている
  • 物語の伏線が展開されるスピンオフ漫画を公開するなど、動画以外のメディアとも連動した仕掛けになっている
  • 丁寧な映像表現とBGMが重なり、就活生の等身大の心情をドラマのように引き出している
  • 「広告」感を抑えた視聴者目線ストーリーでブランドイメージを自然に浸透

動画の成果

「あなひと」は公開後に総再生回数270万回を突破しました。

SNS上でも「自分の就活を思い出した」「心に刺さった」と共感の声が多数寄せられており、大きな反響を集めたことがわかります。就活に取り組む若い世代や企業の採用担当者の関心を引いた動画です。

参考: PRWIRE|京セラがZ世代に向けたオリジナルアニメ(#あなひと)総再生回数270万回を突破!!
参考: ZDNET|京セラがZ世代に向けたオリジナルアニメ(#あなひと)総再生回数270万回を突破!!

7. 最新トレンド|短尺動画・SNS動画広告の拡大

動画広告の最新トレンドに短尺動画とSNS動画広告が挙げられます。

短尺動画とSNS動画広告の特徴、そして素人感のある広告が増えている背景をもう一度確認して、動画制作の参考にしてみましょう。

TikTok広告とYouTubeショート広告の特徴

TikTok広告の特徴は、豊富な広告フォーマットの種類です。「出稿費用を抑えて効果を高めたい」「短期間だけ運用したい」など、企業はその広告の目的や予算に合わせて適切なフォーマットを選べます。

そして、TikTok広告はZ世代や20代を中心に新しいブランド発見のきっかけになる媒体です。

ハッシュタグチャレンジなどのユーザー参加型の企画は、広告感が薄いため視聴されやすいです。エフェクトを活用した動画広告は、若い世代を中心に多くのユーザーに受け入れられています。

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YouTubeショート広告は、幅広い年代にリーチできる広告媒体です。特にTikTok広告では接触しにくい30代〜40代と接点を持てる点が大きなメリットでしょう。

YouTubeショート広告に出稿した動画広告は、Googleなどの検索結果にも表示されます。

短尺ではない通常のYouTube動画(長尺動画)と併用すれば、ユーザーとの接触回数を増やせるでしょう。YouTubeショートは、「教育的・説明的」な動画とも相性が良いです。

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素人感のある広告が増えている背景

広告感の強い動画はユーザーにスキップされやすいため、親近感を演出できる素人感のある動画広告が注目されています。

中でも、プロモーション色を抑えた「レビュー風」「日常風景」の動画はユーザーの支持を集めやすく拡散されやすい動画です。実際のユーザーが使っている場面を動画で発信することで、ターゲット層の信頼性や共感を獲得できます。

こうした素人感のある動画は、制作コストを抑えやすいため、自社で制作してテスト配信することが可能です。

素人感のある広告を制作する際のポイントを確認してみましょう。

  • 最初の数秒を工夫する(キャッチコピー・驚き・ユーモアで視聴者の興味を引く)
  • 縦型・短尺に最適化した企画と編集を行う
  • 社員や顧客を登場させて親近感を演出
  • 配信目的を明確化しよう(例:認知してもらいた・問い合わせがほしい・EC購入を促したいなど)

素人感のある動画は小規模予算でも「テスト→改善→再配信」のサイクルを回せるコスパにすぐれた施策です。動画制作に興味のある企業はぜひ参考にしてみてください。

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8. 動画広告市場の拡大と効果が注目される背景

動画広告市場は、年々拡大しています。最後に具体的なデータと動画が注目される背景をみていきましょう。

市場拡大のデータと動向

総務省がまとめた「令和5年版 情報通信白書」によると、2022年の国内動画配信の市場規模は5,305億円(前年比150%)でした。

参考: 総務省|情報通信白書令和5年版 概要

また、株式会社サイバーエージェントが公表した調査報告書によると、2024年の動画広告市場は7,249億円に到達(前年比115.9%)したそうです。

さらに、同調査では、動画広告市場は今後も右肩上がりで成長するという予測が行われました。数年以内には1兆円規模に達するとも推測されています。

参考: サイバーエージェント|サイバーエージェント、2024年国内動画広告の市場調査を実施

動画市場拡大の背景として、①YouTube、TikTok、Instagramリールなどの主要SNSが動画機能を強化していること②それに伴って広告メニューの拡大に取り組んでいることが考えられます。

動画コンテンツを多くのユーザーが楽しんでいる昨今、多くの企業が集客・宣伝活動に動画を活用していくでしょう。

動画広告が注目される理由と中小企業に投げかける意味

あらためて動画広告にある4つの特徴をおさらいします。

  • ① 情報量が多い:テキストや静止画よりも「商品やサービスの魅力」を短時間で伝えやすい
  • ② 感情を動かす力が強い:映像+音声の組み合わせで、記憶に残りやすく、購買意欲を喚起しやすい
  • ③ ユーザー行動と直結しやすい:動画視聴からクリック、購入、問い合わせまでの導線を自然に組み込める
  • ④ SNS拡散性:面白さや共感を含んだ動画はユーザーによる拡散が期待でき、広告費以上の効果が得られることもある

こうした特徴を持つ動画広告は、中小企業が「ターゲットに的確に届く手段」として活用できます。

動画広告はスモールスタートができるコンテンツであり、従来のマスメディア広告より少額で開始できる柔軟性のある施策です。

商品の認知や比較に動画を活用するユーザーが増えている現在、動画広告に取り組まないことは企業にとってある種のリスクをもたらします。

動画広告に取り組む企業が増えてくると、次は「動画をどのように活用するか」を検討する必要があるでしょう。

しかし、すべての動画を自社で制作するのは予算・人手のかかる方法です。内製動画(簡易撮影・社員出演など)と外注動画(ブランド価値を高める映像)を組み合わせるなどして、自社に合った方法で動画広告を活用していきましょう。

参考の動画を 記載いただきありがとうございます。

いただいた動画は個人チャンネルのようでしたので、他の動画のURLを記載させていただきました。よろしければこちらをご検討いただけますと幸いです。

よろしくお願いいたします。

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