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【初心者向け】密着動画の作り方!撮影準備から編集まで制作事例付きで紹介

【採用動画】

2025.06.05

自社で働く社員の1日を映像と音声で紹介する 「密着動画」。

動画制作が身近になった現在、密着動画を社内で制作したいと考える企業担当者も多いのではないでしょうか。

しかし、動画制作の経験がない方なら「初心者でも密着動画は制作できるの?」「社内のスタッフだけで動画制作は完結する?」と疑問を持つでしょう。

この記事では、初心者向けに密着動画の作り方を制作事例と共に紹介します。密着動画の活用シーンやよくある質問も紹介するのでぜひご活用ください。

INDEX

1. 密着動画で伝えられること

密着動画とは、自社の社員にカメラが密着して、1日の出来事や様子をドキュメンタリー映像で紹介する動画コンテンツです。

密着動画で伝えられること

  • ① 企業文化
  • ② 社員の多様な働き方

はじめに、密着動画で伝えられる内容を具体的にみていきましょう。

① 企業文化をリアルな映像で伝える

企業文化とは、会社が大切にしている経営方針や培ってきた価値観といった「その企業らしさ」を指します。企業文化は、暗黙の了解として社内で共有されているケースもあるため、いざ文章や言葉に表そうとしても的確に表現しにくい概念です。

しかし、密着動画なら、こうした抽象的な概念を視聴者に伝わるように制作できます。

密着動画に以下の項目を盛り込むことで、企業で働く社員や現場のリアルな雰囲気を視聴者に伝えられます。その結果、企業文化を具体的に表現できるのです。

  • 業務に集中する社員
  • 目標達成に向けて連携する部署
  • 日常の社員のコミュニケーションやオフィスの雰囲気
  • 会社代表や役員のインタビューなど

密着動画は、自社のリアルな現場を視聴者に伝えて、企業文化を理解してもらいたいときに効果的なコンテンツです。

参考動画:【1日密着】LINEヤフー入社2年目 営業職女性社員の1日に密着 

② 社員の多様な働き方(ダイバーシティの訴求)

密着動画では、多様な働き方に取り組む社員の1日を紹介できます。

たとえば、子育てと仕事を両立させる社員、リモートワークで働く社員、副業に取り組む社員、外国籍の社員なども密着動画なら自然に紹介できるでしょう。

社員の多様な働き方を視聴者に伝えることで、自社がダイバーシティ(多様性)の推進に取り組んでいることを示せます。

こうした取り組みは、「多様な働き方を希望する社員をサポートする企業」「社員一人ひとりの価値を大切にしている企業」といった企業ブランドの構築に有効な戦略です。

密着動画を活用した企業ブランドの構築は、採用活動の強化を実現します。

参考動画:高級有料老人ホームで働くサービススタッフに1日密着!子育てと仕事の両立をするスタッフの日勤ルーティン【スーパー・コートプレミアム池田】 

2. 密着動画が注目されている3つの理由

密着動画は、採用活動を強化したい多くの企業から注目されています。その理由を3つに分けてみていきましょう。
なお、密着動画の作り方を確認したい方は、「4.密着動画の作り方①|動画の構成作成と撮影準備」をご覧ください。

密着動画が注目される理由

  • ① 就活生や求職者の志望度を高められる
  • ② 顧客や取引先の信頼獲得に役立つ
  • ③ 手軽に動画制作に取り組める

① 就活生や求職者の志望度を高められる

密着動画は、就活生や求職者の志望度を高められる動画コンテンツです。

ノーテッド株式会社が実施した「採用動画の効果的な活用方法に関する実態調査」の結果をみてみましょう。

調査の概要

  • 調査期間:ノーテッド株式会社
  • 調査名称:採用動画の効果的な活用方法に関する実態調査
  • 調査方法:セルフ型アンケートツール「サーベロイド」によるインターネット調査
  • 調査対象者:2023年度、2024年度卒業の大学生
  • 調査人数:286名
  • 調査期間:2023年4月21日~4月28日

