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コンセプトムービーとは?企業の制作事例7選と制作の流れ、作り方のコツを紹介

【ブランディング動画】

2026.06.11

コンセプトムービーとは、企業が掲げるさまざまなコンセプトを、映像と音声で表現する動画施策です。

企業や商品のイメージを、1~2分ほどの動画でユーザーや顧客に印象付けられることから、企業の新たな動画戦略として注目されています。

この記事では、企業の広報・マーケティング担当の方に向けて、コンセプトムービーの目的や効果、企業の制作事例などを紹介します。その他のテーマは、次のとおりです。

  • コンセプトムービーと他動画との違い
  • コンセプトムービーが向いている企業・おすすめできないケース
  • コンセプトムービーの効果
  • コンセプトムービーの費用相場
  • コンセプトムービーの制作の流れ・作り方のコツ
  • 制作でよくある失敗パターンと対策

動画を活用した広報・マーケティング施策を検討中の方は、ぜひご活用ください。

INDEX

1. 企業コンセプトを映像と音声で表現する「コンセプトムービー」

企業コンセプトとは、企業の価値観や世界観といった“この会社は何を大事にしているのか”を一言で表したものです。その発想や考え方は、商品やサービスの大切な土台となっています。

こうした企業コンセプトを映像と音声で表現した動画が「コンセプトムービー」です。

「なぜその商品・サービスを提供するのか」「事業にどのような“想い”を抱いているのか」といった抽象的な情報を印象的に発信することで、ターゲットの共感獲得や企業イメージの統一を目指します。

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企業がコンセプトムービーを制作する意義

企業がコンセプトムービーを制作する意義は、「会社そのものの魅力」を伝えるためです。

機能や価格が似ている商品・サービスが市場にあるとき、顧客や取引先はそれ以外の判断基準を求める傾向にあります。

そうしたケースでは、機能説明や導入メリットよりも「なぜその事業に取り組んでいるのか」「どのような考え方で活動をしているのか」といった情報発信が、信頼獲得に効果的です。

コンセプトムービーを通じて、視聴者に「なんかいい会社だな」と感じてもらったり採用・営業・広報の印象を揃えたりすることで、機能以外に自社が選ばれる理由を作ることができます。

コンセプトムービーが活用されるシーンとは

コンセプトムービーは企業のさまざまな活動で活用されています。

主な活用シーン

  • 採用説明会で流す
  • 採用サイトに載せる
  • コーポレートサイトのトップに置く
  • 営業の商談で最初に見せる
  • 展示会・イベントで流す
  • SNSや広告で配信する

コンセプトムービーには、比較検討の前段階にある顧客やユーザーに対して、自社の第一印象(企業イメージ)を形成する効果があります。

2. コンセプトムービーと他の動画との違い

コンセプトムービーはブランディング動画の1種類です。ただし、ブランディング動画には、他にもテレビCMやパーパスムービーなどがあります。「結局どの動画がいいのか」と迷う企業担当者の方も多いかもしれません。

ここで、他の動画とコンセプトムービーの違いを整理しておきましょう。

テレビCMとの違い(目的・配信・KPI)

コンセプトムービーとテレビCMの違いを、目的・配信・KPIに分けて紹介します。

〇 主な目的

テレビCM 商品・サービスの認知拡大、販売促進
コンセプトムービー 企業への共感・ブランドイメージの形成

テレビCMの主な目的が「売るため」であるのに対して、コンセプトムービーは「選ばれる土台を作る」ことを主な目的としています。

〇 配信・使い方

テレビCM テレビ放映が前提、期間や枠が決まっている
コンセプトムービー Web中心(Webサイト・SNS・営業活動・採用活動など)