出典: PRTIMES|46.2%が動画視聴を止める理由とは?3分以内、新たな採用動画スタンダード!Z世代の視聴傾向を探る
ノーテッド株式会社公式ホームページ

同調査では、「採用動画で志望度がアップするコンテンツはどれですか?」との質問が行われました。その結果、最も多い回答は「現場での仕事の様子」となり、その回答割合は全体の44.4%と高い数値を示しています。

合同会社Lumaが実施したアンケート調査もみてみましょう。同調査では、「採用動画を視聴したことで志望度が上がったかどうか」の回答結果を確認できます。

調査の概要

  • 調査対象者:就職活動の経験がある2022年度卒業の大学生
  • 調査人数:235名
  • 調査形式:オンラインでのアンケート調査

出典:D-TAC|企業が注目する採用動画。制作の意義と今さら聞けないあれこれとは?

結果をみると、「(志望度が)大きく上がった」と回答した学生は全体の21%「上がった」と回答した学生は52%という結果になりました。また、採用動画の中でも「社員密着動画」「現場社員インタビュー動画」を学生が求めていることも判明しました。

上記のアンケート結果は、大学を卒業して間もない学生を対象にした調査であり、第2新卒や30代以降の求職者を対象にしたアンケート調査ではありません。

しかし、密着動画は会社への理解を深めるために制作する動画コンテンツです。密着動画を制作すれば、就活生と求職者の志望度を効果的に高められるでしょう。

密着動画は、リアリティのある現場の情報を求める就活生や求職者にとって重要な情報源です。

② 顧客や取引先の信頼獲得に役立つ

密着動画が伝えられることは、社員の1日の様子や現場の雰囲気だけではありません。

普段は表に出ることのない「商品の開発や販売に向けられた社員の努力」「サービスを提供するチームの連携」といった企業の舞台裏も視聴者に伝えられます。

表からは見えない企業の努力を発信することで、取引先や顧客からの信頼獲得に役立ちます。

参考動画:社員密着ムービー#12 「より良い品質を追い求めて、ミスなく効率的に」 ワコール技術開発職に密着[ワコール] 

③ 手軽に動画制作に取り組める

スマートフォンのカメラ機能の進化により、密着動画の制作ハードルは年々下がっています。

ハイスペックなパソコンや高価な動画編集ソフトを導入しなくても、スマートフォンと無料アプリがあれば手軽に制作できるでしょう。

密着動画は、動画の内製化を進めたい企業におすすめの施策です。

▼ 動画内製化について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

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3. 密着動画の活用シーン

密着動画は、採用活動だけでなく、営業資料や商品・サービスのLP(ランディングページ)への再利用が可能です。

企業PRのために、展示会やイベントで密着動画を流し続けるのもよいでしょう。会社ホームページに設置すれば会社案内の役割も果たします。

密着動画の主な活用シーン

  • ① 社内広報・インナーブランディング
  • ② 営業・サービス紹介
  • ③ ブランディング

① 社内広報・インナーブランディング

密着動画は、「社員が主役の動画」です。そして、自社の社員からみると「密着動画は自分や仲間が会社の顔となる動画」となります。

こうした自社の密着動画を視聴した社員には、以下の効果を期待できます。

  • 自分の仕事に誇りを持つようになる
  • 社員同士の仲間意識が高まる
  • 社内コミュニケーションの円滑化につながる
  • 部門間の理解や連携の強化を実現する

密着動画を社内広報(インナーブランディング)に活用すれば、社員のモチベーションアップやエンゲージメントの向上を狙えるでしょう。

社内広報とは、自社の社員や部署に対して発信する会社のブランド価値を高めていく活動のこと。自社の理念やビジョンを会社内部に浸透させることから「インナーブランディング」とも呼ばれる。