テレビCMの配信期間は限定的です。対してコンセプトムービーは、中長期的に運用できます。

〇 KPIの違い

テレビCM リーチ、視聴率、認知率など
コンセプトムービー 指名検索の増加、採用応募数、ブランド想起など

コンセプトムービーは、「会社のイメージが上がった」「応募者との相性が良くなった」といった感覚や印象の変化につながる施策です。

視聴率や認知率のような数値化できる指標は少なめですが、中長期的な成果を期待できる施策といえます。

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商品・サービス紹介動画との違い

商品・サービス紹介動画とコンセプトムービーの違いを、目的・タイミング・伝え方に分けてみていきましょう。

〇 主な目的

商品・サービス紹介動画 機能や仕様、特徴などを理解してもらう
コンセプトムービー ブランドや企業の取り組みなどに共感してもらう

〇 活用するタイミング

商品・サービス紹介動画 顧客や消費者が比較・検討している段階で活用する
コンセプトムービー 商品や企業を「認知」した段階(比較・検討より前の段階にあたります)で活用する

〇 伝え方

商品・サービス紹介動画 スペックやメリットなどの情報を伝える
コンセプトムービー ストーリーや想いなどの印象を伝える

なお、商品・サービス紹介動画とコンセプトムービーは併用できます。たとえば、コンセプトムービーで自社が事業にかける想いを表現し、実際のブランドは紹介動画で詳しく伝えるといった具合です。両者は役割が異なるため、セットで活用できます。

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パーパスムービーとの違いは「方向性」

パーパスとは「企業が何のために存在するのか」という社会的な意義を示す言葉です。企業の存在意義を動画でわかりやすく伝えたものが「パーパスムービー」となります。コンセプトムービーとは、動画の方向性が異なります。

〇 方向性

パーパスムービー 存在意義・社会的な意味(なぜ存在するのか)を伝える
コンセプトムービー 価値観・世界観(どういう会社か)を伝える

パーパスムービーは、企業の理念・ミッションを伝える動画です。そのため、動画に求められるのは明確なメッセージ性となります。一方、コンセプトムービーは、価値観・世界観を伝える動画のため、表現やテーマに合わせた自由な表現が可能です。

実は、パーパスムービーとコンセプトムービーには明確な線引きがありません。そのため、実務的に混在しているケースも意外と多いのです。

どの動画施策を選ぶべきか迷ったら

起業担当者の方が「どの動画施策を選ぶべきか」と迷ったときは、動画で何を達成したいのかを考えてみましょう。

たとえば、「すぐに売りたい」のなら、商品・サービス紹介動画のように広告寄りの動画戦略がおすすめです。「広く認知を取りたい」のなら、テレビCMやWeb広告が選択肢に挙がるでしょう。

そして、「競合先と価格や機能で差を出しにくい場面」や「採用やブランディングを強化したい場面」のときには、コンセプトムービーがおすすめです。

コンセプトムービーは、企業の価値観や世界観を表現して、視聴者に自社を印象付けられる中長期的な施策です。上手に活用することで、自社の認知拡大やブランディング効果を期待できます。

動画制作に迷ったときの判断のポイント

  • 目的から逆算して選ぶ
  • 無理に一つの動画に絞り込まなくてもOK
  • 「流行っているからやる」はNG
  • フェーズごとに使い分けてみる

3. コンセプトムービーが向いている企業とおすすめできないケース

コンセプトムービーの概要を知っても「自分たちに合っているの?」と疑問に思うかもしれません。

ここからは、コンセプトムービーが向いている企業とおすすめできないケースをそれぞれ紹介します。

コンセプトムービーが向いている企業の特徴

コンセプトムービーが向いている企業の特徴は、以下のとおりです。

  • 価格やスペックで差別化しにくい企業
  • 採用を強化したい企業
  • 事業やサービスの説明だけでは魅力が伝わりきらない企業

映像や音声で表現するコンセプトムービーなら、テキストだけでは伝わりにくい情報も直感的に伝えられます。パンフレットなどの紙資料に比べて、ユーザーに理解や共感を促しやすいのです。