② 営業・サービス紹介

密着動画は、営業ツールとしても効果を発揮します。

仮に自社が提案型の営業を行っているとしましょう。その場合、営業スタッフの1日をカメラに収めることで、以下の項目を顧客層に伝達できます。

  • クライアントに提案するための資料作りに取り組む社員
  • クライアントのニーズについて考える社員
  • 商談の場でクライアントに提案する社員

こうした映像を活用すれば、自社の営業のプロセスや営業にかける思いを顧客層にアピールできるでしょう。

また、コンサルティングなどの「無形商材」を扱っている企業では、無形商材の商品価値をわかりやすく伝えられます。

密着動画によって、サービスの付加価値を表現できるため、顧客の購買意欲を効果的に高められるのです。

参考動画:【採用】社員1日密着ドキュメンタリー "11年目営業 原田さん編" 

③ ブランディング

密着動画は、企業や商品・サービスのブランディングにも運用できます。

たとえば、新入社員の1日を紹介すると、まだ経験の浅い社員が現場に馴染もうと努力する姿が映像に映し出されるでしょう。若い社員が頑張る姿は、視聴者の共感を獲得して自社のイメージアップにつながるかもしれません。

「困難に立ち向かう企業」「社員一丸となって社会貢献を果たす企業」などのブランドイメージを構築したいときにも密着動画はおすすめです。

また、動画コンテンツには、SNSで拡散されやすいという性質があります。TikTokやYouTubeショートなどで自社の動画が拡散されれば、新たな顧客層との接点を確保できるでしょう。

4. 密着動画の作り方① ~動画の構成と撮影準備~

成果に結びつく密着動画は、どのように制作するのでしょうか。

4つのステップ

  • ステップ1 動画の構成づくり
  • ステップ2 撮影準備
  • ステップ3 撮影
  • ステップ4 編集

まずは「ステップ1 動画の構成作成」「ステップ2 撮影準備」の中身をみていきましょう。

ステップ1 動画の構成づくり

動画の構成とは、動画を作るときに「どんな順番で・どんな内容を・どう見せるか」をあらかじめ考えて整理した設計図のことです。密着動画では、撮影の開始前に、重要なシーンをリストアップしておくとよいでしょう。

たとえば、「朝の出社シーンから撮影開始」と決めておくと、「朝の出社シーン→業務の様子→昼休憩→会議に出席→午後の業務→退勤」というように、一日の流れに沿ってスムーズに撮影を進行できます。

このように重要なシーンをリストに表すことで、社員の1日を時間の経過と共に紹介できるようになり、動画にストーリー性が生まれます。撮り忘れも防げるので、効率的な撮影ができるのです。

撮影の流れと構成のポイントは下表のとおりです。

1日の流れ 撮影シーン 構成のポイント
出社
  • オフィス・建物の外観
  • 出社する社員
業務開始の様子を撮影。視聴者に親近感をあたえる
業務の様子
  • 業務に取り組む社員
  • オフィスや作業場
  • 社員へのインタビュー(自己紹介・業務内容の説明など)
日常をそのまま撮影。視聴者の理解を進める
昼休憩・休憩時間
  • 社員と同僚の会話
  • 社員が休憩している様子
リラックスしている表情や雰囲気を撮影。視聴者に親近感を持ってもらう
退勤
  • 会社を出て退勤する社員
  • オフィス・建物の外観など
1日の終わりをみせて動画の締めくくりを視聴者に伝える

撮影環境や勤務場所にあわせて、動画の構成を決めましょう。

ステップ2 撮影準備【必要な撮影機材】

密着動画で使用する撮影機材は、下表のとおりです。

撮影機材 備考
スマートフォン 高品質なカメラ機能のある製品を推奨(iPhoneや最新のandroidなど)
三脚・ジンバル・スタビライザー 手ぶれ防止のアクセサリー。撮影画面を安定させたいときにおすすめ
マイク(推奨) 外部マイクを使用すると音質が向上。出演者の会話をクリアに録音したいときに用いる
スマートフォン用のレンズ(推奨) スマートフォン用の広角レンズを使用すると、狭いスペースでも快適に撮影できる