また、「働く社員や現場の雰囲気」「大切にしている企業の価値観」などを映像で表現することで、会社で働くイメージを具体的に持ってもらうのに役立ちます。

事業やサービス説明だけでなく、「なぜその事業を行っているのか」「どんな未来を目指しているのか」といった背景を伝えるのもよいでしょう。自社の魅力がターゲットに伝わりやすくなります。

コンセプトムービーがおすすめできない3つのケース

コンセプトムービーは有効な施策ですが、すべての企業におすすめできるわけではありません。

コンセプトムービーがおすすめできないケース

  • すぐに売上を上げたい
  • 商品・サービスの説明がまだ不十分な段階
  • 社内で動画の目的が整理されていない

すぐに売上を上げたいときは、広告運用やセールス施策を優先すべきでしょう。コンセプトムービーは中長期的にブランドや信頼を積み上げていく施策です。短期的な成果(リード獲得やCV)はあまり期待できません。

また、商品やサービスの基本情報が整っていない場合も注意が必要です。「何を提供しているのか」「どんな価値があるのか」が伝わらない状態でコンセプトだけ発信しても、視聴者は理解しきれないおそれがあります。

さらに、社内で目的や方向性が整理されていない状態もおすすめできないケースです。コンセプトの軸が曖昧だと動画の内容もブレやすくなり、結果として誰にも刺さらない動画になる可能性があります。

コンセプトムービーはBtoB企業でも効果がある

ここで、コンセプトムービーとBtoB企業の相性について考えてみましょう。

コンセプトムービーは、「どんな考えで事業に向き合っているのか」という機能や価格以外の情報を伝えられる動画コンテンツです。

上手に活用することで、顧客に信頼感や安心感をあたえ「この会社なら大丈夫そう」と自社が選ばれる理由を作れます。

企業間の取引でも、最終的な意思決定を行うのは“人”です。「信頼できそうか」「一緒に仕事をしたいと思えるか」といった感情面は、企業の意思決定にも大きな影響をあたえているはずです。

そうした企業の「意思決定者」の感情面に訴えかける有効な手段の1つが、コンセプトムービーです。すぐに成果が生まれなくても、ターゲットの長い検討プロセスの中で、自社にとってポジティブな選択を後押ししてくれます。

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4. コンセプトムービーに期待できる3つの効果

コンセプトムービーには、以下のような3つの効果を期待できます。具体的にみていきましょう。

  • ① 企業や商品の印象作り
  • ② 求人への応募数アップ・ミスマッチの軽減
  • ③ 営業・商談での導入効果

① 企業や商品の印象作り

コンセプトムービーは、企業や商品に対する第一印象を形成するのに役立ちます。

まだ自社のことを知らない人に、「企業や商品のイメージ」「他社との違い」などを伝えることで、その記憶に自社のイメージを残せるのです。

視聴者が自社のことを覚えてくれていれば、指名検索や再訪してもらえる確率も高まるでしょう。

コンセプトムービーは、自社や商品とまだ接点の少ない「潜在顧客」に対しても、自社のことを知ってもらう“きっかけづくり”になります。

② 求人への応募数アップ・ミスマッチの軽減

コンセプトムービーは、「会社概要よりも会社の雰囲気を伝える」ことに長けています。

『どんな会社かわからない…』といった求職者の不安を軽減してポジティブな行動を促すのに役立つのです。

また、コンセプトムービーを視聴することで、自社の姿勢に共感して応募する求職者が増えるかもしれません。反対に「自分とは合わない会社かも…」と思った方は、応募を控えるでしょう。