スマートフォンと手ぶれ防止のカメラアクセサリーは必ず用意しましょう。外部マイクとスマートフォン用のレンズは必須機材ではありませんが、予算に余裕があれば購入をおすすめします。

ステップ2 撮影準備【出演者の事前ケア】

当たり前ですが、密着動画の出演者はプロの役者ではなく自社の社員です。自然な表情や様子を撮影できるように、撮影前に相手の緊張をほぐしておきましょう。

社員(出演者)にリラックスしてもらうポイントは次のとおりです。

  • 質問者と社員の間で適度にコミュニケーションを取る
  • 「どんなことを聞くか」「何を話してもらうか」を撮影前日までに共有する
  • 当日の自然な会話の流れやテンポを尊重する
  • 台本には事前の決まり事をのせる(作りこみすぎない)
  • 時間があれば短時間のリハーサルを実施する

撮影対象者の緊張をほぐしておくと、視聴者の共感を呼ぶ密着動画を制作できるでしょう。

なお、動画に出演する社員には必ず撮影許可をもらっておきましょう。

撮影前の注意点

仮に「リアルな様子を撮影したいから事前説明はしない」と撮影を強行してしまうと、出演者が動揺して、かえって普段の様子を撮影しにくくなります。撮影の内容・目的は事前に関係者の間で共有しておきましょう。出演者社員がリラックスして仕事ができるように配慮してあげると、社員の支持につながります。

5. 密着動画の作り方② ~動画編集~

撮影した映像に編集を施すことで、視聴者の共感を呼ぶリアルな密着動画が出来上がります。効果的な編集のポイントをみていきましょう。

  • ① 冒頭に「ダイジェスト」を入れる
  • ② テロップやアニメーションでテンポを演出
  • ③ 20〜30分の動画で没入感を高める
  • ④ ランチタイムを挿入する
  • ⑤ シーンとシーンの合間にインタビューを挟む
  • ⑥ インサートカットで画面に変化をつける

① 冒頭に「ダイジェスト」を入れる

ダイジェストとは、撮影した映像の中から、特に印象的で視聴者の興味を引くようなシーンを数秒ごとにつないだものです。

密着動画の冒頭にダイジェストを挿入すると、以下のような効果を期待できます。

  • 視聴者に「続きがみたい」と思わせて早期離脱を防止できる
  • 視聴者が安心して動画を視聴できるようになる

ダイジェストで、視聴者に1日の流れを最初に伝えると、視聴者は動画の展開を予測できるようになります。視聴者の早期離脱を防ぐ効果的な方法です。

② テロップやアニメーションでテンポを演出

撮影した映像にテロップを挿入すると、バラエティ番組のようなテンポのよい密着動画に仕上がります。視聴者の没入感を高めるのに役立つでしょう。

たとえば、「○○さん、朝からテンション高めです!」と出演者の様子を伝えたり「社内で一番人気のランチは?」といった質問をテロップで挿入したりする方法が有効です。

また、編集によって効果音やBGMを動画に付け加えると、YouTubeの人気動画のような親しみやすいトーンの動画も制作できます。

やや高度なテクニックですが、撮影した1カットと1カットをつなぎあわせて、時間の経過を飛ばした編集方法(ジャンプカット)も印象的な映像に仕上げる方法です。

③ 20〜30分の動画で没入感を高める

視聴者が、周りのことが気にならなくなるくらい動画の世界に入り込む様子を「没入する」と呼びます。

視聴者に没入してもらいたい場合、20分から30分の密着動画で、社員の1日を丁寧に追ってみましょう。

長尺の動画を採用して、短尺動画ではNGにしてしまうような場面を採用することで、厚みのある密着動画を制作できます。こちらは、特にインターンや新卒者に職場をリアルに感じてもらいたい場合に、採用したい方法です。

長尺の動画作りのポイント

  • 1日の流れを細かく撮影し、時間の使い方や雰囲気が伝わるようにする
  • いつ・どこで・何をしたかを時系列で紹介する

④ ランチタイムを挿入する

密着動画の中で、出演する社員の人間味を伝えるシーンがランチタイムです。食事中の表情や同僚との会話を映像に残せば、職場の雰囲気や会社の価値観などを視聴者に感じ取ってもらえるでしょう。

あえて「お店で食べる?」「今日は何を作ってきたの?」といった日常感が伝わる台本を設定する方法もおすすめです。「どんな社食があるか気になる」という志望者にもアピールしてみましょう。

⑤ シーンとシーンの合間にインタビューを挟む

密着動画のシーンの合間にインタビューを挟むと、動画にストーリー性が生まれます。

ストーリー性のある密着動画は、視聴者の印象に残りやすく、動画の目的達成の道のりを効率化してくれます。

おすすめは、出演者に歩きながら話してもらうインタビュー動画です。自然なカットは密着動画にぴったりですし、動きがあることで視聴者も飽きにくくなります。

また、出演者はもちろん、出演者の同僚や上司などの関係者にインタビューを実施して、そのインタビュー動画を挿入してみましょう。効果的なインタビュー例は次のとおりです。

出演者へのインタビュー例

  • この会社に入ろうと思った理由は?
  • 実際に働いてみてどうだった?
  • 将来の目標や夢はありますか?

出演者の周りにいる人へのインタビュー例

  • 出演者と初めて会ったときの印象は?
  • 一緒に働いてみてどうですか?
  • これから彼(彼女)にどんなふうになってほしいですか?

未来や過去を連想させるインタビュー動画を挿入しても、視聴者の共感獲得につながります。

⑥ インサートカットで画面に変化をつける

インサートとは、本編の映像の合間に差し込む補足的な映像のことです。

たとえば、出演者が自社の商品やサービスについて説明しているときに、実際に商品・サービスの映像を画面に表示させる方法がインサートになります。

インサートのメリット

  • 視聴者が視覚的に理解しやすくなる
  • 視聴者の興味・関心をひける
  • 「話しているだけ」感をなくして、動画にテンポが出る
  • 商品・サービスのPRも可能

密着動画の話題にあわせて、インサートカットも挿入してみましょう。

6. 密着動画の作り方③ ~サムネイル制作~

サムネイルとは、一覧画面で表示される画像のこと。InstagramなどのSNS、YouTubeなどの一覧画面で表示されることの多い画像です。

魅力的なサムネイルを表示すると、プレビュー数にプラスの影響をあたえます。サムネイル制作のポイントも押さえておきましょう。

  • ① 基本は出演者の笑顔とコピー
  • ② ターゲットに伝えたい思いをテキストで表現する
  • ③ 会社ロゴやブランドカラーでアピール

① 基本は出演者の笑顔とコピー

サムネイルの基本構成は、出演者の笑顔のアップ画像と動画の内容を説明する文章(コピー)です。

出演者の人柄が視聴者に伝わるように、できるだけ自然な笑顔のシーンを採用しましょう。正面カメラだけでなく、斜めや振り返りなど「動きのある瞬間」も効果的です。

サムネイルに出演者の笑顔を採用すると親しみやすい画像となります。

出典:YouTube
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② ターゲットに伝えたい思いを文字で表現する

サムネイルには、視聴してほしいターゲットに刺さる言葉を厳選し、大きく目立つように配置しましょう。ひと目で興味を引き、クリックにつながるインパクトが大切です。

具体例は次のとおりです。

  • 新卒2年目が語る、リアルな1日
  • “出社5分前まで寝てる”系エンジニアの仕事風景
  • 入社1年目でリーダー!? 若手が活躍する現場に密着
  • この人がいないと会社が回らない!?縁の下の力持ち

肩書きやキャッチコピーを記載する方法も有効です。「出演者は何者か」を視聴者に瞬時に伝えられます。

  • 新卒2年目営業
  • インターン生
  • バリスタ経験ありの経理担当

専門性・意外性・ギャップのあるユニークなコピーを採用するのも効果的です。数字や疑問形のコピーでインパクトを高める方法もよいでしょう。

  • 出社〜退勤まで13時間…この人何してる?
  • お昼ごはんに密着したら、社員の“素顔”がわかってきた
  • 新人なのに売上No.1!?