採用向けのコンセプトムービーは、応募数のアップやミスマッチの軽減に役立つ施策です。

③ 営業・商談での導入効果

コンセプトムービーには、営業や商談への導入効果も期待できます。

たとえば、事前にコンセプトムービーを視聴してもらうことで、自社へのイメージを形成した状態で営業や商談にのぞめるようになります。

また、基本事項を先に動画で説明することで、説明のブレが減ります。基本事項の説明を省くことで、担当者はクロージングに向けた業務により時間を割けるのです。

何も情報がない状態より相手の温度感を高めた状態の方が、その後の提案は入りやすくなります。結果的に、営業の効率や商談の成功率アップを期待できます。

動画を視聴してもらう方法としては、相手先へのメールに動画のURLを記載する、専用ページに誘導するといった方法が考えられるでしょう。

5. 企業コンセプトムービーの制作事例7選

コンセプトムービーで紹介するのは、企業の価値観や世界観、そして商品に込めた想いといった“目にみえない情報”です。

ここからは、企業が制作したコンセプトムービーとその特徴を7つ紹介します。各コンセプトムービーのポイントをみていきましょう。

株式会社LIXIL「実家防犯」

住宅設備機器の開発・販売や住宅リフォームを手掛けている株式会社LIXILは、「実家防犯」をコンセプトに掲げた動画を配信しています。

ポイントは、「実家が心配」と離れて暮らす両親を思う家族の感情からスタートしている点です。防犯機能の説明ではなく、家族の感情を描くことで、ターゲットの共感獲得に結びつけています。

商品説明ではなく、「実家の防犯に対する不安」という感情に寄り添いながら、LIXILの価値(安心を支える存在)をストーリーで伝える。

こうすることで、単なる住宅設備メーカーではなく、LIXILを「暮らしの安心を支える存在」として描いています。

動画のポイント

  • いきなり商品を見せないというコンセプトムービーの典型的な作り
  • “自分ごと化”しやすいテーマを設定
  • LIXILの「立ち位置」を映像で表現

花王株式会社「メリット」手をつないだ日篇

花王株式会社が提供するヘアケアブランド「メリット」のコンセプトムービーです。

この動画では、子どもの成長とそれを見守る父親の様子が描かれており、シャンプーに関する説明はほぼありません。

しかし、親子の何気ない日常と成長の変化をアニメーションで表現することで、「メリット」が家族の時間に寄り添う存在であることを伝えています。

商品機能ではなく、ストーリーでブランドの価値を表現する方法は、コンセプトムービーだからできることです。

動画のポイント

  • 商品ではなく「親子関係の変化」を描いている
  • 日常のワンシーンで共感を演出している
  • ブランドの立ち位置を再定義している

モルテン「roombasketball」

「roombasketball(ルームバスケットボール)は、室内でバスケットボールのドリブル練習ができる「ボール&マット」のセット商品です。

この動画では、室内でドリブル練習に励む子どもたちの姿といった姿をドキュメンタリー形式で描くことで、roombasketballの商品価値を体験談ベースで伝えています。

また、「室内でもバスケができる」「環境を作る」といったroombasketballの価値をリアルに伝えることで、株式モルテンがスポーツ環境を支える企業であることも表現しています。

視聴者の「共感」よりも「納得・信頼」につながるコンセプトムービーといえるでしょう。

動画のポイント

  • 作り込んだストーリーではなく、実際の体験・変化を軸にしている
  • 「どんな価値があるか」を体験ベースで伝えている
  • プロダクトの先にある商品の社会的な意味・意義にもふれている

株式会社LOOPLACE

不動産再生事業を行う株式会社LOOPLACEのコンセプトムービーです。

事業内容の詳細を紹介せずに、不動産再生事業にかける想いなどを映像で示すことで、「企業として、社会にどのような価値を提供しているのか」を俯瞰で示しています。

モーショングラフィックスを使用している点も特徴的です。モーショングラフィックスによって、事業や価値観といった抽象的な概念を視覚化して、BtoB企業に多い“説明しづらさ”を解消方法として活用しています。