出典:YouTube
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③ 会社ロゴやブランドカラーでアピール

密着動画は、採用活動以外にも、企業に利益をもたらす可能性を秘めた動画コンテンツです。

たとえば、自社がYouTubeチャンネルを運営している場合、密着動画をきっかけにチャンネル登録してくれるユーザーが現れるかもしれません。

密着動画を採用以外の活動にいかす際は、企業ブランドを統一しましょう。密着動画に、企業名ロゴ+カラー帯(赤や青など)を設定して、ひと目で自社の制作物だとわかるにします。企業ブランディングに効果的な方法です。

7. 映像制作のプロが選ぶ密着動画の制作事例3選

企業の映像・動画制作を手掛ける弊社が、密着動画制作の参考になる企業事例3例を紹介します。

① バラティ番組のようなテンポで飽きさせない密着動画

【1日密着】「人生で一番つらかった」サイバーエージェント新卒1年目の奮闘に密着!同期飲み会にも潜入!?

動画の再生時間:27分12秒

再生回数:6.8万回

ABEMAなどのメディア事業やインターネット広告事業などを展開する株式会社サイバーエージェントの密着動画です。

再生時間は30分弱とやや長めの動画ですが、動画の冒頭にダイジェストが挿入されています。最初に概要を確認できるため、安心して続きを視聴できますね。

演出をみると、撮影者の声や質問をあえて映像に入れており、まるで自分がその場にいるようにも感じられます。

カメラワークや構図にこだわりすぎない、出演者同士のコミュニケーションや会話を大切にしている姿勢も、動画への没入感を高めるポイントです。

そのほかの参考にしたいポイントは次のとおりです。

  • テロップや効果音を効果的に挿入されていて飽きにくい
  • 同期との飲み会、ランチタイム、ちょっとした雑談など「オフの瞬間」も紹介
  • リアルな社会人像や社内の雰囲気がより具体的に伝わる

視聴者に飽きさせない密着動画を制作したいときの参考にしてみましょう。

② 企業のイメージアップにも効果的!熱血社員の密着動画

【1日密着】内定を辞退してGUにアルバイト入社した熱意あふれるスーパーバイザーの1日

動画の再生時間:25分

再生回数:15万回

ファストファッションブランド「GU」を展開する株式会社GUの密着動画です。

「内定を辞退してアルバイト入社した」という出演者の一見ショッキングな発言が動画冒頭に挿入されています。思わず続きが気になってしまいますね。

仕事内容にフォーカスした動画構成となっており、現場の空気感や業務の臨場感がより視聴者に伝わる印象です。

仕事内容にフォーカスすることで、企業としての努力や社員の仕事に対する真摯な姿勢が視聴者に自然に伝わるでしょう。

そのほかの参考にしたいポイントは次のとおりです。

  • 複数のカメラで同じシーンを撮影することで出演者の表情・撮影中の出来事をもれなく撮影できる
  • 動画の途中に、出演者や関係者のインタビューを挿入することで業務の流れが多角的にわかる

職場の雰囲気や業務のリアルさを伝えたいときの参考にしたい密着動画です。

③ 動画の企画・構成の作りこみが際立つ密着動画

【1日密着】総合商社3年目の営業社員がスゴい【兼松】|MEICARI(メイキャリ)就活Vol.1055

動画の再生時間:17分

再生回数:10万回

日本の大手総合商社である兼松株式会社の密着動画です。

MC(進行役)が出演している点が大きな特徴です。MCは視聴者目線でリアクションをしたり的確な質問を投げかけたりしており、会社の特徴を短時間で伝えています。

ボリュームの大きい動画ですが、スムーズに場面が切り替わっている点に注目です。事前に動画の企画や構成に時間をかけることで、伝えたいメッセージや企業の魅力がブレることなく発信されています。