※文字やイラスト、ロゴなどをアニメーションで表現する映像表現

動画のポイント

  • 物や実写映像ではなく、グラフィックと動きで構成
  • デザイン性が高く、ブランディング要素もある
  • “かっこいいだけ”で終わらない動画構成

JR西日本 モビリティサービス篇

JR西日本グループが、モビリティサービス分野において、ステークホルダーに届けたい価値を紹介するコンセプトムービーです。

この動画では、日本の未来の移動体験をドラマ形式で描いています。こうすることで、 “移動全体の価値”を伝え、JR西日本がモビリティサービスを提供する存在であることが表現されています。

ドラマ形式の動画の強みは、視聴者の感情移入を促しながら、サービス内容を映像や音声で把握してもらえる点です。難しい概念(モビリティサービス)を自然に理解させるのに向いています。

動画のポイント

  • 登場人物の体験を通して、サービスの価値を疑似体験させる構成
  • 複数のサービスのつながりを紹介することで、モビリティサービスの本質(つながり)を表現
  • JR西日本を単なる鉄道会社ではなく、「移動体験全体をデザインする存在」として描いている

住友重機械工業株式会社「いいギャップ」

住友重機械工業株式会社が発信している、採用コンセプトムービーです。

この動画のコンセプトは、社名から想像するイメージと実際に現場で働いたときに感じる「いい(意味での)ギャップ」です。

動画構成は社員のインタビューが中心で、入社した先輩たちのリアルな声が1分弱の中で紹介されています。

作り込んだストーリーではなく会社の魅力を“事実ベース”で見せることで、信頼感・納得感に寄せたコンセプトムービーです。

動画のポイント

  • 先輩社員のリアルな声を通じて会社の価値を伝えている
  • 企業イメージの修正にフォーカスしている
  • 「思っていたのと違う」を価値にしている

ADK「スタメン採用」

国内の総合広告代理店グループのADKが配信した採用コンセプトムービーです。

「スタメン採用」というコンセプトを軸に、企業のスタンスと求める人物像が端的に伝えられています。

1分程の短尺動画ですが、9タイプの「スタメン人材」がモーショングラフィックスによりテンポよく紹介されています。SNSや採用サイトにも転用しやすい動画形式です。

この動画は企業の採用コンセプトを明確に打ち出していることから、合う人には強く刺さる「ターゲットを絞った採用ブランディング動画」といえます。

動画のポイント

  • 「スタメン採用」という明確なコンセプトを軸にしている
  • 共感よりも共鳴する人材を重視
  • 一発で印象に残る設計

6. コンセプトムービーの費用相場と価格のポイント

コンセプトムービーの制作費用は、その制作規模によって大きく異なります。まずは規模別の制作費用を確認しましょう。次に価格が変動するポイントを紹介します。

【規模別】制作費用の相場

コンセプトムービーの制作規模を、「小規模・中規模・大規模」に分けて、制作費用の目安を紹介します。

コンセプトムービーの制作規模 制作費用の目安 具体例
小規模 50万円前後 最小限の動画構成と撮影(インタビュー中心)で制作されるコンセプトムービー
中規模 50万〜150万円 企画設計や撮影、ある程度の演出を取り入れたコンセプトムービー
大規模 150万〜300万円以上 コンセプト設計から丁寧に行い、ロケ撮影やキャスト起用などを含めた本格的なコンセプトムービー

コンセプトムービーの制作費用は、「何をどこまで行うか」によって上下します。同じコンセプトムービーでもその内容によって価格に差が出ることは抑えておきましょう。

費用が変動する主な要素(企画・撮影・演出など)

コンセプトムービーの制作費用が変動する主な要素は、次のとおりです。

  • ① 企画・構成
  • ② 撮影
  • ③ 演出
  • ④ キャスティング
  • ⑤ 編集

① 企画・構成

コンセプト設計にかける時間や人手、打ち合わせの回数など。

② 撮影

撮影日数やロケ地、使用機材、スタッフの人数など。

③ 演出

ストーリー性の有無や演技の有無、演出の作り込みなど。

④ キャスティング

社員が出演するのか、モデルやタレントを起用するのかで費用は変動する。

⑤ 編集

カット数の多さやCG・アニメーションの使用、音楽のクオリティなど。

動画制作の費用は、上記の要素の組み合わせによって総額が決定します。動画制作の相場や内訳を詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

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動画制作の相場・費用の内訳から制作会社の選び方まで!映像制作のプロが解説

コストを抑える考え方

コンセプトムービーのコストを抑える方法は、余計な出費を減らすことです。

余計な出費とは、動画の目的に不要な演出・撮影規模・キャスティングを指します。

ロケ地や撮影日数、スタッフの人数を最適化することで、コストを抑えながらも一定のクオリティを保てるでしょう。

社員に出演してもらうことでキャスティング費を削減したり、既存の写真や動画素材を活用したりする方法も現実的です。

ただし、すべてを削ればよいわけではありません。特にコンセプト設計の部分は、動画の軸となる重要な工程です。安易に削らない方がよいでしょう。

なお、安さだけで制作会社を選ぶと、目的とズレのある動画になり、結果的に使われないという事態を招くおそれもあります。目的に合った内容かどうかを軸に判断することが、無駄のない投資につながりますよ。

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動画制作の外注で失敗しないために!費用相場の考え方と外注先の選び方

7. コンセプトムービーの制作の流れと作り方のコツ

コンセプトムービーの制作の流れと作り方のコツを紹介します。

まずは企画から公開までの制作の流れをみていきましょう。次にコンセプトムービーで重要なコンセプト設計のコツを紹介します。

制作の基本フロー(企画〜公開まで)

コンセプトムービーを自社で制作するときの基本的な流れは、次のとおりです。

  • ① 企画(目的・方向性の整理)
  • ② 構成(ストーリー・絵コンテ)
  • ③ 撮影(ロケ・インタビューなど)
  • ④ 編集(映像・音・演出)
  • ⑤ 公開(Web・採用・営業などで活用)

動画のボリュームや制作方法にもよりますが、概ね数週間から数か月が想定されるでしょう。

なお、アニメーション動画を制作する場合は、「撮影」の工程が基本的にすべて省略されるため、実写動画よりも短期間で制作可能です。

また、動画制作を外注する場合、「企画」の前に制作会社とのヒアリング・打ち合わせなどの工程が発生します。その場合は、制作のプロから複数の企画書を提案されるのが一般的です。

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コンセプト設計の進め方

動画の企画と設計は、コンセプトムービーを制作するときに最も重要なパートです。

企画では、「誰に向けた動画か」「何を伝えたいか」「視聴者に何を感じて欲しいか」を具体的に決めます。

これらはコンテンツムービーの土台となる要素です。土台がしっかりしていないと、その後に作成する台本、撮影や編集作業などの工程の方向性がすべてブレていきます。しっかりと時間をかけて取り組みましょう。

設計のヒントになる質問

  • 動画のターゲットは誰?(求職者か、顧客や取引先か)
  • 企業が動画で伝えたいことは?(価値観・強み・大事にしていることなど)
  • 観た人に何を感じて欲しい?(信頼、共感、安心など)

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共感を生むストーリー設計とは

視聴者の共感を得るために大切な項目が動画の「ストーリー」です。

ストーリーにすぐれた動画では、視聴者が動画の内容を「自分ごと化」してくれます。共感したり感動したりと、動画の世界に没入してくれるようになります。結果、次の選択肢を受け入れてもらいやすくなるのです。

ストーリーを考える際は、登場人物や物語のテーマが視聴者にとって魅力的かどうかを考えるとよいでしょう。

また、登場人物の背景や想い、その後の未来などを丁寧に描くことで共感を獲得しやすくなります。

自分がもしもこの動画を観たら、どこに感情移入するだろう?と視聴者目線で構成を考えてみるのもおすすめです。共感できるポイントをどこに置くかを、企画段階で絞り込んでみてください。