そのほかの参考にしたいポイントは次のとおりです。

  • 出演者によってテロップの色や変えて重要な箇所を装飾
  • 1日のスケジュールを別画面で表示している(インサートカットの活用)

撮影方法や編集の内容など、密着動画全般の見本を確認したいときに参考にしてみましょう。

8. 密着動画の作り方でよくある質問

密着動画の作り方でよくある質問と回答6例を紹介します。

Q1. 縦型と横型のどちらで撮影したらいい?

SNSやYouTubeショートに投稿したいときは、視聴されやすく編集もしやすい縦型がおすすめです。再生時間の長い密着動画を制作する際は、横型で撮影するとよいでしょう。

▼ 動画の再生画面に適切な規格サイズを知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

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Q2. 撮影するときの“手ぶれ”はどうやって防ぐ?

カメラアクセサリーの三脚やジンバルを用意すると、手ぶれを防ぎ安定感のある画面を撮影できます。ただし、臨場感を演出したい場合は、手ぶれを少し残す方法もおすすめです。

▼ 手ブレしない撮影テクニックを知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

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Q3. 出演者や風景を綺麗に撮影するコツは?

撮影の際に自然光を活用してみましょう。順光や逆行などの自然光を上手に取り入れると、人物や風景を綺麗に撮影できますよ。

▼ 自然光の種類や活用方法を知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

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Q4. 撮影のやり直しを防ぐための注意点は?

撮影機材のバッテリー切れに注意しましょう。バッテリー切れが起きると、撮影を継続できなくなり撮影のやり直しが生じます。対策法としてモバイルバッテリーを準備しておきましょう。

また、「絶対に押さえたいシーン」を、撮影前にリストアップしておくことも大切です。密着動画に重要なシーンを撮影できれば、心理的にも楽になれますよ。

Q5. 動画に臨場感を出したいときの対処法は?

「動線」を意識しましょう。動線とは、出演者の動きのことです。

出社する出演者の歩く姿、社内を移動する様子、会議室に入室する場面などの移動シーンをつなぐと動画に臨場感が生まれますよ。

Q6. 編集をやりやすくする方法は?

撮影の後の編集作業をやりやすくするポイントは次のとおりです。

  • 会話の冒頭・終わりを少し長めに撮影しておく
  • 会話の始まりと終わった後の「間」を数秒撮影しておく
  • 1つのカットで繰り返し撮影する(テイク1、テイク2など)
  • 同じシーンを複数の角度や距離で撮影しておく

撮影シーンにあえて余白を持たせると、編集作業に余裕が生まれます。また、1つのカットを複数回撮影しておくと、撮影できない著作物が写り込んでしまった場合に、代替シーンを活用できるようになりますよ。

▼ インタビュー動画の作り方や注意点を詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

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9. まとめ:密着動画で「伝える力」を高めよう

密着動画は、自社の社員にカメラが密着して1日の出来事や様子をドキュメンタリー映像で紹介する映像コンテンツです。

現場で働く社員の1日を動画で紹介することで、自社の業務内容や職場の雰囲気をそのまま視聴者に伝えられます。

多くの企業が競うようにして情報を発信している現代において、就活生や求職者、業界関係者や顧客の興味をひくためには、自社の「伝える力」が欠かせません。

密着動画は、現場のリアルを伝えることで、採用活動はもちろん社内ブランディングや商品・サービスのPRにも役立つコンテンツです。

これまで動画制作に取り組んだことのない方も、ぜひこの機会に密着動画を制作して、企業のさらなる成長を実現させましょう。

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