内製と外注の違い

ご存知の方も多いと思いますが、自社でコンセプトムービーを制作することを「動画制作を内製する」といいます。外部の制作会社などに依頼することは「動画制作の外注」です。

それぞれのメリットは以下のとおりです。

内製 外注
メリット
    • 委託費用がかからない
    • 制作に必要なコミュニケーションは社内で完結する


  • コストを抑えやすい
  • 制作スピードが出やすい
    • 動画制作のプロの知識・スキルを活用できる
    • 第三者の視点が入る


  • 企画・演出のクオリティが上がりやすい
  • 客観性のある動画を作れる
注意点 動画制作を担うのは自社スタッフ

動画のクオリティはスタッフの知識・スキルに依存するため、限界が出やすい
委託費用が発生する

内製に比べて制作コストがかさむ

内製と外注にはそれぞれ向き・不向きがあり、どちらが正解という決まりはありません。

コンセプトムービーの制作方法を考える際は、自社の予算と制作コスト、そして動画に求める成果と社内リソースを検討してみることをおすすめします。自社にとって最適な方法を探してみましょう。

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8. よくある失敗パターンと対策

コンセプトムービーを制作する際によくある3つの失敗パターンを紹介します。

  • ① コンセプトが曖昧なまま進めてしまう
  • ② かっこよさ重視で伝わらない
  • ③ 社内の認識が揃っていない
  • ④ 効果測定ができない

失敗してしまう理由と対策をそれぞれチェックして、自社の動画制作にいかしていきましょう。

① 動画の目的が曖昧なまま進めてしまう

コンセプトムービーを制作する目的が曖昧なままだと、動画の台本や構成までぼやけてしまいます。その結果、何を伝えたいのかわからない動画になりがちです。

「誰に伝えたいのか」「一つだけ伝えるとしたら、何を伝えたいのか」「視聴者にどう感じてもらいたいのか」を明確にして、主題が明確なコンセプトムービーを制作しましょう。

具体的には、まずコンセプトムービーのターゲットを明確にします。続いて、伝えるメッセージを1つに絞ることで、「何となく動画を作りたい」という状態から脱することができます。

続いて、「視聴者にどう感じてもらいたいのか」まで言語化してみましょう。主題が明確でわかりやすいコンセプトムービーの土台が出来上がるはずです。ぜひ試してみてください。

② かっこよさ重視で制作してしまう

見栄えのよいコンセプトムービーは、視聴者の興味を惹きつけます。

ですが、映像の雰囲気や演出だけにこだわってしまうと、視聴者に「映像はかっこいいけど、何の会社かわからない」と評価されるおそれがあります。

こうした失敗を防ぐ方法は次の3つです。

  • 1. 伝える内容を先に決める
  • 2. 完成した動画をターゲット目線でチェックする
  • 3. 第三者のフィードバックを入れる

見た目と中身の両方が充実したコンセプトムービーを制作しましょう。

③ 社内の認識がバラバラ

部署ごとに意見が違ったり、途中で上層部の意向が入ったりすると、動画の修正が繰り返されることになります。

結果的に、「最初に決めた動画の方向性がブレる」「制作スケジュールが伸びる」といった事態を招き、コストの増加につながるかもしれません。

こうした失敗を避けるためには、制作の初期段階で目的を共有することが大切です。プロジェクトの関係者に早めに声をかけて、コンセプトムービーの主旨や判断基準などを共有しておくとよいでしょう。

良質なコンセプトムービーを制作するために、関係者で協力できる体制作りにも取り組んでみてください。

④ 完成後の効果測定が不十分

コンセプトムービーが失敗に終わるパターンに、「作って終わり」「何を成功とするか決めていない」といったパターンがあります。

コンセプトムービーでは、問い合わせ数や購入数のような評価軸を設けにくいため、完成後の効果測定が不十分になるケースがあるのです。

こうした事態を避ける有効な方法が、事前に目的とKPIを設定することです。採用目的の動画なら応募数を。認知拡大を目的とするなら指名検索数などを指標とすることで、効果測定が可能になります。

また、定量指標と定性的な反応の両方をみるなど、複数の指標を用いることで、コンセプトムービーの効果を視覚化できます。現在の評価や将来の改善に活用してみましょう。

9. コンセプトムービーに関するよくある質問

コンセプトムービーに関するよくある質問と回答を紹介します。それぞれ確認してコンセプトムービーに関する疑問の解消にお役立てください。

コンセプトムービーの制作期間はどのくらいですか?

コンセプトムービーの制作期間は、シンプルな動画構成で1〜2ヶ月程度が目安です。一方、企画・演出をしっかり行う場合は、2〜3ヶ月以上かかると考えておくとよいでしょう。

コンセプトムービーの制作では、企画・コンセプト設計に時間がかかるケースが多く、撮影より前の工程が重要となります。

どのくらいの費用をかけるべきですか?

コンセプトムービーの制作費用については、中規模(50万〜150万円前後)から検討する企業が多い印象です。

ただし、コンセプトムービーに限らず、動画の制作費用は動画の目的(採用目的なのか、ブランディングなのかなど)や使い道によって異なります。

なぜなら、動画の目的や使い道によって、必要な演出や撮影方法、編集作業などが大きく変わっていくからです。

動画の制作費用を検討する際は、「いくらが正解なのか」と考えるよりも「どこにお金をかけると成功に近づくのか」を意識してみましょう。

中小企業でも効果はありますか?

結論からいうと、中小企業でもコンセプトムービーの効果はあります。中小企業ならではの特徴をいかすことで、印象的なコンセプトムービーも制作可能です。

ただし、そのためには、動画の目的を明確にしてブレのない動画を作る必要があります。また、動画制作以外の施策との組み合わせも必須となるでしょう。

どこまで自社で準備すべきですか?

コンセプトムービーに必要な映像素材は、多くの場合、自社に揃っています。しかし、動画制作に必要な知識や技術、考え方はプロの制作会社が持っていることが少なくありません。

コンセプトムービーを制作する際は、ぜひ映像・動画制作会社にも相談してみてください。その際は以下の項目を準備しておくと、動画制作がスムーズに進みます。

  • 動画の目的
  • 伝えたいメッセージ
  • ターゲット像
  • 参考イメージ

なお、上記の項目を完璧に揃える必要はありません。制作会社と一緒に制作するというイメージだけでもお持ちいただけると十分です。

ブランディング動画の制作をご検討中の方へ

株式会社ボーダーレスでは、企業やブランドの価値・世界観を映像で伝えるブランディング動画制作を行っています。
言葉だけでは伝えきれない想いや姿勢、ブランドイメージを映像表現として整理し、視聴者の印象に残る構成をご提案します。

Webサイトや広告、採用活動など、長期的な活用を見据えた動画設計が可能です。
企画段階から制作、活用方法のご相談まで一貫して対応いたします。

サービスの詳細や制作事例については、ぜひ以下のページをご覧ください。

https://www.borderless-tokyo.co.jp/service/branding

執筆・監修情報

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【執筆】

ボーダレス編集部 株式会社ボーダレスが運営する、動画制作・映像制作の専門メディア。最新の動画マーケティングトレンドや、効率的な制作フローなど、クライアントの課題解決に役立つ情報を発信しています。

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【監修】

取締役 / クリエイティブマネージャー
佐藤 諒

大学在学中に心理学を学び、卒業後は介護職へ就く。2017年にボーダーレスへ入社し、プロダクションマネージャー、ディレクター、クリエイティブチームリーダーを経て、2024年3月に取締役に就任。現在はクリエイティブマネージャーと取締役を兼任で務める。

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